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ソナウ先生の生徒達 3
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早朝の朝日の中を勇壮な列車が駆けていく。前方にある木や、岩を、大地を喰らいながらレールを敷いて走っていく。魔導列車ウロボロス、それがソナウ教室の本体であった。
生存可能領域を死守している塔に普段は接続しているがソナウ先生個人の持ち物の為、好き勝手に生徒と先生に駆り出されている。本来であれば国が管理してしかるべき発見物であるが、ソナウに文句を言えるのは亡くなった先代の王様ぐらいなので半ば黙認である。
「…暇ですわね」
最初のうちこそ黒色領域の未知なる自然に驚きや発見で楽しかったが、三時間も運転を続けると流石にあきる。
「あ、古王亀ですわ!」
進路から少しずれた所に巨木然としたサイズの亀がいた。普段であれば塔に所属している冒険者が30人程の集団で対処しないとならないレベルの怪物である。甲羅や骨、内臓など素材としての価値は高いため比較的人気の怪物である。
「…案外轢けばなんとかなるものですわね」
ウロボロスの前方にレールを敷設する以外の魔法陣が展開され、そこに触れた場所から古王亀は素材として分解され倉庫に転送されて行った。
ついには分解されながら突っ切られ、古王亀は反撃をする間もなく息絶えた。このようにウロボロスには敷設、分解、転送、など様々な魔法陣が装備されており、旅をより快適なものにしているのであった。
「やってしまいましたわ…」
シェリーは進路から多少離れていても有益な怪物を見つけると素材として回収しようとかなり無駄に走っていたのだった。
「…お嬢、やりすぎ」
交代の時間が来た為にやってきたアナの呆れた声にしゅんとするシェリーであった。
生存可能領域を死守している塔に普段は接続しているがソナウ先生個人の持ち物の為、好き勝手に生徒と先生に駆り出されている。本来であれば国が管理してしかるべき発見物であるが、ソナウに文句を言えるのは亡くなった先代の王様ぐらいなので半ば黙認である。
「…暇ですわね」
最初のうちこそ黒色領域の未知なる自然に驚きや発見で楽しかったが、三時間も運転を続けると流石にあきる。
「あ、古王亀ですわ!」
進路から少しずれた所に巨木然としたサイズの亀がいた。普段であれば塔に所属している冒険者が30人程の集団で対処しないとならないレベルの怪物である。甲羅や骨、内臓など素材としての価値は高いため比較的人気の怪物である。
「…案外轢けばなんとかなるものですわね」
ウロボロスの前方にレールを敷設する以外の魔法陣が展開され、そこに触れた場所から古王亀は素材として分解され倉庫に転送されて行った。
ついには分解されながら突っ切られ、古王亀は反撃をする間もなく息絶えた。このようにウロボロスには敷設、分解、転送、など様々な魔法陣が装備されており、旅をより快適なものにしているのであった。
「やってしまいましたわ…」
シェリーは進路から多少離れていても有益な怪物を見つけると素材として回収しようとかなり無駄に走っていたのだった。
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