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予期せぬ出来事とほころび

#7

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ご機嫌斜めの要さんに捕獲されて、てっきりバスルームへ向かうとばかり思っていた私は、パウダールームの広い洗面台の上にちょこんと座るような体勢で乗っけられてしまい。

要さんに、驚いている暇も与えられないまま、帰宅して履き替えていたスキニーと下着をあっけなく剥ぎ取られてしまって。

突然、思いがけない場所で、恥ずかしい部分を外気に晒されしまい、それだけでも恥ずかしくて堪らないというのに……。

なおも要さんにじっくりと見下ろされて、そのあまりの羞恥に悶えている刹那、私は要さんによって、両膝を強引に押し開かれてしまい。

露になった太股を動かないように腕で固定され、そこへなんの躊躇もなく、要さんに顔を埋められてしまった私の秘部は、彼の熱い舌と柔らかな唇によって、いつもより荒々しく執拗に可愛がられているのだった。

「あっ……やっ、ああっ……」

ざらついた熱い舌先では、花芽を剥くようにして刺激され、しなやかな長い指では、泥濘《ぬかるみ》の奥の襞《ひだ》を何度も引っ掻くように激しく刺激されて。

いつにも増して、要さんにとろっとろに溶かされてしまった私の泥濘からは、さっきから夥《おびただ》しい水音が厭らしく響き渡っている。

「……ひゃぁ、……あんっ……や、ああっん……」

羞恥に襲われながらも、そのあまりの気持ち良さに、自分ものとは思えないほどの甘い嬌声までもが、絶えることなく零れては弾んでゆく。

それなのに、要さんの執拗な愛撫は弱まるどころか、どんどんその激しさを増してゆく。

「こら、脚を閉じるな」

絶え間なく与えられる強すぎる刺激に堪えかねて、どうしても脚が閉じてしまうのを要さんに咎められたところで、もはや自分ではどうすることもできないのだった。

ただ何かにすがっていたくて、目の前で私の脚の間に顔を埋めたままの要さんの髪の毛を、クシャリと掴んで、たえしのぐことしかできなくて……。

そんな余裕なく身悶えることしかできない私の泥濘から、何故か急に離れてしまった要さん。

要さんの表情を見ても、無表情で、感情は読み取ることはできないけれど、まだご機嫌斜めのご様子。

そんな要さんの動向を荒い呼吸を抑えつつ、知らない間に涙で滲んでボンヤリとした視界で窺っていると。

洗面台傍の収納スペースから何かを取り出したと思ったら、それはどうやら避妊具で。

そのパッケージを歯で器用に開けて取り出した要さんがスラックスを下ろして、自身のもう既に硬くなって主張してしまっているソレへと、慣れた手つきで手早く装着させて。

まだ呆然としてしまっている私の腰を掴んで、自身の身体の方へと引き寄せたかと思うと……。

次の瞬間には、熱く滾《たぎ》った要さん自身を性急に、泥濘へとズクンと深く沈められてしまい、

「……ひゃぁっ、……あんっ」

と、私は、とびきり甘ったるい嬌声をパウダールームに響かせるのだった。

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