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気持ちの悪い計画
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「ジェームズには好きだった女がいたみたいでな。本来ならばその女の為に貞操を守りたかったそうだ。それを俺が勝手にこの体を使って嫁に童貞を捧げたのが気に食わなかったらしい」
乙女かよ!? 王族的には彼の行動が正しいよ。
何だその初夜物にありがちな“僕ちん好きな女がいるから君は抱けない、キリッ!”てのは。
だったら結婚するんじゃないよと引っぱたいてやりたい。
「それ以降ジェームズは王妃の事を避け始めたよ。いい年こいた男が被害者ぶって気持ち悪いよな。まあ、それで王妃は好きな男に相手にされない寂しさから昔の恋人との不貞に走ったようだな」
「え? 王妃様は陛下に好意があったの?」
あれ? だって以前王妃はハスリー子爵こそが真実の愛だとか言っていたような……。
陛下との婚姻を“好きでもない男に無理やり嫁がされた”と言っていたような気がする。
「俺から見たらそうだな。新婚当初はジェームズの気を引こうと色々していたぞ。甲斐甲斐しく世話を焼いたり、茶に誘ったりとな。でも何をやっても冷たく返されるもんだから辛くなったんだろう。あてつけのように昔の恋人に慰めてもらっていたからな」
「ん……? お待ちになって、それって……陛下は王妃様の不貞を知っていたということですか?」
「ああ、そうだ。知っていても嫁を責めるでもなく素知らぬ振りを続けるものだから、行動もどんどんエスカレートしていったんだと思うぞ。そうでなければ王妃が他所の男と子供まで作るなんて無理だろう。ジェームズが黙認していたから成立したようなものだ」
「え……じゃあ、ヘレンの存在も陛下はご存じだったと……?」
「知っていたさ。だってあの貧乳ヒロインって王妃にそっくりじゃないか? 王宮の奴らが不自然なまでにそのことに気づかないほうがおかしいんだよ。もしかしたら物語の強制力ってやつかもしれないな。ヒロインのヘレンが王妃に引き取られてアレクセイと出会わないと物語が進まないだろう?」
「確かに……そうですね」
私もあんなに身近でヘレンや王妃を見ていたのに気づかなかったから人の事は言えない。
ミシェルだった時も、前世の記憶を取り戻してからもそこに気づかなかった。
それとよく考えてみたらアレクセイとヘレンの顔ってどことなく似ていた気もする……。
私はあの小説の挿絵で二人の絵を見ていたからそういうものだとしか思っていなかった。
「けど、黙認していたのならどうして陛下は後出しのように王妃様に罰を与えたの?」
陛下が王妃に毒を与えたのはヘレンのことを隠していたからだと聞いた。
でも、知っていて放置していたのなら辻褄が合わない。
「その理由はただの建前だ。本当は王妃の不貞を断罪して処刑するはずだったんだが……そうなると連座で血縁者のアレクセイまで処罰を受けることになる。ジェームズは息子のアレクセイだけは可愛がっていたからな。息子が傷つくのは嫌だったんだろうよ」
「……妻を疎んじていても、息子の事は愛していたのね」
「アレクセイが確実にジェームズの子かどうかも分からないってのに、おかしな話だがな。それで邪魔な王妃だけを排除する為に手っ取り早く毒を与えたんだよ」
「王妃様が邪魔……? どういうこと?」
陛下が王妃を蔑ろにしていたことは分かったが、長年そのまま放置したくせにどうして今更邪魔になったのだろう。もしかして陛下の“本命”に関係しているとか?
「そりゃあ……今度こそ“好きだった女”を手に入れる為だよ。といっても本人じゃなくて代替品だがな」
「……代替品? どうして本人ではないの?」
「本人は既に人妻だからな。しかも旦那と離縁させてまで自分の妻にするのはほぼ不可能なほど身分が高い。だからその娘を手に入れようと考えた」
「ああ……なるほど。そういうことね……」
その好きな女性の娘が育つまで待っていたから、辻褄合わせとしてヘレンのことを今更持ち出して王妃を始末しようとしたわけか。
なんか……王妃も大概だけど、陛下も陛下で勝手すぎる。好きな女性の代替品を手に入れる為に自分の妻を殺害しようとするなんて……。
「……まって、その“好きだった女”が高位の身分だとしたら、当然その娘もそうよね? だとしたら納得できない部分が出てくるのだけど……
「ほう? どの部分だ?」
「わたくしをアレクセイ殿下の婚約者にしたことよ。陛下が後妻に望む令嬢の身分が高いとなれば、わたくしが産んだ子と令嬢が産んだ子の間で跡目争いが起きてしまうわ。それが分かっているのに娘を陛下の後妻にする父親がいるかしら? だったら王太子妃になれるギリギリラインの身分の令嬢をアレクセイ殿下の婚約者にすればよかったのよ」
その令嬢の身分が何かは分からないが、少なくとも既に王太子がいてその妃に筆頭公爵家の娘が選ばれているのなら国王の後妻になる旨味はない。子を産んだとしてもその子が跡継ぎになれるかどうか分からないどころうえに跡目争いの原因となるなら最初から嫁がせないと思う。だったら、妃になれるギリギリラインの伯爵令嬢あたりをアレクセイの婚約者にしておけばよかったのだ。そうすればまだその令嬢と陛下の間に産まれた子がアレクセイの次に即位できる可能性はある。
「それに……こう言っては何だけど、高位の令嬢が政略の意味も無いのに自分の父親ほど年が離れた殿方に嫁ぎたがるのは本当に少数だと思う」
そこまで言うと目の前の偽陛下は下を向いておかしそうに笑った。
何? 何かおかしな発言をしたかしら?
「……ははっ、流石はミシェルだ。政略に関しては百点満点の回答だな。だが、他人の心の機微に関しては不合格だ」
「は……? それはどういう意味で……」
最後まで言い切ろうとしたが無理だった。
不意に偽陛下が浮かべたニタアッとした笑いに鳥肌が立ってしまったからだ。
(え? 何、その顔? 気持ち悪い……)
そもそも、この人はどうして自分をここへ呼んだのだろう?
湧き上がる嫌な予感に身震いした。
「大丈夫だ。跡目争いなど起きるはずもない。だって……ジェームズの好きな女の娘ってのは……ミシェル、お前だからな!」
「……………………………………は?」
気色の悪い発言に背筋がゾワッとした。
全身に鳥肌がぶわっと立ち、あまりの怖気に寒気が止まらない。
「ジェームズの“好きだった女”はお前の母親……エルリアン公爵夫人のことだよ。何年経ってもずっと忘れられない初恋の君だそうだ。だけど筆頭公爵家の夫人を離縁させることなんていくら国王だって無理だ。お前の父親に王家ごとプチッと潰されちまう。だからお前を馬鹿息子の婚約者に宛がったんだよ」
もう既にプチッと潰されているけれど?
そう言いたかったのに言えなかった。あまりの気持ち悪さに吐き気がする。
「仮に王妃が亡くなったとして、お前をジェームズの後妻に~なんて公爵に言っても承諾してくれる可能性はゼロだ。だからアレクセイの婚約者にしたんだよ。年が近い王太子の婚約者なら政略として受け入れてくれるだろう?」
「……受け入れたとして何だというの? いくら息子といえども他人の妻にしたら意味が無いでしょう?」
「いや、意味はある。よくあるだろう? 恋人に操を立てている夫に相手にされず、その父親に子種を仕込んでもらう妻の話。貧乳ヒロイン一筋なアレクセイはきっと妻であるお前を蔑ろにする。その時に優しく慰めてやれば……そういう関係になれるだろう。そんな甘い言葉を囁いてやったら、ジェームズの奴アッサリ受け入れたよ」
ひいいいい!? 気持ち悪い!!
そんな官能小説みたいな展開があってたまるか! 妄想と現実をごっちゃにすんな!
というか、こいつが余計な入れ知恵をしたせいでオッサンがその気になったのか?
それであの馬鹿王子の婚約者にミシェルを宛がったのか? 諸悪の根源こいつかよ!
あー……それと、知りたくなかったけどオッサンはミシェルが幼女の時から将来手を出すと決めていたの?
最低だ……いっそこの手で処刑してやりたい……。
乙女かよ!? 王族的には彼の行動が正しいよ。
何だその初夜物にありがちな“僕ちん好きな女がいるから君は抱けない、キリッ!”てのは。
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「それ以降ジェームズは王妃の事を避け始めたよ。いい年こいた男が被害者ぶって気持ち悪いよな。まあ、それで王妃は好きな男に相手にされない寂しさから昔の恋人との不貞に走ったようだな」
「え? 王妃様は陛下に好意があったの?」
あれ? だって以前王妃はハスリー子爵こそが真実の愛だとか言っていたような……。
陛下との婚姻を“好きでもない男に無理やり嫁がされた”と言っていたような気がする。
「俺から見たらそうだな。新婚当初はジェームズの気を引こうと色々していたぞ。甲斐甲斐しく世話を焼いたり、茶に誘ったりとな。でも何をやっても冷たく返されるもんだから辛くなったんだろう。あてつけのように昔の恋人に慰めてもらっていたからな」
「ん……? お待ちになって、それって……陛下は王妃様の不貞を知っていたということですか?」
「ああ、そうだ。知っていても嫁を責めるでもなく素知らぬ振りを続けるものだから、行動もどんどんエスカレートしていったんだと思うぞ。そうでなければ王妃が他所の男と子供まで作るなんて無理だろう。ジェームズが黙認していたから成立したようなものだ」
「え……じゃあ、ヘレンの存在も陛下はご存じだったと……?」
「知っていたさ。だってあの貧乳ヒロインって王妃にそっくりじゃないか? 王宮の奴らが不自然なまでにそのことに気づかないほうがおかしいんだよ。もしかしたら物語の強制力ってやつかもしれないな。ヒロインのヘレンが王妃に引き取られてアレクセイと出会わないと物語が進まないだろう?」
「確かに……そうですね」
私もあんなに身近でヘレンや王妃を見ていたのに気づかなかったから人の事は言えない。
ミシェルだった時も、前世の記憶を取り戻してからもそこに気づかなかった。
それとよく考えてみたらアレクセイとヘレンの顔ってどことなく似ていた気もする……。
私はあの小説の挿絵で二人の絵を見ていたからそういうものだとしか思っていなかった。
「けど、黙認していたのならどうして陛下は後出しのように王妃様に罰を与えたの?」
陛下が王妃に毒を与えたのはヘレンのことを隠していたからだと聞いた。
でも、知っていて放置していたのなら辻褄が合わない。
「その理由はただの建前だ。本当は王妃の不貞を断罪して処刑するはずだったんだが……そうなると連座で血縁者のアレクセイまで処罰を受けることになる。ジェームズは息子のアレクセイだけは可愛がっていたからな。息子が傷つくのは嫌だったんだろうよ」
「……妻を疎んじていても、息子の事は愛していたのね」
「アレクセイが確実にジェームズの子かどうかも分からないってのに、おかしな話だがな。それで邪魔な王妃だけを排除する為に手っ取り早く毒を与えたんだよ」
「王妃様が邪魔……? どういうこと?」
陛下が王妃を蔑ろにしていたことは分かったが、長年そのまま放置したくせにどうして今更邪魔になったのだろう。もしかして陛下の“本命”に関係しているとか?
「そりゃあ……今度こそ“好きだった女”を手に入れる為だよ。といっても本人じゃなくて代替品だがな」
「……代替品? どうして本人ではないの?」
「本人は既に人妻だからな。しかも旦那と離縁させてまで自分の妻にするのはほぼ不可能なほど身分が高い。だからその娘を手に入れようと考えた」
「ああ……なるほど。そういうことね……」
その好きな女性の娘が育つまで待っていたから、辻褄合わせとしてヘレンのことを今更持ち出して王妃を始末しようとしたわけか。
なんか……王妃も大概だけど、陛下も陛下で勝手すぎる。好きな女性の代替品を手に入れる為に自分の妻を殺害しようとするなんて……。
「……まって、その“好きだった女”が高位の身分だとしたら、当然その娘もそうよね? だとしたら納得できない部分が出てくるのだけど……
「ほう? どの部分だ?」
「わたくしをアレクセイ殿下の婚約者にしたことよ。陛下が後妻に望む令嬢の身分が高いとなれば、わたくしが産んだ子と令嬢が産んだ子の間で跡目争いが起きてしまうわ。それが分かっているのに娘を陛下の後妻にする父親がいるかしら? だったら王太子妃になれるギリギリラインの身分の令嬢をアレクセイ殿下の婚約者にすればよかったのよ」
その令嬢の身分が何かは分からないが、少なくとも既に王太子がいてその妃に筆頭公爵家の娘が選ばれているのなら国王の後妻になる旨味はない。子を産んだとしてもその子が跡継ぎになれるかどうか分からないどころうえに跡目争いの原因となるなら最初から嫁がせないと思う。だったら、妃になれるギリギリラインの伯爵令嬢あたりをアレクセイの婚約者にしておけばよかったのだ。そうすればまだその令嬢と陛下の間に産まれた子がアレクセイの次に即位できる可能性はある。
「それに……こう言っては何だけど、高位の令嬢が政略の意味も無いのに自分の父親ほど年が離れた殿方に嫁ぎたがるのは本当に少数だと思う」
そこまで言うと目の前の偽陛下は下を向いておかしそうに笑った。
何? 何かおかしな発言をしたかしら?
「……ははっ、流石はミシェルだ。政略に関しては百点満点の回答だな。だが、他人の心の機微に関しては不合格だ」
「は……? それはどういう意味で……」
最後まで言い切ろうとしたが無理だった。
不意に偽陛下が浮かべたニタアッとした笑いに鳥肌が立ってしまったからだ。
(え? 何、その顔? 気持ち悪い……)
そもそも、この人はどうして自分をここへ呼んだのだろう?
湧き上がる嫌な予感に身震いした。
「大丈夫だ。跡目争いなど起きるはずもない。だって……ジェームズの好きな女の娘ってのは……ミシェル、お前だからな!」
「……………………………………は?」
気色の悪い発言に背筋がゾワッとした。
全身に鳥肌がぶわっと立ち、あまりの怖気に寒気が止まらない。
「ジェームズの“好きだった女”はお前の母親……エルリアン公爵夫人のことだよ。何年経ってもずっと忘れられない初恋の君だそうだ。だけど筆頭公爵家の夫人を離縁させることなんていくら国王だって無理だ。お前の父親に王家ごとプチッと潰されちまう。だからお前を馬鹿息子の婚約者に宛がったんだよ」
もう既にプチッと潰されているけれど?
そう言いたかったのに言えなかった。あまりの気持ち悪さに吐き気がする。
「仮に王妃が亡くなったとして、お前をジェームズの後妻に~なんて公爵に言っても承諾してくれる可能性はゼロだ。だからアレクセイの婚約者にしたんだよ。年が近い王太子の婚約者なら政略として受け入れてくれるだろう?」
「……受け入れたとして何だというの? いくら息子といえども他人の妻にしたら意味が無いでしょう?」
「いや、意味はある。よくあるだろう? 恋人に操を立てている夫に相手にされず、その父親に子種を仕込んでもらう妻の話。貧乳ヒロイン一筋なアレクセイはきっと妻であるお前を蔑ろにする。その時に優しく慰めてやれば……そういう関係になれるだろう。そんな甘い言葉を囁いてやったら、ジェームズの奴アッサリ受け入れたよ」
ひいいいい!? 気持ち悪い!!
そんな官能小説みたいな展開があってたまるか! 妄想と現実をごっちゃにすんな!
というか、こいつが余計な入れ知恵をしたせいでオッサンがその気になったのか?
それであの馬鹿王子の婚約者にミシェルを宛がったのか? 諸悪の根源こいつかよ!
あー……それと、知りたくなかったけどオッサンはミシェルが幼女の時から将来手を出すと決めていたの?
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