三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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魏編4 後半世代編

何晏4  幼き引きこもり

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何晏年七歲,明惠若神,魏武奇愛之;以晏在宮內,因欲以為子。晏乃畫地令方,自處其中。人問其故?答曰:「何氏之廬也。」魏武知之,即遣還外。
(夙惠2)


何進かしんと言うひとがいた。
肉屋から後漢の大将軍にまで
上り詰めた、立志伝中の人だ。

何進は宮中のごたごたから暗殺されたが、
その一族は、割と厚遇されてた。

例えば、孫の何晏かあん
父親、つまり何進の息子が死ぬと、
未亡人となった母親が、
曹操そうそうに妾として取り立てられた。
……あれっ未亡人の色香に負けただけ?

ともあれこの頃、何晏七歳。
頭が良過ぎてヤバい。
なので曹操、速攻気に入る。
「養子に欲しい!」とまで言い出す。

それを聞いた何晏。
地面に四角を描き、そこに引き籠った。
「お前なにやってんの?」
そう聞く人がいたので、答える。

「この中は、何氏の別荘なんです」

いやいや養子とか勘弁してくださいよ、
と言う何晏なりのアピールだ。

その話を聞くと、曹操さまは、
改めてこいつヤベえな、と思い、
養子の話はなかったことにした。
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