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晋編2 竹林七賢
王戎9 時に羈紲さる
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王濬沖為尚書令,著公服,乘軺車,經黃公酒壚下過,顧謂後車客:「吾昔與嵇叔夜、阮嗣宗共酣飲於此壚,竹林之遊,亦預其末。自嵇生夭、阮公亡以來,便為時所羈紲。今日視此雖近,邈若山河。」(傷逝2)
竹林七賢が
ほぼ亡くなってしまった後の話だ。
王戎は尚書令、
要するに官房長官レベルの
ポストにまで昇進した。
王戎、公務で移動中していた時、
黃公という場所にある酒場の下を通った。
王戎、ふと後ろに向き、
後続の車に乗っていたひとに言う。
「昔、あそこで嵇康や阮籍と
酒を飲んだものさ。
彼らには、竹林の遊びでも
構ってもらえたりした。
が、嵆康が殺され、阮籍が死に。
いまとなっては、すっかり
世俗のしがらみに
縛られる身の上となった。
あの場所とて
足を運べんわけでもないが、
いまとなっては、
はるか山河の彼方のようにも
思えてならん」
竹林七賢が
ほぼ亡くなってしまった後の話だ。
王戎は尚書令、
要するに官房長官レベルの
ポストにまで昇進した。
王戎、公務で移動中していた時、
黃公という場所にある酒場の下を通った。
王戎、ふと後ろに向き、
後続の車に乗っていたひとに言う。
「昔、あそこで嵇康や阮籍と
酒を飲んだものさ。
彼らには、竹林の遊びでも
構ってもらえたりした。
が、嵆康が殺され、阮籍が死に。
いまとなっては、すっかり
世俗のしがらみに
縛られる身の上となった。
あの場所とて
足を運べんわけでもないが、
いまとなっては、
はるか山河の彼方のようにも
思えてならん」
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