三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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晋編2 竹林七賢

阮籍10 酔客の神筆

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魏朝封晉文王為公、備禮九錫、文王固讓不受。公卿將校當詣府敦喻。司空鄭沖馳遣信就阮籍求文。籍時在袁孝尼家、宿醉扶起、書札為之、無所點定、乃寫付使。時人以為神筆。(文學67)


司馬昭しばしょうの権勢がいよいよ大きくなる。
そろそろ魏としても司馬昭に禅譲の為の
ルートを確保せねばならない。

まずは爵位を侯爵より公爵へと進めたい。
が、この手の諮問はいったん
お断りを入れるのがルール。
司馬昭、丁重に辞退する。

朝廷の皆様、一応慌てたポーズを取る。
「わー説得しないとー(棒)」
と、司空の鄭沖ていちゅうがうごく。

鄭沖、竹林七賢の阮籍《げんせき》に依頼を掛ける。
君の筆で司馬昭を説得してくれ、
ってなもんだ。

文を受け取った時の阮籍、
友人の袁准えんわいのところで酔い潰れており、
助けてもらわないと
起き上がれないほどだった。

だが依頼を受けると、えおっこいせっと
さらさらっと下書きを書き上げ、
しかもろくに添削もせず手紙に書き写す。
で、使者に渡した。

なお、この時の手紙は、
時の人に超やべえと称賛されている。


 ○


鄭沖、袁准
こんな人もいたんです。
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