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蜜月なのに※冒頭を前の章の文末から移動しました
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数時間前まで奏に愛され尽くした余韻が色濃く残る身体には、またもやゾクゾクと怖気にも似た感覚が駆け巡る。
昨夜のアレコレまでが脳裏に鮮明に浮かんでくる。
たちまち下腹部の奥がズクンッと甘く疼いて、下肢にとろりとした感触をもたらす。
おそらく昨夜奏に注がれた名残が蜜と共に溢れたのだろう。
あたかも奏を欲して涎でも垂らしてでもいるかのようだ。
いや、実際に奏を欲しているからこその反応である。
自身の不埒な反応に言いようのない羞恥が込み上げる。顔にカアッと熱が集中して熱くてどうしようもない。
けれどこのまま羞恥に身悶えていたのでは状況は変わらない。
――は、恥ずかしいけど、奏さんに早く触れて欲しい。そう伝えなきゃ。
穂乃香は羞恥に塗れつつも、意を決して言葉を紡ぎ出す。
「だ、旦那様である……奏さんに、は、早く、触れて欲しい……です」
けれど奏に一部始終を見られているため、ただでさえか細い声が震えてしまう。
羞恥に、顔どころか抜けるように白い肌をほんのりと桃色に染める穂乃香の様子に、奏はもう我慢ならないとばかりにごくりと喉を鳴らす。
そのまま穂乃香に覆い被さってくるかと思いきや、奏からは感慨深げな呟きが降り注いだ。
「旦那様……か、なんとも良い響きだな」
奏のレアな照れ顔に穂乃香の胸はまたもやキュンと甘い音色を奏でた。
そこに再び、奏から俺様仕様の意地の悪いバリトンボイスが追い打ちをかけてくる。
「だが俺にどこに触れて欲しいのか言葉にしてくれないと、望みを叶えてやることができない。穂乃香、旦那様である俺にどこに触れて欲しいんだ? ん?」
――うっ……。で、ですよね、そうなりますよね。
穂乃香は今度こそ覚悟を決めて思い切るように口を開いた。
「旦那様である奏さんに、胸と足の間に触れて欲しいですっ!」
勢い任せに放った声は色気の欠片もないものだった。だが、奏は満足そうに形の良い唇を器用に片方だけもちあげる。
「〝足の間〟というのは、どこのことだ? そう言って問い詰めたいところだが、これ以上苛めて離婚なんてことになったら大変だからな。譲歩して、可愛い新妻の望みをこれからたっぷりと叶えてあげるよ。先ずは昨夜の名残を掻き出しておかないとなぁ」
嬉々とした表情で宣言するやいなや、羞恥に駆られている穂乃香の身体をゴロンと転がすと、見る間に、四つん這いの体勢にさせられていた。
「ひゃッ⁉」
突然のことに思考が追いつかない。
驚嘆した穂乃香が高い声を放った時には、両の尻たぶを鷲掴みにした奏によって、秘孔をクパッと左右に開かれていた。
みだりがましくヒクつく蜜口からは、蜂蜜のようにドロリとした粘着液がしたたり落ちる感触が内腿にまで伝わってくる。
「心配しなくても、掻き出した後でたっぷりと注ぎ込んであげるよ。穂乃香のお望み通り俺の子どもを孕むまで」
同時に奏の熱い吐息が蜜口を掠めた。
そうして続け様に、奏の長く節くれ立った指がズブリと蜜洞を押し開きながら深く穿たれる。
当然のことながら、ただ穿たれただけではない。
媚壁を引っ掻くように擦り立て、絶えず忙しなく蜜洞を攪拌し続けたのである。
昨夜自ら注ぎ込んだ白濁を一滴残らず掻き出して、これから新たな子種を注ぎ込むためにーー。
「あっ、いきなり、ダメぇ……や、あぁぁっ……!」
たちまち余韻の残る穂乃香の身体は、緩やかな快感の波に呑まれてしまう。
この嬌声を皮切りに、本物の夫婦となった穂乃香と奏の蕩けるように甘い初夜の幕が再び開け放たれたのである。
この日、穂乃香のあえかな嬌声は、いつまでもいつまでも途切れることはなかった。
昨夜のアレコレまでが脳裏に鮮明に浮かんでくる。
たちまち下腹部の奥がズクンッと甘く疼いて、下肢にとろりとした感触をもたらす。
おそらく昨夜奏に注がれた名残が蜜と共に溢れたのだろう。
あたかも奏を欲して涎でも垂らしてでもいるかのようだ。
いや、実際に奏を欲しているからこその反応である。
自身の不埒な反応に言いようのない羞恥が込み上げる。顔にカアッと熱が集中して熱くてどうしようもない。
けれどこのまま羞恥に身悶えていたのでは状況は変わらない。
――は、恥ずかしいけど、奏さんに早く触れて欲しい。そう伝えなきゃ。
穂乃香は羞恥に塗れつつも、意を決して言葉を紡ぎ出す。
「だ、旦那様である……奏さんに、は、早く、触れて欲しい……です」
けれど奏に一部始終を見られているため、ただでさえか細い声が震えてしまう。
羞恥に、顔どころか抜けるように白い肌をほんのりと桃色に染める穂乃香の様子に、奏はもう我慢ならないとばかりにごくりと喉を鳴らす。
そのまま穂乃香に覆い被さってくるかと思いきや、奏からは感慨深げな呟きが降り注いだ。
「旦那様……か、なんとも良い響きだな」
奏のレアな照れ顔に穂乃香の胸はまたもやキュンと甘い音色を奏でた。
そこに再び、奏から俺様仕様の意地の悪いバリトンボイスが追い打ちをかけてくる。
「だが俺にどこに触れて欲しいのか言葉にしてくれないと、望みを叶えてやることができない。穂乃香、旦那様である俺にどこに触れて欲しいんだ? ん?」
――うっ……。で、ですよね、そうなりますよね。
穂乃香は今度こそ覚悟を決めて思い切るように口を開いた。
「旦那様である奏さんに、胸と足の間に触れて欲しいですっ!」
勢い任せに放った声は色気の欠片もないものだった。だが、奏は満足そうに形の良い唇を器用に片方だけもちあげる。
「〝足の間〟というのは、どこのことだ? そう言って問い詰めたいところだが、これ以上苛めて離婚なんてことになったら大変だからな。譲歩して、可愛い新妻の望みをこれからたっぷりと叶えてあげるよ。先ずは昨夜の名残を掻き出しておかないとなぁ」
嬉々とした表情で宣言するやいなや、羞恥に駆られている穂乃香の身体をゴロンと転がすと、見る間に、四つん這いの体勢にさせられていた。
「ひゃッ⁉」
突然のことに思考が追いつかない。
驚嘆した穂乃香が高い声を放った時には、両の尻たぶを鷲掴みにした奏によって、秘孔をクパッと左右に開かれていた。
みだりがましくヒクつく蜜口からは、蜂蜜のようにドロリとした粘着液がしたたり落ちる感触が内腿にまで伝わってくる。
「心配しなくても、掻き出した後でたっぷりと注ぎ込んであげるよ。穂乃香のお望み通り俺の子どもを孕むまで」
同時に奏の熱い吐息が蜜口を掠めた。
そうして続け様に、奏の長く節くれ立った指がズブリと蜜洞を押し開きながら深く穿たれる。
当然のことながら、ただ穿たれただけではない。
媚壁を引っ掻くように擦り立て、絶えず忙しなく蜜洞を攪拌し続けたのである。
昨夜自ら注ぎ込んだ白濁を一滴残らず掻き出して、これから新たな子種を注ぎ込むためにーー。
「あっ、いきなり、ダメぇ……や、あぁぁっ……!」
たちまち余韻の残る穂乃香の身体は、緩やかな快感の波に呑まれてしまう。
この嬌声を皮切りに、本物の夫婦となった穂乃香と奏の蕩けるように甘い初夜の幕が再び開け放たれたのである。
この日、穂乃香のあえかな嬌声は、いつまでもいつまでも途切れることはなかった。
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