【R18】訳あり御曹司と秘密の契約【本編完結・番外編不定期更新中】

羽村美海

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◆番外編◆ なにより愛しいもの~side要~

#5

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そうとも知らずに、俺は、美菜の想いを確かめたくて、年甲斐もなく、あんな捻くれた意地の悪いことを美菜に言ってしまってたなんて……。

知らなかったこととはいえ、あんまりだよな?

美菜のことを大事にしたいなんていいながら、美菜にそんな要らぬ心配までさせていたなんて……。

美菜の言葉でようやく自分の不甲斐なさに気付くこととなった俺は、未だ自信なさげにしている美菜に真っ直ぐに向き合った。

すると途端に、美菜は俺の反応が怖いのか、気まずそうに俺の視線から逃げるようにして瞼を伏せて視線を逸らせてしまう。

そして、今になって自分の言ったことが恥ずかしくなってきたのか、首から上を真っ赤に色づけてしまっている。

俺は、そんな美菜のことを優しく抱きしめながら、

「美菜、ごめん。別に避けていたつもりはなかったんだ。病み上がりの美菜に無理をさせたくなかったから、自分の理性を抑えるために、触れないように気遣っていただけで。

ここ最近、忙しかったし、ちょっと疲れてしまってたのもある。だから美菜が心配するようなことは何もない。

美菜に触ってもらっただけで、こんなに元気になるんだから、その気にならないなんてこと、ある筈ないだろう?

もうそんな心配はしなくていい。分かってくれたか?」そう言えば……。

すぐに「はい」と素直な言葉が美菜から返ってきて、俺はホッと安堵の息をつくことができた。

そんなこんなで、ウジウジしてた俺の所為で、美菜に要らぬ心配をさせてしまってはいたが、こうしてまた、美菜との距離を縮めることもできて……。

この日から少しずつではあるが、美菜と心も身体も強い絆で結ばれるべく、甘くて熱く艶やかな一時が再開されたのだった。



***


お互い一糸纏わぬ生まれたままの素肌を隙なく重ね合わせただけで、心地よくて、まるで欠けたものがあるべきところへ収まったようなそんな気がするほどにしっくりとくる。

いつまでもこうしていたくて、離れがたくて、けれどもっともっと深いところで繋がりたくもあって……。

美菜の滑らかな柔肌の感触を味わうようにして、唇から離れて、耳の淵から、項、首筋から鎖骨へとゆっくり辿りながら、唇と舌とでじっくり執拗に愛撫すれば……。

「……ぁっ、……ふぅ……んぅ」

美菜の艶めいた唇からは、甘い吐息が漏れ始める。

そのタイミングで、美菜の弱い胸の膨らみを両の掌で下から持ちあげるようにして包み込んで、優しく柔やわと揉みしだけば……。

「……ヤッ、、ぁあんっ……んんぅ……」

掌の中で、敏感な胸の尖りがいい具合で擦れてしまう所為か、美菜の唇から一際高い嬌声が零れ始める。

美菜の両の胸の柔らかさを堪能するようにして弄んでいる俺の視線から逃れようとしているのか。

羞恥と快感に堪たえかねたのだろう美菜が顔を真横に向けた視線のその先でシーツをグシャリと掴むと身を捩よじって悶え始めた。 

「……っ……っんん」

艶のある甘ったるい声が漏れるのも恥ずかしいのか、唇も噛み締めているから、歯で傷になったりしないようにと。

俺は胸への愛撫はそのままに、そっと指の背で美菜の唇を撫でれば、俺の指を噛むのを躊躇った美菜が甘い声で喘ぎながシーツを離して。

今度は俺の手にすがるようにして片手を伸ばして包み込むようにしてきたかと思えば、頬ずりして甘えるような仕草を見せる可愛い美菜。

余裕のない状態にも関わらず、そんなことをしてくる美菜が途轍もなく愛しくて可愛すぎて……。 

俺の胸はキュンとなるし、俺の下半身は熱くたぎって、猛々しくミルミルみなぎっていく。

 もっともっと良くしてやりたい。

恥ずかしいなんて思っているような隙さえも奪ってしまいたい。

――もっともっと俺の事だけで一杯にしてしまいたい。 

いつもの如く、可笑しなスイッチが入ってしまったらしい俺は、美菜の両の胸のそれぞれの突起を両の指で捉えて。

やんわりと潰すようにして捏ねながら、胸の片方をそっと口に含んで、美菜の特に弱いポイントを唇と舌と指とで、それぞれ巧みに同時に容赦なく攻め立てた。 

すると、美菜は今日一番の一際高く甘い声で喘いで背中を弓なりに仰のけ反らせた途端、クタリと身体を弛緩させてしまった。

どうやら、容赦ない俺が与え続けた愉悦に堪えかねた美菜は、胸だけで達してしまったらしい。 

自分でそうさせておいて、そんな美菜が愛おしくて可愛くて仕方ない俺は、未だ弛緩したまま胸を上下させ荒い呼吸を繰り返す美菜の身体をギュッときつく抱きしめて、美菜の腿の内側へと手を這わせてみれば……。

ここまで、まだ一度も触れてはいなかった筈のそこは、もうグッショリと充分なほどに濡れそぼっていて。 

その濡れそぼった泥濘の奥へ奥へと進めた指も根元まであっという間にズブズブと呑みこんでゆく。 

「ひゃっ……あんっ」 

もう一本指を増やしてみても、美菜の口からは甘い嬌声が出てくるだけで、これまでのような痛みなどはさほどないように見受けられる。 

数日かけて、少しずつ慣らした甲斐はあったようだ。 

可笑しなスイッテの所為で、意地悪さが増してしまっている容赦ない俺は、熱く滾って硬度を増してしまっている自身のアレを美菜の下腹部に擦りつけつつ、美菜の耳元では、

「胸だけでイッて、こんなにグチョグチョに濡らして、こんなにヒクヒクさせて指を締め付けてきて。そんなに俺のコレが欲しいのか?」

なんて意地悪なことを言ってしまってて。 

それなのに、美菜は、

「欲しい。早く副社長のものになりたい」

そんな可愛いことを言ってくると、俺の胸に自分の胸を押し当てるようにしてグイッと隙なくしがみついてきた。 
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