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第1弾 黄色いリボン
Going To The Town(タウンへ行こう)
しおりを挟むここは日本の長閑な温泉地。
最寄り駅から送迎バスに揺られること15分。
ゴト。
ゴト。
ゴト。
ゴト。
バスを降りれば、そこは広大な西部の景色。
WesternTown
西部開拓時代を模したテーマパークである。
忠実に再現された西部開拓時代の町並み。
Saloon
(酒場)
GeneralStore
(雑貨店)
Barber
(理髪店)
Hotel
(宿屋)
等々。
「ドーナツはいかがですかぁ?」
メインストリートのスイーツワゴンではドレス姿の売り子がドーナツを売っている。
「25セントです」
タウンの貨幣の単位はセント。
分かりやすくウェスタン・タウンでは25セントは250円のことである。
訪れたゲストに現実を離れて西部開拓時代の気分に浸っていただきたいための演出なのだ。
ボコ。
バコ。
バコ。
ボコ。
どこからかバケツを踏んだような足音が響き渡る。
バコ。
ボコ。
ボコ。
バコ。
ウェスタン・タウンのキャラクタートリオが歩いてきたのだ。
「あっ、バッキーだぁ」
「バーバラもバミーもいるぅ」
ドーナツを買っていた家族連れのゲストの幼い兄妹がキャラクターにバタバタと駆け寄っていく。
「――はい。チーズ♪」
カシャ。
キャラクターと並んで記念撮影。
ウェスタン・タウンは今日もファミリーやカップルで賑わっている。
たのしいぬりえ
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