三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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魏編1 ソソさま伝説

曹操2  ソソサマヤバイネ

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魏武將見匈奴使,自以形陋,不足雄遠國,使崔季珪代,帝自捉刀立床頭。既畢,令間諜問曰:「魏王何如?」匈奴使答曰:「魏王雅望非常,然床頭捉刀人,此乃英雄也。」魏武聞之,追殺此使。(容止1)


北方の騎馬民族、
匈奴きょうどからの使者がやってくるという。

あいつら「つええ奴が正義」マンだ。
なので曹操そうそう、自分の見てくれがあんまり
強そうじゃない事を気にして、会見の際、
立派な見てくれの崔琰さいえんに代理をさせた。
で、自分はその隣で侍従っぽく振舞った。

さて使者との会見が終わった後、
人をやって、感想を聞かせた。
使者が言う。

「ソソサマ、威厳凄イネ。
 デモ侍従ノ人、モットヤバカタアル。
 アア言ウノ、キット英雄言ウアル」

ソソサマこの使者を速攻殺した。





崔琰
めっちゃ威厳のある外見と人品をしていたと書かれている。まぁそういう人を、外見に絡む話に乗せてくるとか、ソソサマに外見コンプレックスがあったと匂わせてくれる感じがあってよいですね。後に崔琰さん、処刑されてるしね。まぁその辺は後継者争いのあれこれっぽいですが。ちなみに崔琰は人物鑑定で有名。そういう人物に匈奴の使者の鑑定眼ぶち当てるとか、このエピソードの作者の遊び心がきいててよい。


しかし、曹操なら何としてでもこの使者取り立てそうですけどねー。そういうわけにもいかないのが当時の匈奴との関係、ってことなのかな。
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