70 / 101
ヤクザと激甘新婚生活⁉
ヤクザと激甘新婚生活⁉⑪
しおりを挟む尊の呟きからすると、処女であるため未だ硬く狭小の蜜路を解すためなのだろう。
しばらく続いていた三点攻めが終わった頃には、緩慢な動きによる指での抽挿が絶え間なく繰り返されていた。
その甲斐あってか、尊の指によって解された蜜口からは夥しい愛蜜が滴り、しぶきを撒き散らすほどになっている。
ぐちゅっ、ぐちゃっと、絶え間のない淫猥な水音が美桜の鼓膜をも犯してくる。
「あっ、やぁ……あっ、はぁあん」
意識がぼやけていくなか、美桜は息も絶え絶えに喘ぎ、藁にも縋る思いで尊の頭に縋りついていた。
やがて蜜口を満たしている尊の長く節くれ立った指は、一本から二本、気づけば三本に増やされていた。
尊の指が襞を掻き分けズブズブと根元まで沈められると、今度は爪先ギリギリまでずるりと引き抜かれる。
指が忙しなく抜き差しされ、それぞれの指がバラバラに動きまわる。指が弱いところに触れるたび、愛蜜で満たされた蜜孔が蠕動しうねった媚壁が尊の指を食い締める。
あたかも自分のナカへ取り込んで貪り尽くそうとするかのように。
その感覚が恥ずかしいなどと思うような余裕など、美桜にはもうなかった。
もう指だけでは飽き足らず、尊自身で満たされたい。
美桜の頭のなかは、そんな想いで占拠されてしまっていた。
尊は宣言通り、美桜の羞恥を見事に取っ払ったのだ。
目的を果たした尊は妖艶な微笑を浮かべ仕上げとばかりに、先ほどまで緩やかな動作で抜き差ししていた指のスピードを一気に加速させる。
「ーーあ、やぁっ、もぉ、ダメぇ。いやあぁん!」
甘やかな愉悦を断続的に与えられた美桜は、とうとう大きな快感の波に飲み込まれ、高い声を放ちながら達した。
途端に甘やかな快感で麻痺した身体がビクンビクンッと大きく跳ね上がる。
その瞬間、尊の愛撫によりぷっくりと膨れ上がった花芽の小さな孔からプシュッと愛潮が噴き出し、尊の手や太腿に飛沫が飛び散る感触が伝わってくる。
初めて味わう感覚に、粗相したものと思い込んでしまった美桜は、死んでしまいたい衝動に駆られ、顔を両手で覆い隠すのが精一杯だ。
眼前にはチカチカと閃光が飛び交い、絶頂間際で弛緩した身体をぐったりと横たえ、荒い呼吸を繰り返すことしかできなずにいる。
そんな美桜の身体を愛おしそうに抱き寄せ、腕に閉じ込めた尊が『いい子だ』と言うように何度も何度も頭を優しく撫でてくれる。
「美桜、上手に達けたな。今のは潮を噴いただけで漏らした訳じゃないから安心しろ。身体、キツくないか?」
尊からの言葉に心底安堵した美桜は、褒められたことが嬉しくてどうしようもなってくる。
いてもたってもいられなくて、美桜は尊の首に力の入らない両腕を絡めてぎゅっとしがみつき、身体を気遣ってくれる尊に真っ先にお強請りしていた。
「ご褒美ください」
「ああ、そうだな。それが終わったら、約束通りたっぷりと可愛がってやる」
尊は仕方ないなと言うようにふっと笑みを零すと、美桜の汗ばんだ額にこめかみ、濡れた目尻に頬にというように、至る所にご褒美の甘やかなキスを降らせてくれる。
美桜はこの先への期待感に胸を高鳴らせつつ、幸せな心地で尊からのご褒美のキスにうっとりと酔い痴れていた。
0
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説
契約書は婚姻届
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「契約続行はお嬢さんと私の結婚が、条件です」
突然、降って湧いた結婚の話。
しかも、父親の工場と引き替えに。
「この条件がのめない場合は当初の予定通り、契約は打ち切りということで」
突きつけられる契約書という名の婚姻届。
父親の工場を救えるのは自分ひとり。
「わかりました。
あなたと結婚します」
はじまった契約結婚生活があまー……いはずがない!?
若園朋香、26歳
ごくごく普通の、町工場の社長の娘
×
押部尚一郎、36歳
日本屈指の医療グループ、オシベの御曹司
さらに
自分もグループ会社のひとつの社長
さらに
ドイツ人ハーフの金髪碧眼銀縁眼鏡
そして
極度の溺愛体質??
******
表紙は瀬木尚史@相沢蒼依さん(Twitter@tonaoto4)から。
契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした!
如月 そら
恋愛
「それなら、いっそ契約婚でもするか?」
そう言った目の前の男は椿美冬の顔を見てふっと余裕のある笑みを浮かべた。
──契約結婚なのだから。
そんな風に思っていたのだけれど。
なんか妙に甘くないですか!?
アパレルメーカー社長の椿美冬とベンチャーキャピタルの副社長、槙野祐輔。
二人の結婚は果たして契約結婚か、溺愛婚か!?
※イラストは玉子様(@tamagokikaku)イラストの無断転載複写は禁止させて頂きます
【完結】誰にも知られては、いけない私の好きな人。
真守 輪
恋愛
年下の恋人を持つ図書館司書のわたし。
地味でメンヘラなわたしに対して、高校生の恋人は顔も頭もイイが、嫉妬深くて性格と愛情表現が歪みまくっている。
ドSな彼に振り回されるわたしの日常。でも、そんな関係も長くは続かない。わたしたちの関係が、彼の学校に知られた時、わたしは断罪されるから……。
イラスト提供 千里さま
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
如月 そら
恋愛
父のお葬式の日、雪の降る中、園村浅緋と母の元へ片倉慎也が訪ねてきた。
父からの遺言書を持って。
そこに書かれてあったのは、
『会社は片倉に託すこと』
そして、『浅緋も片倉に託す』ということだった。
政略結婚、そう思っていたけれど……。
浅緋は片倉の優しさに惹かれていく。
けれど、片倉は……?
宝島社様の『この文庫がすごい!』大賞にて優秀作品に選出して頂きました(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
※表紙イラストはGiovanni様に許可を頂き、使用させて頂いているものです。
素敵なイラストをありがとうございます。
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
黒王子の溺愛は続く
如月 そら
恋愛
晴れて婚約した美桜と柾樹のラブラブ生活とは……?
※こちらの作品は『黒王子の溺愛』の続きとなります。お読みになっていない方は先に『黒王子の溺愛』をお読み頂いた方が、よりお楽しみ頂けるかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる