三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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晋編2 竹林七賢

七賢1  竹林七賢と子たち

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陳留阮籍,譙國嵇康,河內山濤,三人年皆相比,康年少亞之。預此契者:沛國劉伶,陳留阮咸,河內向秀,琅邪王戎。七人常集于竹林之下,肆意酣暢,故世謂「竹林七賢。」(任誕1)


阮籍げんせき210年生まれ、
嵇康けいこう223年生まれ、
山濤さんとう205年生まれ。

三人は世代も近く、
この中では嵇康がやや年少。

……そう言うレベルかこれ?

彼らは非常に親密な交流をしていたが、
その彼らの交流には、
他にも劉伶りゅうれい阮咸げんかん向秀しょうしゅう王戎おうじゅう
合流したり、しなかったりだった。

七人は竹林に集まり、
酔いにあかせて思いを解放し合っていた。
そのため、世に「竹林七賢」と呼ばれた。


林下諸賢,各有俊才子。籍子渾,器量弘曠。康子紹,清遠雅正。濤子簡,疏通高素。咸子瞻,虛夷有遠志。瞻弟孚,爽朗多所遺。秀子純、悌,並令淑有清流。戎子萬子,有大成之風,苗而不秀。唯伶子無聞。凡此諸子,唯瞻為冠,紹、簡亦見重當世。(賞譽29)


そんな竹林七賢、息子たちもまたすごい。

阮籍の子は、阮渾げんこん
器のデカい人間として知られた。

嵇康の子は嵇紹けいしょう
清廉な人柄で知られ、
のちに恵帝けいていのために命を投げ出している。

山濤の子は山簡さんかん
寡弁にして高邁。

阮咸の子は阮瞻げんせん
非常に謙虚でいながらも
志は大きかった。
弟の阮孚げんふもまた、
明朗快活にしておおらか。

向秀の子、向純しょうじゅん向悌しょうてい
ともにつつましやかで清廉。

王戎の子の王萬子おうばんしには、
大物の風格はあったのだが、
幼くして死んでしまった。

なおこんなことを書いてはいるが、
劉伶さんの子だけは知られてない。

彼らの中でのトップが
阮瞻なのは間違いないが、
嵇紹、山簡も結構知られていた。
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