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第弍部 魔女狩り騒動顛末記

第拾参章 東雲家の一族

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 とある寺院の外れに小さな墓がポツンと建てられていた。
 墓碑には『姫子之墓』とあったが、何故か苗字は何度も斬りつけたかのように削られて読むことは適わない。
 そんな無惨な墓を黒いスーツを着た小柄な子供が懸命に掃除をしている。

「非道いもんだねェ……こんな寂れた場所に本家のお姫様がたった一人で眠っているのもそうだけど、何をどうしたらこのような有り様にできるんだい?」

 同じく黒いスーツを着た薄紫色の髪の女性が墓の周囲を覆い尽くしている雑草を引き抜きながら誰に云うでもなく独りごちる。
 午前中に本家の墓参りがあると聞いていたが、それにしては荒れ放題であるし、何より花の一本、線香の一本も手向けられた気配も無かった。

「さあな、野郎が何を考えてやがるのか知らねぇし知りたくもねぇやい」

 初めは純白だったタオルが三本、泥と苔ですっかり汚れきったところで漸く墓が綺麗になったが、削られた苗字が却って浮き彫りになってしまったようだ。
 子供が削られた部分に手を翳すと、掌にほんのりと光が灯り墓を照らした。

「何度直してもそのたんびに削られちまうンだがやらねぇよりはな」

 なんと墓石の穴が見る見るうちに塞がり姫子の苗字が再生される。
 三池月弥は東雲しののめ姫子の墓を哀しそうに見詰めるのだった。
 その後、月弥も草毟りを手伝い、人の墓らしい状態になる頃には日が傾き始めてしまっていた。
 月弥は寺院の横にある生花店で購った花束を供え、線香を手向けると、しゃがみながら手を合わせる。

「よう、今年も来たぜ。あの世の暮らしはどうだい? それとも、もうとっくに違う生命いのちに生まれ変わっているのか? 俺は相変わらずだが、最近、ダチがちらほら逝くようになっちまってな。今年の春なんざ、百歳以上は生きると思っていた神崎のバータレがンじまったよ。あの野郎、“俺が死ぬ時は腹上死以外に無い”と云ってたクセに年末から長引いてた風邪を拗らせてな。そのままさ」

 人の寿命ってな分からんもんだよなァ――月弥が少し鼻をすすった。
 友に置いて行かれる痛みを知る魔女ユームは黙って月弥の肩に手を置いた。

「けど入れ替わるようにトラの孫が生まれてよ。誰かが“神崎の生まれ変わりだ”と云ったらトラのヤツ、“こんな可愛い女の子を掴まえて、あの狒々親父の生まれ変わりとはどういう了見だ”ってキレやがってな。あわや警察沙汰の大暴れさ。まあ、こうしてな。ダチが逝くのは寂しいが、毎日、賑々しくやってるわ」

 その時、爽やかな涼風が二人の顔を優しく撫でる。
 図らずも二人の脳裏に愉しげに笑う姫子の顔が浮かんだ。

「そうかい。俺の話は愉しいか。じゃあ、来年も面白い話を仕込ンでまた来るよ。俺はまだまだそっちには行けねぇが、多分、神崎も地獄に堕ちてねぇと思うから一緒に愉しくやって待っててくれよな」

 立ち上がる月弥の顔を夕暮れ時とはいえ、真夏とも思えぬ冷たい風が襲う。
 月弥は姫子の墓に向けていた柔かな頬笑みを消して振り返る。
 ユームもまた険しい表情かおになり宙に浮遊した。

「とっくにお帰りだと思っていたぜ。何か忘れ物かい?」

 月弥の見詰める先に数人の老人がいた。
 ユームは戦慄する。魔女ともあろう者がわずか数メートルまで接近を許すとは、恋に浮かれていたとしても普段なら有り得ぬ失態であった。

「相変わらず口の利き方がなっておらぬな。控えよ、お館様の御前おんまえであるぞ」

 老人の一人、一際背の高い男が威圧するが月弥も負けてはいない。

「はん、何がお館様だ。高が田舎の一名士じゃねぇか」

「き、貴様! 分家の分際で畏れ多いぞ!!」

「俺が分家ならテメェも分家だろうがボケ。いい歳こいて相変わらず虎の威を借る狐をやってンのか? そんな生き方して虚しくねぇのかよ?」

 すぅっと細められた闇色の瞳に囚われて、小柄ながらもでっぷりと肥えた老人が冷や汗を垂らして半歩下がった。

「な、何たる侮辱! お、お館様、この無礼者を許してはなりませぬぶえっ?!」

 小柄な老人が紋付の男を見上げて進言しようとするが、紋付の男が持つ杖に鼻面を強かに打ち据えられ顔を押さえて蹲る。
 黒い着物をきた背筋のすっと伸びた老婆がしゃがんで小柄な男の鼻にハンカチを当てているが、気遣っている風には見えず、聞き苦しい呻き声をさっさと止めたいという様子である。

「久しいな、月弥。こうして直接顔を合わせるのは十年ぶりか?」

 紋付の男がすっと前に出て月弥に話かける。
 杖など要らぬかのようにしっかりとした足取りも然る事ながら石畳を踏む足からはひたりとも音がしない。

「どうせならテメェの葬式まで会いたくはなかったがな。もしかして、今までスタンバってたのか? 今更俺に何の用だよ?」

「そう邪険にするな。折角、東雲五家が集まったのだ。ゆっくり食事でもしながら話をしようではないか」

「カッ、テメェらとツラ突き合わせて喰う飯はさぞ不味かろうよ。悪いがパスだ」

 吐き捨てるように嗤ってやると老人達が色めき立つ。
 だが紋付の男が右手を上げた途端に鎮まるのを見て月弥は苦笑した。

「随分と手懐けられてるじゃねぇか。俺ら分家衆の役割は東雲本家に尻尾を振ることじゃないぞ。本家のサポートもそうだが、独裁を防ぐのも俺達の役目だろうが? いつからテメェらは本家の幇間たいこもちになったンだ、ああ?!」

「我らが幇間なら貴様は拗ね者であろうが。貴様が東雲のお役目を蔑ろにしているせいで我らに要らぬ苦労をかけさせておるのに偉そうな事よ」

 長身の老人が月弥を睥睨する。
 しかし異世界や魔界で揉まれてきた月弥にとっては何処吹く風であった。

「あ? 三池のお役目ならちゃんとこなしているだろうが? むしろ、こちとらテメェらが仕損じた仕事のフォローまでしてやってるンだぜ? 人にケツ拭かせておいて偉そうなのはどっちだ、コラ」

 月弥の三白眼に睨まれて長身の老人は思わずたじろいだ。
 一歩下がりかけた所で背中に何かが当たり止められる。
 見れば杖の先端だった。

「口にせねば鎮まる事ができぬか? ならば云うてやる。黙れ」

 ユームはかろうじて悲鳴が口から出るのを抑えることができた。
 紋付の男から放たれる濃厚な殺気は魔女をして恐怖心を植え付けるほどであった。

「ほう、なかなかの殺気を出すようになったじゃねぇか。お人好しが服を着て歩いていたような若い頃からは想像できねぇよ。それに腕の方も落ちてないようだな。いや、若い頃より今の方が強いンじゃねぇのか?」

 魔王にも引けを取らぬ殺気に月弥は愉しそうに笑みを浮かべる。
 もっとも余裕がある訳ではなく、手の内には汗が滴っていた。

「勘違いするな。咎める為に殺気を出したのではない。月弥、お前も感じ取ってはいよう? ヤツら・・・の薄汚い気配にな」

「ったく、神聖な寺院に何で出るのかね? やっぱ、噂は本当だったのか? ここの住職が聖人と敬われている裏で“飲む”“打つ”“買う”の三拍子が揃った生臭坊主だってのはよ」

「知らぬよ。先祖代々からの菩提寺であるから使っているだけの話だ」

 紋付の男が杖に仕込まれた刃を抜くと自分の影に突き刺した。
 途端にこの世のものとは思えぬ絶叫があがり、黒く生臭いものが噴出する。

「出てこい。おぞましき“モノノケ”共よ」

 紋付の男の影から這い出てきたのは、正に“おぞましい”と形容するのが相応しい姿をしている。禿頭とくとうには顔の半分は占めている昆虫の複眼のような器官が左右に一つずつある。腕は異様に長く、そればかりか脇腹にも二対の腕が生えていた。腰は内臓や骨格が無いかのように異常なまでにくびれており、下半身に至っては最早人とは呼べず、蜂のようにずんぐりと膨れた腹部があって先端から槍の穂先のような針を出し入れしている。

『クソゥ!! よくも、この蜂魔ほうまを串刺しにしてくれたな!!』

 背中の羽を振るわせて蜂魔と名乗った怪物が宙に浮いた。
 見れば首の後ろから胸にかけて貫通した傷があり、そこから黒い血としか呼びようもないものを噴き出している。

「私を殺したくば、もう少し体臭に気を遣え。その鼻が曲がるような臭いを巻き散らしては自ずから居場所を教えているようなものだ」

 事実、蜂魔からは腐乱死体にも似た悪臭が立ち込めている。
 更に周囲に飛び散る黒い血もまた腐臭を放っていた。

『貴様ッ!!』

 紋付の男の言葉を侮辱と取った蜂魔が急降下して腹部の針を突き出す。
 紋付の男は動かないが、この場にいる者は一人として動じていない。
 部外者であるユームでさえ、紋付の男に危機が迫っているとは思っていないのだ。

「東雲流……『霜の夜』」

 両者が擦れ違う。

「憐れなる者よ。せめて痛みを知らず滅びよ」

 既に紋付の男から殺気は無い。
 いや、それどころか蜂魔が影から這い出た時にはもう殺気は無かったのである。
 月弥は内心、舌を巻いていた。
 霜が降りる夜の如き静寂が場を支配する。
 音ひとつ立てず一本の針が落ちた程度の気配を持って紋付の男の刃が振り下ろされるのを月弥は見た。
 蜂魔は脳天から針の先まで真っ二つになり、断末魔の叫びをあげる事なく静かに消えていった。
 まさに『霜の夜』の名に相応しい秘剣であった。

「やっぱり若い頃より強くなってるな。殺気も無く闘気も無く、かといって憐れむでもねぇ、全くのフラットな状態で斬るなんざ俺にはまだまだ出来ねぇ芸当だ。俺なんて最近になって漸く七割の力で『月輪がちりん斬り』を成功させられるまでになったからな。完全に脱力した状態で成功させるまで後、何年の修行せにゃならねぇのか。ましてや実戦で欠片も殺気を出さずに剣を振るなんてのは無理だぜ」

「アンタがあのレベルで剣を振れるようになったら、もう『一頭九尾ナインテール』の方々でもアンタを止められないよゥ」

 ユームは呆れて月弥の背に向けて云ったものだ。
 そして消えゆく蜂魔の残滓を見て紋付の男に声を掛けた。

「“悪しきモノ”の眷属を神器でもない唯の剣で斃す事が出来るなんてねェ。相変わらずシノノメ一族の力は凄まじいものだよゥ」

「星神教の神々が安易に世界と世界を繋ぎ、こちらの世界の人間を勇者として召喚していなければ“悪しきモノ”がこちらにまで侵食してくる事は無かったのだがな」

 『魔王禍』を収める勇者を態々異世界から召喚するのには当然理由はある。
 魔界軍の侵攻は神罰の代行である為に容赦が無く、仮に世界の征服に成功したとしても、これだけ破壊し尽くしてしまっては旨味が無いだろうと疑念が芽生える程に殺戮と破壊を徹底して行うのだ。
 故に勇者を選抜しようにも、この大破壊によって人々の心が折れてしまい魔王及び魔界軍に立ち向かおうとする勇気を持つに至らないのである。
 この事態に頭を悩ませていた神々はふと並行する異世界、即ち地球にも人間が住んでいる事に気付き、物は試し・・・・と召喚してみたという。
 試しで召喚された方はたまったものではないだろうが、話を聞くに連れて義憤に駆られるようになり、勇者として魔王を退けてみせようと請け負ったそうだ。
 彼は知恵は並以下ではあったが不思議と人望があり、人々を鼓舞しながら単騎で魔界軍と戦う姿を見せる事で、折れた心を振るい立たせて蘇らせたのだという。
 彼は神々から与えられた怪力と風のように疾駆することができる赤い毛並みの馬、そして斧槍ハルバードにも似た神器を用いて瞬く間に魔界軍を魔界へと追いやったのだそうだ。
 彼こそが地球から初めて召喚された勇者であり、天界には『ホウセン』と名が記されているという。

 異世界と地球の双方を脅かす“悪しきモノ”については以前触れた通りだ。
 元々は異世界に太古から存在する忌まわしき敵性生命体であったが、いつしか地球にも入り込むようになってしまう。
 その“悪しきモノ”の眷属を討伐する目的で誕生したのが東雲流であり、東雲流剣士達を統括しているのが東雲一族なのである。
 “悪しきモノ”を含め眷属共は人々の抱く憎しみや妬みなどの悪感情も糧にしているらしく、憎しみをもって斬る事で却って彼らを活性化させる事態になってしまった事を受けて、東雲流の開祖は許し・・の心を持って斬る事により“悪しきモノ”を浄化する技を編み出したのだという。
 そして政府公認の組織として二十一世紀の今をもって帯刀を許可され、日本においては“モノノケ”と呼ばれる怪物討伐のスペシャリストとして栄えているのだ。

 東雲流は東雲家を宗家として中心に据え、その補佐に四天王と呼ばれる分家四家をつける事で足元を盤石なものとしている。
 四天王とは即ち、東雲家に随行し共に“モノノケ”討伐を行う三池家、諜報に長けた水心子すいしんし家、物資及び武器の調達を受け持つ固山こやま家、渉外や“モノノケ”討伐後の後始末を請け負っている森岡家である。
 他にも様々な役目を負う分家は存在するが、特に重用されており強さにおいても群を抜いているのが四天王であり、東雲本家を含めて東雲五家と呼ばれているのだ。
 そう、紋付の男、東雲家当主に鼻を打たれて悶絶しているこの小柄な男、森岡家当主もまた人格は別にして四天王に恥じぬ実力を持っており、竹刀試合であれば老いた今なお三本中一本は月弥から奪う事ができる達人であるのだ。

「ふむ、共に食事を愉しむ空気ではなくなったな。だがお前に話があるのは本当の事だ。近い内に改めて会食の場を設けるゆえ参加してくれ。心配せずとも畏まった席ではない。旧交を温めつつする話だ。悪い話はしないと約束しよう」

「何だってンだ? 見合いならノーサンキューだぞ?」

 月弥の言葉を受けて東雲十六夜いざよいは初めて笑みを浮かべた。

「お前に人間の娘を世話する訳にもいかんだろう。そうではなくてな。孫娘が婿を取る話が纏まりつつあるのだが、その男が今まで“モノノケ”の存在を知らずにいた外部の人間なのだ」

「ああ、風の噂で聞いてるぜ。お前の孫が追っていた“モノノケ”が逃げ込んだ先がその男の家で一家惨殺の憂き目にあったってな。しかも同じ高校に通う生徒で、その上クラスメートだったとか? 慈母豊穣会でも善く“ソレ、何てエロゲ?”って話題にのぼっているよ」

 月弥の軽口を無視して東雲家当主は続ける。

「初めは孫を憎んでおり、孫、櫻子も“お役目”ゆえに仕方が無かったのだと割り切る事もできずに苦しんでいたが、何の因果か、その高校が“モノノケ”の隠れ家になっていてな。少年は何度も“モノノケ”討伐に巻き込まれていたそうなのだ」

 意図せずに少年は櫻子の足を何度も引っ張る事になるのだが、機転が利くのか“モノノケ”の弱点や攻略の糸口を見抜いて櫻子の勝利に貢献していたらしい。
 そんな事を繰り返している内に二人の蟠りは解けつつあったのだが、ある晩の事、櫻子が“モノノケ”の罠にかかって囚われの身となり一週間にも渡り拷問と称して陵辱の限りを受けていたのだが、僅かな手掛かりを元にした少年の執念の推理によって校長こそが“モノノケ”である事を突き止めて櫻子を救出したのだという。
 忌まわしい事件ではあったが、それが切っ掛けとなり二人の交際は深まって、大学を卒業した後に結婚することが決まったそうだ。

「なあ、三池の門下生にゲームのシナリオライターがいるンだが、詳しい話をソイツにしたら面白いゲームが出来るンじゃね?」

「孫が陵辱された話を語れるか、莫迦者。それに東雲流が政府に公認されているとはいえ、“モノノケ”の存在を示唆するものを公開する事は御法度だ」

 月弥は、冗談だ、と笑った。

「で、俺に取っての悪くない話ってなんだよ? お前の孫が結婚するとして俺に、否、三池家に何の関わりがあるよ? 云っとくが独身の俺に仲人はできねぇぞ?」

「だが異世界では地母神クシモと火の大精霊フランメの両人は三池姓を名乗っていると聞くぞ? 夜這いを撃退している事以外は仲も良好であろう。何よりコレだけはお前に引き受けて貰いたい。杯を交わした義兄弟のお前にしか頼めぬ事なのだ、三池の兄弟・・

 東雲家の次代には男子はいない。
 将来、櫻子が男子を産めば仲人となった月弥は次期当主の後見人となる。
 悪い話ではないとはそういう意味なのであろう。

「チッ、ここで兄弟と呼ばれたら断りづれぇだろうが」

 月弥は苦々しく頭を掻いた。

「分かったよ。仲人の件は引き受けてやるよ、東雲の兄弟」

「そうか、“モノノケ”に陵辱された過去から引き受けてくれる者がいなくてな。兄弟以外の四天王すら尻込みする始末で困っていたのだよ」

 東雲家当主の言葉に背後の老人達が縮こまった。

「結局、消去法じゃねえか!」

 一応はツッコンではみたが、東雲十六夜の目を見れば本気と知れた。

「ただし一つだけ条件がある」

「何だ?」

 月弥は姫子の墓を指差してその小さな体からは想像も出来ない声量で云った。

「この墓の有り様は何だ?! 荒れ果ててるばかりか、花の一本も手向けられて無ェってのはどういう事だ?! それ以前に何故、墓から東雲の名を削る?! 納得のいく返事を聞かせて貰わん限りは仲人を引き受けるつもりは無いと思え!!」

 否!!――月弥の鋭い眼光が東雲家当主を射抜く。

「返事によってはテメェとの杯を返させて貰うぞ!!」

 東雲家当主は目を瞑って黙っていたが、七呼吸の後に静かに口を開くのだった。
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