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◆番外編◆ なにより愛しいもの~side要~

#14

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ようやく、挿入の準備の整った美菜の悩ましくひきつく泥濘へと俺のアレをあてがうために、美菜の両足を押し開いて。

そこへ身体を割り込ませて、達したばかりで、まだぼんやりとしてしまっている美菜をまっすぐに見下ろせば……。

上気して、恐ろしく艶を増した愛しい美菜の姿が視界いっぱいに映し出されて。

まだ息が整わずに胸を上下にして荒い呼吸を繰り返す美菜の視線と、俺の視線とが交わった刹那。

「キス、して……くだ……しゃい」

なんて、達して間がない所為か、子供みたいな可愛い口調で言ってくる美菜に、俺の胸は、たちまち熱くなってしまうから。

俺は、美菜に優しく微笑んで「あぁ」と応えてすぐに、

「美菜、愛してる」そう伝えていて。

そしたら美菜は、ひどく驚いているようで、大きくて綺麗な瞳をいっそう大きく見開いて綺麗な雫まで流してしまっている。

俺はその綺麗な雫を唇で優しく拭ってから、愛しい美菜と甘くて熱いキスを幾度となく交わした。

本当は、こんな場面で『愛してる』と伝えてしまうのは、避けたかったのだけれど。

次から次に溢れてきてしまう美菜への想いを、俺はどうしても抑えることができなかった。

愛しい美菜と熱くて甘いキスを何度かかわしてから、いよいよという時、俺が美菜と見つめあいながら、最後のお伺いをたてれば。

「美菜、覚悟はいいか?」

「はい」

変わらず、俺の言葉にすぐに素直な返事を返してくる美菜の表情は、ほんのり上気していて、瞳も潤んでうっとりしているせいか、とても艶っぽく見えて。

そんないつにも増して色っぽい美菜に、俺の身も心もすっかり惹き付けられてしまっている。

なんとか逸る気持ちを抑えて、避妊の準備をさっさと終わらせた俺は、美菜の両脚を抱え直して、美菜の正面にまっすぐに向かいあった。

そしてゆっくりゆっくりと美菜の脚の間へと腰を進ませて、美菜の泥濘と俺自身とをピタリと隙なく対面させると。

少し前まで、EDだったなんて思えないほど、美菜のお陰ですっかり調子を取り戻したアレは、美菜の泥濘や花芯に触れただけで、えもいわれぬ愉悦に襲われ身悶えするほどだ。

何度か美菜の花芯と泥濘の上をビンビンになってしまったアレで往き来させてみれば……。
「ひゃっん……あっ、……んぅ、んんっ」

たちまち甘い艶やかな吐息混じりの悩ましい声を弾ませる美菜の腰までが、悩ましげに揺れ始める。

それがさっきから俺のことを誘い込んでいるように見えてしまうから、このまま突っ込んでしまいたいなんてことを思ってしまう。

けれど、いくら数日かけて慣らしてきたと言っても、処女である美菜には相当な痛みになるんだろうから、もうちょっと濡らして、イカせておいた方が良いだろうか。

これまで、処女である女との経験がない俺は、美菜のことを案じて、色々と思案するのだけれど……。

こうして挿入せずとも、美菜のいいところにアレを擦り付けて触れているだけで、アレに吸い付いてくるような、この感触がなんとも堪らない。

そんな風に、何度か往き来させている間に、俺の与える愉悦に堪りかねた様子の美菜が俺の胸元には両の手を当て、腰へは両の脚をすがるように絡ませてくると。

「……あっ、あん、要、さんっ、あっ、ヤン……はや、くぅ。イッ……ちゃ、う。ああっ、やっあああんっ!!」

途切れ途切れになりながらも、一生懸命言葉を紡いできた直後、美菜の身体が弓なりに仰け反って、俺に達したことを知らせてきて。

俺は、それを合図に、美菜のひくつく泥濘の奥へ奥へとゆっくり慎重に、己自身をズブズブと沈め込ませ。

「ひゃあっ、んっ……んんっ、……ンン」

「……っ、……」

奥へと押し進む度に、押し潰されてしまいそうな窮屈さに抗いながらも、なんとか美菜の最奥まで行き着いた俺は、あまりの心地のよさに我を忘れて腰を振りたくなるのを必死で抑えて。

美菜の痛みが落ち着くまでの間、苦痛に顔を歪める美菜の身体をふわりと優しく包み込むようにして抱き締めたまま。

時折、愛しい美菜の頬をそっと優しく撫でたり、頭を撫でたりしながら過ごした。

こんなことで痛みがなくなる訳がないだろうが、それでも愛しい美菜に寄り添って居たい、そう思ったからだ。
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