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第4話「日常の中のセクハラ」
しおりを挟むどうにも、芽依は鷹夜を口車に乗せるのが上手い。
「んー、、、鷹夜くん気持ち良い?」
「ンンッ!、芽依、やめ、ぁンっ」
「ふふ、やらしい声。鷹夜くんエッチだね」
午後24時過ぎ。
リビングにある大きな窓は厚手のカーテンで閉め切り、ソファの上に乗ったままの2人はそこでそのまま密事を始めてしまっていた。
「ッく、んっ、あっ」
いつもソファの上に置いてある手頃な大きさのクッションを抱き締め、鷹夜はうつ伏せで尻を高く上げ、膝をついた状態でソファの座面に額を擦り付ける。
先程からあまり力が入らなくて脚が震えてしまっているのだが、崩れそうになる度に芽依に両脚を抱えられて体勢を直されている。
「あっ、あーっ、あ、あ、」
「鷹夜くん、力抜いて」
「ンッ!!芽依、そこいやだ、き、たな、いっ、からあっ」
何とか夜の内のエッチを鷹夜に承諾させた芽依は、自分の手によって履いていたズボンと下着を膝下まで下げられ下半身を露わにしてしまっている鷹夜の窄まったその穴に舌を這わせていた。
鷹夜はそれが嫌いだ。
まだ風呂に入っていない明らかに汚い部分に芽依の舌が触れる事を嫌がっている。
「そんなこと言って、帰ってきたときに足洗う~って言いながらお尻洗ったでしょ。石鹸の匂いする」
「んっあっ」
これも鷹夜のくせだが、会社から直で芽依の家に来ると大体「足洗う」と言って風呂場に5分程籠るのだ。
靴下を履いているとは言え、1日中革靴を履いて動き回ったままの足で人の家に上がりたくないらしい。
蒸れた臭いを感じさせたくないとも言っていた。
最近はやたらと芽依が「エッチなこと」を仕掛けて来る回数が増えたからか、何やら警戒して尻も洗う様になっていた。
(でもそんな、パパッと洗ってるだけでいつもみたいにそこまでちゃんと念入りにしてるわけじゃないし、イヤだ、こんな穴に芽依が口つけるなんて汚い、イヤだ、嫌だ、ッ)
「ぁあッ」
本人がバイ菌やら病気やらを普段から少し過剰に不安がっているからか、こう言ったときに芽依にもしもの事があったら、と考えてしまうのだ。
しかし残念な事に、嫌がりつつ芽依から逃げようとしつつ、心ではそんな事を考えていても、身体は素直にこの快感を受け入れていた。
「んん、鷹夜くん可愛い。大好きだよ」
「やめろ、んぅッ、んっ、尻、だめ、本当にッ、指入れるときみたいに、念入りに、ンンッ!したわけじゃないから!芽依ッ!」
「ちゃんと綺麗にしてるじゃん。鷹夜くんの念入りはやり過ぎなんだよ」
「やッ、ぁンッ!」
芽依は目の前にある鷹夜の後ろの穴から口を離すと、右手の中指の先をツプン、とゆっくり中に押し込んだ。
「あ、あ、」
「ん。奥まではゼリーないとダメだな」
「あ、これ、あっ、」
「指、ちょっとだけ入れちゃった」
入り口を入ってすぐそこにある肉の壁をクニクニと押してやると、ビクンッと鷹夜の腰が跳ねる。
芽依も芽依で、いつなんどき鷹夜の身体に触れても良いように、常に爪を短く切るようになった。
手入れまでしている。
「んー、鷹夜くんベッド行かない?ちゃんとゼリー使ってお尻の穴ほぐそ?」
気がつくと、鷹夜の穴をずっと舐めていた芽依の股間はもうパンパンに膨らんでいた。
元から彼とのキスだけでも充分に興奮すると言うのに、「いいからいいから」と押し倒してうつ伏せにし、尻を上げさせた体勢を取らせた時点で芽依は自分で痛いと感じるくらいには期待で勃起してしまっていたのだ。
鷹夜は穴に少しだけ差し込まれてしまった芽依の指の圧を感じながらハアハアと息を繰り返し、少し冷静になろうと自分を落ち着けている。
「だったら、んっんっ、風呂!風呂入ろ、一緒に!」
やっとの事でそれだけを背後にいる芽依に言い放った。
「ん!いいよ!」
鷹夜がそう言った瞬間、やっと折れたか、と上機嫌に返事をし、芽依はちゅぽっと勢いよく穴から指先を引き抜く。
「わあ、ッ!?」
急な刺激に指を抜かれた穴に力を入れてギュッと締め、鷹夜は芽依へと振り返る。
「お風呂行こ」
「調子良いなあッ!明日起きれなくても知らないからな!」
「それは鷹夜くんの方だろ~ほら早く早く」
「待って、ズボン、パンツ!」
芽依はさっさと立ち上がり、ずり下ろされた下着とズボンを引き上げようとしている鷹夜を見下ろす。
ぷりんとした尻が良く見える。
「ここで脱いで行きなよ」
「嫌だ。何で俺だけちんこブラブラしながら歩かないといけないんだよ」
「可愛いから?」
「俺が可愛い以外で理由言ってよ」
「俺が見たいから」
「おバカ。変態」
デレッと表情を崩した芽依の頭の上まで手を伸ばし、バシンッと叩く。
それが終わると勃起しかけた性器をパンツに押し込み、足元まで下がっていたスウェットのズボンを引き上げた。
「鷹夜くん厳しい~」
「はーやーくーいーくーぞ」
「はあい」
芽依はまたデレデレしながらさっさと歩き出した鷹夜の後を風呂場までついて行く。
途中で尻に手を伸ばして少しだけ撫でたのだが、すぐに手を叩き落とされてしまった。
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