三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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魏編4 後半世代編

曹叡2  高所の恐怖

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韋仲將能書。魏明帝起殿,欲安榜,使仲將登梯題之。既下,頭鬢皓然,因敕兒孫:「勿復學書。」(巧蓺3)


韋誕いたん、と言う優れた書道家がいた。

明帝さま、彼の字が大好き。
そこで新たに宮殿を建てた時、
宮殿の名前をあらわす看板を、
韋誕先生に書いてもらおうと思った。

ところがどこで工程を間違えたか、
うっかり看板が先に
宮殿に掲げられてしまった。

看板の高さは、地上から約 38m。
つまり、ビル約 11 階分の高さ。

明帝さまが仰る。

「韋誕すまん、
 梯子であそこまでのぼって、
 看板の字、書いてきてくれ」

鬼ですか。

この無茶振りに、
どうにかして応えた韋誕先生。

終わった頃には、あまりの恐怖に
髪の毛が真っ白になってた。

なので子孫たちに言う。

「字が上手くてもろくな目に遭わん。
 書道などやめておけ、やめておけ」


 ○


韋誕
 このエピソードくらいしか残ってない。為政者としてはそれなりに出世してる。
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