三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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魏編4 後半世代編

夏侯玄1 夏侯玄はイケメン

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時人目「夏侯太初朗朗如日月之入懷,李安國頹唐如玉山之將崩」。(容止4)


夏侯玄かこうげんはイケメンである。
どのくらい? こんな評がある。

「夏侯玄さんの朗らかなことと言ったら、
 まるで太陽や月を
 懐に抱え込んだかのようだ!

 あと李豊りほうさんはぐんにょりとしていて、
 まるで宝石の山が崩れたかのような
 あやしさを漂わせているな!」

李豊さんのコメントも
いろいろ気になりますが、
ともあれ、じゃあ夏侯玄さん、
どうイケメンだったんでしょう。

こんなエピソードもある。

夏侯太初嘗倚柱作書。時大雨,霹靂破所倚柱,衣服焦然,神色無變,書亦如故。賓客左右,皆跌蕩不得住。(雅量3)


ある大雨の日、
夏侯玄が柱に寄りかかって
書き物をしていたところ、
夏侯玄の寄りかかっていた柱に
雷が落ちた!

これによって夏侯玄の衣服は
焼け焦げたのだが、
しかし夏侯玄は平然としていた。

その周辺では、賓客や側仕えたちが
突如の落雷で浮足立っているのだった。


 ○


夏侯玄
夏侯淵の孫。何晏、王弼と共に「正始名士」と呼ばれ、のちの世に大流行される哲学談義「清談」を立ち上げた、とされる。後に鍾会らの手によって殺される。

李豊
ぁゃιぃおじさんという印象にしかならない。ともあれその娘が賈充かじゅうさんに嫁いでおり、そのひとはあの郭隗かくかい(賈充のもう一人の妻にして賈南風の母親。めっちゃ嫉妬深いことで有名だった)を存在感だけで土下座させたという女丈夫。この人もただ者ではなかったのだろう。なおこの李豊も反逆者として殺されている。
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