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◆番外編◆ 夫婦になって初めての☓☓☓
#14
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要さんが止めようとするのを振り切って自分でそうした筈なのに……。
久しぶりに味わった甘すぎる快感に呆気なく達してしまった私は、ただただ要さんに抱き着いたままで動くこともできないでいた。
要さんと深く繋がりあったその場所から、夥しい蜜と甘すぎる快感とが次から次へと湧いてきて、せり上がってくるものだから、身体を打ち震わせていることしかできないからだ。
要さんも要さんで、時折、余裕なさげな呻き声を零しつつ、私と同じように襲い来る快感をなんとかして逃がそうとするかのように、私の身体にぎゅっとしがみついたまま身体を打ち震わせているようで。
――良かった。要さんも、気持ち良くなってくれてるんだ。
ホッとした私が、嬉しさを隠しきれずに、思わず要さんの身体に尚もぎゅっと強く抱き着いた刹那。
「みっ、みなっ。そんなに締め付けられたら――うぅ……くっ……はぁ……はぁ」
私にしがみついたままだった要さんの、余裕なさげななんとも切なげな声が聞こえてきて。
たちまち、要さんの昂ぶりを深く受け入れている最奥が切ないぐらいにキュンと疼いて、堪らず要さんにもっとギュッと強くしがみつけば。
途端に、またまた要さんのなんとも悩ましい苦悶の声が広い寝室に響き渡った。
どうやら、そんな私の一連の行動が、知らず知らずのうちに要さんのことを追い詰めていたようだった。
けれど、そんなことを言われても、そんなもの自分でコントロールなんてできないから、困ってしまう。
だから、その旨を要さんに伝えようと、
「えぇ!? だって、そんなの自分でコントロールできな――キャッ!?あぁっ……ダメッ……さっきイッたばかりだらぁっ……やッ……はぁんッ!?」
放った私の言葉は、どうにかこうにか余裕を取り戻すことができたらしい要さんによって。
下から腰を突き上げるようにして激しく打ち付けられてしまったために、最後まで伝えることは叶わなかったのだった。
そればかりか、どうやら余裕をなくしながらも、いつものように譲歩しようとしたにも関わらず、私にリードされたことで要さんのプライドに火がついてしまったようで。
ヤル気を漲らせてしまったらしい、少々大人げない子供っぽいところのある、可笑しなスイッチ全開の要さんによって、
「どうやら俺の可愛い奥さんは、ずいぶんとムラムラを溜め込んでたようだから、たっぷりと発散させないと、身体に障ったら大変だ。今からゆっくり優しく丁寧に可愛がってやるから、覚悟しろ」
いつもの如く、あのキメ台詞を賜った私は、ゆるゆると、けれどしっかりと、私以上に私の身体の何もかもを知り尽くしている要さんに、宣言通り弱いポイントを攻め立てられてしまっては。
もう、要さんを気持ちよくさせたい、なんて思うような余裕なんて、微塵も保ってはいられないのだった。
暫くの間、要さんの起こし続けるゆるやかな快感のさざ波に揺すぶられて翻弄されているうち。
「美菜、おいで」
要さんの身体にしかっりとしがみついていた筈が、あまりの快感に全身が弛緩してくたりと危うく後ろに崩れそうになった私が身体を仰け反らせていると、要さんの優しい甘やかな声音が聞こえてきて。
それと同時に、優しく包み込むようにして、しっかりと私のことを抱きとめてくれた要さんの胸へと、隙なくぴったりと抱き寄せられていたのだった。
けれど、大好きな要さんにしっかりと抱きしめられた腕の中で、要さんの広くて逞しいあったかい胸にしなだれかかったまま、心地よく響いてくる要さんの鼓動を感じているだけで。
半開きになったままの口元からは、荒くなった息遣いと、時折甘ったるい嬌声を零すだけで、何かを返すような余裕なんてない。
久しぶりに味わった甘すぎる快感に呆気なく達してしまった私は、ただただ要さんに抱き着いたままで動くこともできないでいた。
要さんと深く繋がりあったその場所から、夥しい蜜と甘すぎる快感とが次から次へと湧いてきて、せり上がってくるものだから、身体を打ち震わせていることしかできないからだ。
要さんも要さんで、時折、余裕なさげな呻き声を零しつつ、私と同じように襲い来る快感をなんとかして逃がそうとするかのように、私の身体にぎゅっとしがみついたまま身体を打ち震わせているようで。
――良かった。要さんも、気持ち良くなってくれてるんだ。
ホッとした私が、嬉しさを隠しきれずに、思わず要さんの身体に尚もぎゅっと強く抱き着いた刹那。
「みっ、みなっ。そんなに締め付けられたら――うぅ……くっ……はぁ……はぁ」
私にしがみついたままだった要さんの、余裕なさげななんとも切なげな声が聞こえてきて。
たちまち、要さんの昂ぶりを深く受け入れている最奥が切ないぐらいにキュンと疼いて、堪らず要さんにもっとギュッと強くしがみつけば。
途端に、またまた要さんのなんとも悩ましい苦悶の声が広い寝室に響き渡った。
どうやら、そんな私の一連の行動が、知らず知らずのうちに要さんのことを追い詰めていたようだった。
けれど、そんなことを言われても、そんなもの自分でコントロールなんてできないから、困ってしまう。
だから、その旨を要さんに伝えようと、
「えぇ!? だって、そんなの自分でコントロールできな――キャッ!?あぁっ……ダメッ……さっきイッたばかりだらぁっ……やッ……はぁんッ!?」
放った私の言葉は、どうにかこうにか余裕を取り戻すことができたらしい要さんによって。
下から腰を突き上げるようにして激しく打ち付けられてしまったために、最後まで伝えることは叶わなかったのだった。
そればかりか、どうやら余裕をなくしながらも、いつものように譲歩しようとしたにも関わらず、私にリードされたことで要さんのプライドに火がついてしまったようで。
ヤル気を漲らせてしまったらしい、少々大人げない子供っぽいところのある、可笑しなスイッチ全開の要さんによって、
「どうやら俺の可愛い奥さんは、ずいぶんとムラムラを溜め込んでたようだから、たっぷりと発散させないと、身体に障ったら大変だ。今からゆっくり優しく丁寧に可愛がってやるから、覚悟しろ」
いつもの如く、あのキメ台詞を賜った私は、ゆるゆると、けれどしっかりと、私以上に私の身体の何もかもを知り尽くしている要さんに、宣言通り弱いポイントを攻め立てられてしまっては。
もう、要さんを気持ちよくさせたい、なんて思うような余裕なんて、微塵も保ってはいられないのだった。
暫くの間、要さんの起こし続けるゆるやかな快感のさざ波に揺すぶられて翻弄されているうち。
「美菜、おいで」
要さんの身体にしかっりとしがみついていた筈が、あまりの快感に全身が弛緩してくたりと危うく後ろに崩れそうになった私が身体を仰け反らせていると、要さんの優しい甘やかな声音が聞こえてきて。
それと同時に、優しく包み込むようにして、しっかりと私のことを抱きとめてくれた要さんの胸へと、隙なくぴったりと抱き寄せられていたのだった。
けれど、大好きな要さんにしっかりと抱きしめられた腕の中で、要さんの広くて逞しいあったかい胸にしなだれかかったまま、心地よく響いてくる要さんの鼓動を感じているだけで。
半開きになったままの口元からは、荒くなった息遣いと、時折甘ったるい嬌声を零すだけで、何かを返すような余裕なんてない。
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