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あの夜の続きを
⑩
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相変わらず穂乃香の顔や身体にキスの雨を降らし続けている奏の広くて温かな胸に、ぎゅっと強くしがみつく。
そうして穂乃香は自身の欲望の赴くままに言葉を紡ぎ出す。
「刺激が強すぎて吃驚しましたけど、すっごく気持ちいいです。約束通りこのまま溺れさせてください」
すると一瞬、奏の切れ長の相貌が大きく見開かれて、すべての動きが静止した。
それも束の間、途端に嬉しそうに優美な微笑を湛えた奏が何もかもを包み込むような優しさで、しっかりと穂乃香の望みを聞き入れてくれる。
「ああ、わかったよ。馴染んだらもっともっと善くして、俺がこの手でとろとろに蕩けさせて溺れさせてやる」
そうして蕩けるような相貌で穂乃香のことを見つめながら、コツンと互いの額をくっつけ、とびきり甘やかなキスを降らせてくれた。
奏と深いところで繋がり合っているからだろうか。
互いの視線が絡まり合って、微笑み合っているだけで、幸福感に満たされる。
穂乃香が幸福感と恍惚とに酔い痴れていると、馴染むまで動かずに待ってくれていた奏の相貌が苦しげに歪んだ。かと思うと、数秒遅れで奏の苦しげな声音が耳に届いた。
「穂乃香。悪いが……もう限界だ」
そうして穂乃香は自身の欲望の赴くままに言葉を紡ぎ出す。
「刺激が強すぎて吃驚しましたけど、すっごく気持ちいいです。約束通りこのまま溺れさせてください」
すると一瞬、奏の切れ長の相貌が大きく見開かれて、すべての動きが静止した。
それも束の間、途端に嬉しそうに優美な微笑を湛えた奏が何もかもを包み込むような優しさで、しっかりと穂乃香の望みを聞き入れてくれる。
「ああ、わかったよ。馴染んだらもっともっと善くして、俺がこの手でとろとろに蕩けさせて溺れさせてやる」
そうして蕩けるような相貌で穂乃香のことを見つめながら、コツンと互いの額をくっつけ、とびきり甘やかなキスを降らせてくれた。
奏と深いところで繋がり合っているからだろうか。
互いの視線が絡まり合って、微笑み合っているだけで、幸福感に満たされる。
穂乃香が幸福感と恍惚とに酔い痴れていると、馴染むまで動かずに待ってくれていた奏の相貌が苦しげに歪んだ。かと思うと、数秒遅れで奏の苦しげな声音が耳に届いた。
「穂乃香。悪いが……もう限界だ」
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