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閑話 後悔
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「……もう、カール様に会いたくないわ」
初めての仕事を終えた後、ヘレンは娼館のオーナーであるマダムにそう訴えかける。
しかし、マダムは呆れた顔をヘレンに向けるだけだった。
「何を馬鹿な事を言ってんだい。娼婦が客をとらないでどうするんだ? それにあのお客様からはもう身請金だって貰っているんだ。お前に拒否権なんざないよ」
「身請け? 何、それ……?」
「ようはお前を買ってくださるという意味だ。娼婦は皆そうやってお客様に買って頂いてここを出るんだよ。お前はここを出て行きたいところがあるんだろう? なら、あのお客様にそれをねだればいいじゃないか」
「それは……そうだけど……。でも、カール様が私の体に嫌な事をするのは耐えられないの……!」
「何言ってんだい、あれが娼婦の仕事だよ。ここにいる娘達は皆ああやって金を稼いでいるのさ。お前くらいの年頃ならあの行為が何なのかを知っていて当然だ。お前が無知なだけだよ」
知らない事を馬鹿にされてヘレンは恥ずかしさで顔を赤く染めた。
(それはしょうがないじゃない……誰も教えてくれなかったんだもの)
今更ながらヘレンは自分が同年代の子と比べて知らないことが多すぎる事を痛感していた。王宮にいた頃は王妃やアレクセイが辛い事から遠ざけてくれていたからそれでよかったが、今ヘレンを守る人は誰もいない。
ふと思うのは、何故実の母親である王妃様は自分に何も教えてくれなかったのだろうかという疑問。一般常識にしても礼儀作法にしても教える時間はいくらでもあった。なのに、どうして王妃様はそれらを一つも教えてくれなかったのだろう……。
(あの時、ミシェル様が言ったのはこういうこと……? このままじゃ駄目だって……)
あんなにもミシェルは「このままここにいても貴女の為にならない」と忠告してくれていたのに、自分はその手を取らなかった。環境が変わることやアレクセイ達と離れることが怖かったというのもあるが、自分の将来について深く考えていなかったというのもある。
心のどこかでずっとこのまま王宮で暮らせると信じていたのだ。
アレクセイがミシェルと結婚しても、自分は彼の傍にいられると根拠のない自信を抱いていた。だって彼が愛しているのは自分だからと……
そこでハッと気づいた。
これではまるでミシェルに対して優越感を抱いているようではないかと。
(うそ……私、ミシェル様を見下していたの……?)
こんなにも汚い感情が自分にあったのかとヘレンはショックを受けた。
思い返してみれば自分がアレクセイの傍にいることでミシェルが悲しそうな顔をすると、不思議で心が満たされていたのだ。
だって自分の方が先にアレクセイを好きになった。先に傍にいたのも自分だ。
それなのに家柄がいいというそれだけで後から来たミシェルがアレクセイの未来の妻の座に収まったことが許せなかったと、今更ながら気づいた。
(そうよ……。そうでなければ……婚約者のお茶会に割り込んだりしないじゃない……)
いくら一般常識がない自分でも、婚約者同士の交流に割り込むべきではないというのは理解している。理解していてもそれを止めなかったのはただの嫉妬だ。好きな男に他の女と二人きりになってほしくないという、醜い嫉妬心からだ。
「そんな……私、なんてことを……」
嫉妬にかられた行動の結果、待っていたのは好きな男の破滅。
アレクセイが王太子という華々しい身分から犯罪者にまで転落したのは自分のせいだと本当に今更ながら気づいた。
「う……ううっ……うぇっ……」
自分のしたことの重さに遅まきながら気づいたヘレンはその場で吐いた。
そんなつもりじゃなかった。大好きなアレクセイをあんな目に遭わせるつもりなんてこれっぽっちもなかった。
「おや、吐いてしまったかい。まあ、最初にお客をとった娼婦は大抵が吐くもんだ。今日はもう何もしなくていいから部屋でゆっくり休んでな」
嘔吐したヘレンにマダムは冷静に対応した。
初めて客を相手にした娼婦はショックで吐くことがよくある。ヘレンもそうなのだろうと思い気にすることなく部屋を出ようとした。
「ま、まって……! 私、私……とんでもないことを……ああ、ああああ!!」
いきなり発狂したヘレンにマダムは目を丸くして驚いた。
「……なんだい? とんでもないことって……まさかお前、お客様に何かしたのかい!?」
「ちがう……ちがうの! 私、私……アレクをあんな目に遭わせてしまったの……! う、うわあああんっ!!」
「アレク? 誰だ、それ? ちょっと落ち着きな! よく分からんからきちんと説明おし!」
しゃくりあげて泣くヘレンの背中を落ち着かせるように撫でる。
嗚咽交じりでよく聞き取れない言葉に根気よく耳を傾けながらマダムはヘレンの泣きだした理由を知る。
「…………おやおや、じゃあお前が王太子と公爵令嬢の縁談を壊した毒婦ヘレンだっていうのかい? 聞いたことがある名前だと思っていたけど……まさかお前がそうだとはねえ……」
「え……毒婦? うそ……私って世間ではそう言われているの……?」
「いや、それは貴族社会だけだ。平民の間じゃ名前すら知られていないだろうよ。アタシだった顔見知りの貴族に聞いたから知っているだけだ。しかしアンタ……随分と大それたことをしたもんだね。よくもまあ……貴族でもないのに婚約者のいる王太子に手を出そうなんておっそろしい事を考えつくもんだ」
「違うわ……! 私はそんなつもりじゃ……」
「じゃあ、どんなつもりだったのさ? いくら好きな男を他の女に取られたくないからって、その男の人生を破滅させたら本末転倒じゃないか?」
「……っ!! だって、その時はこんな事になるだなんて思っていなかったんだもの! 誰も止めてくれなかったし……だから……」
そうだ。王宮では誰もその行為を咎めてはくれなかった。
唯一ミシェルが数回苦言を呈したが、アレクセイが唾を飛ばすほど罵るのでいつの間にか何も言わなくなってしまった。何も注意をされない状況下では、どんな異常な行為でもそれが正常だと勘違いされる。だからヘレンは自分が王太子と公爵令嬢のお茶会に同席することがどれほど不敬で非常識で異常な行為だと今の今まで気づかなかった。
「ふうん……なら、アンタだけの責任じゃないね。その男もアンタの行為を肯定していたなら完全に自業自得さ。だったらもう気にすることもない。その男……元王太子が自分で選んだ道だ」
「え……アレクが選んだ道? 違うわ……だって、アレクだってこうなるなんて思っていなくて……。だからミシェル様とやり直そうとしたけど……受け入れてもらえなくて……」
「そりゃそうだろうよ。自分を蔑ろにして別の女ばかり優先する男なんざアタシだってごめんだわ。アンタもそんな男のことなんかもう忘れちまいな」
「忘れるなんて……そんなこと出来るわけがないじゃない!!」
「だってもう会えやしないんだろう? だったら忘れてあのお客様の元で優雅に暮らせばいいじゃないか。確か公爵家の跡継ぎ様なんだろう? そんな上客がつくなんざアンタはついてるよ」
「……………………」
誰も自分の気持ちを分かってくれない。
それはまるで世界に拒絶されているようで、辛く悲しい。
自分の行為が好きな人を破滅に追いやり、友人だと思っていた人をずっと悲しませていた。その現実が受け止めきれなくて苦しいのに、誰もヘレンの気持ちを分かろうとしない。
(王妃様……アレク、会いたいよ…………)
ヘレンは無性に二人に会いたくなった。それまでヘレンの話をきちんと聞いてくれたのはこの二人だけだったから。今彼女の周りにいる人間は誰も彼女の気持ちを分かろうとしないし、寄り添うこともしない。優しかったはずのカールでさえ……
鬱々とした気分のまま日々を過ごし、とうとう身請けの日がやってきたのだった。
初めての仕事を終えた後、ヘレンは娼館のオーナーであるマダムにそう訴えかける。
しかし、マダムは呆れた顔をヘレンに向けるだけだった。
「何を馬鹿な事を言ってんだい。娼婦が客をとらないでどうするんだ? それにあのお客様からはもう身請金だって貰っているんだ。お前に拒否権なんざないよ」
「身請け? 何、それ……?」
「ようはお前を買ってくださるという意味だ。娼婦は皆そうやってお客様に買って頂いてここを出るんだよ。お前はここを出て行きたいところがあるんだろう? なら、あのお客様にそれをねだればいいじゃないか」
「それは……そうだけど……。でも、カール様が私の体に嫌な事をするのは耐えられないの……!」
「何言ってんだい、あれが娼婦の仕事だよ。ここにいる娘達は皆ああやって金を稼いでいるのさ。お前くらいの年頃ならあの行為が何なのかを知っていて当然だ。お前が無知なだけだよ」
知らない事を馬鹿にされてヘレンは恥ずかしさで顔を赤く染めた。
(それはしょうがないじゃない……誰も教えてくれなかったんだもの)
今更ながらヘレンは自分が同年代の子と比べて知らないことが多すぎる事を痛感していた。王宮にいた頃は王妃やアレクセイが辛い事から遠ざけてくれていたからそれでよかったが、今ヘレンを守る人は誰もいない。
ふと思うのは、何故実の母親である王妃様は自分に何も教えてくれなかったのだろうかという疑問。一般常識にしても礼儀作法にしても教える時間はいくらでもあった。なのに、どうして王妃様はそれらを一つも教えてくれなかったのだろう……。
(あの時、ミシェル様が言ったのはこういうこと……? このままじゃ駄目だって……)
あんなにもミシェルは「このままここにいても貴女の為にならない」と忠告してくれていたのに、自分はその手を取らなかった。環境が変わることやアレクセイ達と離れることが怖かったというのもあるが、自分の将来について深く考えていなかったというのもある。
心のどこかでずっとこのまま王宮で暮らせると信じていたのだ。
アレクセイがミシェルと結婚しても、自分は彼の傍にいられると根拠のない自信を抱いていた。だって彼が愛しているのは自分だからと……
そこでハッと気づいた。
これではまるでミシェルに対して優越感を抱いているようではないかと。
(うそ……私、ミシェル様を見下していたの……?)
こんなにも汚い感情が自分にあったのかとヘレンはショックを受けた。
思い返してみれば自分がアレクセイの傍にいることでミシェルが悲しそうな顔をすると、不思議で心が満たされていたのだ。
だって自分の方が先にアレクセイを好きになった。先に傍にいたのも自分だ。
それなのに家柄がいいというそれだけで後から来たミシェルがアレクセイの未来の妻の座に収まったことが許せなかったと、今更ながら気づいた。
(そうよ……。そうでなければ……婚約者のお茶会に割り込んだりしないじゃない……)
いくら一般常識がない自分でも、婚約者同士の交流に割り込むべきではないというのは理解している。理解していてもそれを止めなかったのはただの嫉妬だ。好きな男に他の女と二人きりになってほしくないという、醜い嫉妬心からだ。
「そんな……私、なんてことを……」
嫉妬にかられた行動の結果、待っていたのは好きな男の破滅。
アレクセイが王太子という華々しい身分から犯罪者にまで転落したのは自分のせいだと本当に今更ながら気づいた。
「う……ううっ……うぇっ……」
自分のしたことの重さに遅まきながら気づいたヘレンはその場で吐いた。
そんなつもりじゃなかった。大好きなアレクセイをあんな目に遭わせるつもりなんてこれっぽっちもなかった。
「おや、吐いてしまったかい。まあ、最初にお客をとった娼婦は大抵が吐くもんだ。今日はもう何もしなくていいから部屋でゆっくり休んでな」
嘔吐したヘレンにマダムは冷静に対応した。
初めて客を相手にした娼婦はショックで吐くことがよくある。ヘレンもそうなのだろうと思い気にすることなく部屋を出ようとした。
「ま、まって……! 私、私……とんでもないことを……ああ、ああああ!!」
いきなり発狂したヘレンにマダムは目を丸くして驚いた。
「……なんだい? とんでもないことって……まさかお前、お客様に何かしたのかい!?」
「ちがう……ちがうの! 私、私……アレクをあんな目に遭わせてしまったの……! う、うわあああんっ!!」
「アレク? 誰だ、それ? ちょっと落ち着きな! よく分からんからきちんと説明おし!」
しゃくりあげて泣くヘレンの背中を落ち着かせるように撫でる。
嗚咽交じりでよく聞き取れない言葉に根気よく耳を傾けながらマダムはヘレンの泣きだした理由を知る。
「…………おやおや、じゃあお前が王太子と公爵令嬢の縁談を壊した毒婦ヘレンだっていうのかい? 聞いたことがある名前だと思っていたけど……まさかお前がそうだとはねえ……」
「え……毒婦? うそ……私って世間ではそう言われているの……?」
「いや、それは貴族社会だけだ。平民の間じゃ名前すら知られていないだろうよ。アタシだった顔見知りの貴族に聞いたから知っているだけだ。しかしアンタ……随分と大それたことをしたもんだね。よくもまあ……貴族でもないのに婚約者のいる王太子に手を出そうなんておっそろしい事を考えつくもんだ」
「違うわ……! 私はそんなつもりじゃ……」
「じゃあ、どんなつもりだったのさ? いくら好きな男を他の女に取られたくないからって、その男の人生を破滅させたら本末転倒じゃないか?」
「……っ!! だって、その時はこんな事になるだなんて思っていなかったんだもの! 誰も止めてくれなかったし……だから……」
そうだ。王宮では誰もその行為を咎めてはくれなかった。
唯一ミシェルが数回苦言を呈したが、アレクセイが唾を飛ばすほど罵るのでいつの間にか何も言わなくなってしまった。何も注意をされない状況下では、どんな異常な行為でもそれが正常だと勘違いされる。だからヘレンは自分が王太子と公爵令嬢のお茶会に同席することがどれほど不敬で非常識で異常な行為だと今の今まで気づかなかった。
「ふうん……なら、アンタだけの責任じゃないね。その男もアンタの行為を肯定していたなら完全に自業自得さ。だったらもう気にすることもない。その男……元王太子が自分で選んだ道だ」
「え……アレクが選んだ道? 違うわ……だって、アレクだってこうなるなんて思っていなくて……。だからミシェル様とやり直そうとしたけど……受け入れてもらえなくて……」
「そりゃそうだろうよ。自分を蔑ろにして別の女ばかり優先する男なんざアタシだってごめんだわ。アンタもそんな男のことなんかもう忘れちまいな」
「忘れるなんて……そんなこと出来るわけがないじゃない!!」
「だってもう会えやしないんだろう? だったら忘れてあのお客様の元で優雅に暮らせばいいじゃないか。確か公爵家の跡継ぎ様なんだろう? そんな上客がつくなんざアンタはついてるよ」
「……………………」
誰も自分の気持ちを分かってくれない。
それはまるで世界に拒絶されているようで、辛く悲しい。
自分の行為が好きな人を破滅に追いやり、友人だと思っていた人をずっと悲しませていた。その現実が受け止めきれなくて苦しいのに、誰もヘレンの気持ちを分かろうとしない。
(王妃様……アレク、会いたいよ…………)
ヘレンは無性に二人に会いたくなった。それまでヘレンの話をきちんと聞いてくれたのはこの二人だけだったから。今彼女の周りにいる人間は誰も彼女の気持ちを分かろうとしないし、寄り添うこともしない。優しかったはずのカールでさえ……
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