bun's Boys Love N collection 男同士文集

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episode A アイとヒューゴ カロンとユアン

001. In the basement / 弟×兄 SM 拘束 放置

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「キヤァアァァァ…」


地下室に備え付けられた簡素なベッドに若い男の体がふたつ
鍛え上げられた長い手足は強力な呪文でうごきを封じられあられもないポーズを強要されていた
悲鳴の主はこの家の長男であるユアン
そして彼を狂しく追い詰めている美しい青年はユアンの弟ヒューゴ

「お仕置きだよ ユアン」
太い木製のディルドが埋まった尻肉にギリギリと爪を立てられる
「ううう…うぅ…ひぅぅう…ッ」

あぁ、また今夜も
根こそぎ奪われる
逃げられない


僕は魔法が使えないから


ユアンとヒューゴは魔法使いの家に生まれた兄弟
ユアンはどういうわけか魔法が使えない体質に生まれた
それを肉体で補おうと日々修行を積み
今では立派な戦士の青年に育ちつつある
一方弟のヒューゴは両親の才能の遺伝子を兄の分まで引継いだエリート中のエリート、魔法学校ではトップクラスの成績をあげている


両親が遠征に出た
ある夏の日
ヒューゴは愛しい兄のユアンを魔法で縛り抱いた
最初は腫れ物を触るように丁寧に甘く甘く…
ところが
日を追うごとに行為はエスカレートしてゆき
今では目の前の肉体がストレス解消用のサンドバッグであるかのように
サディスティックな欲望を容赦なく叩きつけるようになってしまった。

:
:
「ヴゥッ…ハァハァハァ…ッ」

無機質な地下室にユアンの呻き声だけが響く
ベッドの上、呪文で手足を括り付けられた彼の
秘所には媚薬入りの香油を染み込ませた張り型が埋め込まれ
身じろぎするたび、連日の凌辱で感度が昂ぶった箇所をその切っ先が撫ぜ
彼を追い詰めていた。

ヒューゴは思い通りにならぬ兄の体に臍を曲げ何処かへ行ってしまったのだ

あれから何十分…

枕は顔中の穴から溢れた体液で湿り
そこに新たな涙がポタリポタリと堕ちてゆく。

「ウウウ… …ッ」
(もう限界だ。逃げたい…やすみたい…安心して眠りたい…)

いっそのこと…と歯列の間に舌を通した瞬間…



カチャリと金属音が響いた

ギクリ

と思いきや恐るべき弟ではなく

眩い白が薄暗い部屋に入り込んできた
己に近づくその姿に
ユアンは釘付けになった
(今置かれている惨めさが余りにも大き過ぎて恐怖心など麻痺していた)

ローブの大きなフードを脱ぐと
この世の宝石と見紛うほどの美青年の顔が現れた

「ようやく見つけたよ、こんなところにいたんだね」

天真爛漫なその声で

「君を迎えに来たんだ」

「うぅ…う…ッ」

ユアンの言葉の紡ぎ方を忘れたような声を聞き、青年の表情がほんの一瞬歪んだ

「すぐにこの醜悪な戒めから開放してあげるからね
じっとしていて」

腰から銀色の小さなナイフを取り出すと目に見えない縄を切り裂く仕草を
両手両足…4箇所に施すと
ユアンの戒めはすっかり解け、しかし痺れで力の入らぬそれらはベッドにダラリとした

「…それからここだね」

「ンーーーー!!!」

白いスラリとした彼の指先が己の恥部に向かう光景にユアンは真っ赤に染めた体を揺すったが

「お願い、僕を信じて。君を助けたいんだ」

優しく宥める声に、ほんの僅か筋肉を弛緩させた

「アァ…ぅ…ッ…!!」

ズルリ。

ゴトリ。

ユアンを苦しめていた醜悪な淫具が床に落ちたのとほぼ同時に
青年の大きな手が苦しげにそそり勃つペニスを包んだ

産まれたての雛を愛でるような
手付きと体温に

ユアンは啜り泣きながら達した

ポロポロと溢れる涙と精液を別々の布で拭ってやりながら
何事も無かったかのようにキラキラとした声で
彼は話し始めた

「私は白の国のエルフ。眠りのブレスレットを葬る旅をしているんだ。獰猛なオークやゴブリンが巣食う洞窟も抜けなければならない。君のような純粋な心を持つ戦士を探していたところさ、というか


君の声をずっと遠くから聞いていたんだ」

驚き目を開かせたユアンの顔の戸惑い

「僕と一緒に来るのなら、体も純粋な頃に戻してあげるよ」

長い長い瞬き

それは多分、yes、

エルフの青年は腰の巾着から薬草を手に取り
ユアンの裸体をローブで包み
何も見えないようにと顔を胸元に抱き込むと
その薬草を尻の間に摺り込んでいった

ユアンがただ鎮静を誘う爽やかな香りに酔いしれている間に
痛々しく赤く熟れたソコはみるみる
慎ましやかな造形に戻ってしまった

ただし、ユアン本人がそこを見て確かめることも無いのだけれど


「さぁ!早く、少し辛いだろうけど急いで身支度をしておいで。
街の一番外れの宿に部屋をとってあるよ

熱い風呂を浴びて、美味いものをたらふく食べて、ぐっすり眠るんだ

詳しい話はそのあとだね」


エルフはユアンの体を立たせながら一息で言い聞かせた
ドアノブに手をかけたそのとき

「すっかり忘れていた

僕の名前は」



… 
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