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#10
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*芽依side*
「ヒック……海翔…さん、傍に…居ても…いい…の?」
ベッドに優しく寝かしてくれて、
優しい声を掛けながら布団を掛けてくれるから、
迷惑じゃないのかって気になってしまう。
私が泣いちゃったから、
海翔さんが仕方なく優しくしてくれてるんじゃないかって……。
「俺が、芽依の傍に居たいから居るんだ。俺も芽依のこと好きだから、謝ったりするなよ」
布団の中から恐る恐る聞いてみると、
スッと滑り込むように私の隣に入って来たと思ったら、
ギュッ…と強く抱きしめながら耳元で囁くように言ってくれた。
……今、
私のこと”好き”って言ってくれたんだよね?
聞き間違いとかじゃないんだよね?
でも、それでもまだ信じられなくて。
「ホントに…?」
海翔さんから少し離れて、
ちゃんと顔を見て確かめようとしたら…
「あぁ。だから、もう泣くなよ」
そう言いながら、
もっと強く抱きしめてくれた。
やっと、
本当なんだって実感することができて、余計涙が溢れてくる。
これ以上泣いて海翔さんを困らせたくなんかないのに……。
海翔さんへの想いが嬉し涙と一緒に溢れてきて止まらない。
「ごめん、ムリみたい。嬉しいから…止まらないんだもん」
「解ったから、謝るなよ」
海翔さんのあったかい胸に、
これでもかってぐらいに顔をすり寄せて、
私も海翔さんにギュッと強く抱きついた。
海翔さんのあったかい温もりをもっと傍で感じたいから……。
泣き止んだ私は、
海翔さんに甘えるようにして、
あったかい腕の中で抱きしめられて幸せに浸っている。
「なぁ、芽依」
不意に呼ばれて、
愛おしい大好きな人の顔を見ると、
「なに?海翔さん」
何故か、
とても不安そうな表情をしている海翔さんが、
私を真っ直ぐに見つめていた。
どうして…
そんな顔をしてるの?
キュッと胸を締め付けられるような痛みを感じてしまった。
「1つだけ、聞いてもいいか?」
まるで、
声を絞り出すようにして、
苦しそうに言葉を紡ぎ出す海翔さんから、
切なさが痛いくらいに伝わってくるような気がして……。
「……芽依には、付き合ってるヤツが居るんだろ?」
……え?
居ると思ってたの……?
それで、そんなに不安そうにしてるの?
ゴクンと固唾を飲んで待っていたものは、
拍子抜けしちゃうようなものだった。
「そんな人居ないよ?居たら海翔さんと、……こんなこと、したりしないよ…」
だから、
そんなこと不安に思って欲しくなくって。
すぐに伝えたのに、
海翔さんの表情はさっきよりも、
もっと不安そうなものになっていく。
「ヒック……海翔…さん、傍に…居ても…いい…の?」
ベッドに優しく寝かしてくれて、
優しい声を掛けながら布団を掛けてくれるから、
迷惑じゃないのかって気になってしまう。
私が泣いちゃったから、
海翔さんが仕方なく優しくしてくれてるんじゃないかって……。
「俺が、芽依の傍に居たいから居るんだ。俺も芽依のこと好きだから、謝ったりするなよ」
布団の中から恐る恐る聞いてみると、
スッと滑り込むように私の隣に入って来たと思ったら、
ギュッ…と強く抱きしめながら耳元で囁くように言ってくれた。
……今、
私のこと”好き”って言ってくれたんだよね?
聞き間違いとかじゃないんだよね?
でも、それでもまだ信じられなくて。
「ホントに…?」
海翔さんから少し離れて、
ちゃんと顔を見て確かめようとしたら…
「あぁ。だから、もう泣くなよ」
そう言いながら、
もっと強く抱きしめてくれた。
やっと、
本当なんだって実感することができて、余計涙が溢れてくる。
これ以上泣いて海翔さんを困らせたくなんかないのに……。
海翔さんへの想いが嬉し涙と一緒に溢れてきて止まらない。
「ごめん、ムリみたい。嬉しいから…止まらないんだもん」
「解ったから、謝るなよ」
海翔さんのあったかい胸に、
これでもかってぐらいに顔をすり寄せて、
私も海翔さんにギュッと強く抱きついた。
海翔さんのあったかい温もりをもっと傍で感じたいから……。
泣き止んだ私は、
海翔さんに甘えるようにして、
あったかい腕の中で抱きしめられて幸せに浸っている。
「なぁ、芽依」
不意に呼ばれて、
愛おしい大好きな人の顔を見ると、
「なに?海翔さん」
何故か、
とても不安そうな表情をしている海翔さんが、
私を真っ直ぐに見つめていた。
どうして…
そんな顔をしてるの?
キュッと胸を締め付けられるような痛みを感じてしまった。
「1つだけ、聞いてもいいか?」
まるで、
声を絞り出すようにして、
苦しそうに言葉を紡ぎ出す海翔さんから、
切なさが痛いくらいに伝わってくるような気がして……。
「……芽依には、付き合ってるヤツが居るんだろ?」
……え?
居ると思ってたの……?
それで、そんなに不安そうにしてるの?
ゴクンと固唾を飲んで待っていたものは、
拍子抜けしちゃうようなものだった。
「そんな人居ないよ?居たら海翔さんと、……こんなこと、したりしないよ…」
だから、
そんなこと不安に思って欲しくなくって。
すぐに伝えたのに、
海翔さんの表情はさっきよりも、
もっと不安そうなものになっていく。
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