私と異世界のかかわり合い

氷水

文字の大きさ
上 下
2 / 5
私、生まれ変わる?

目覚めたら身体が消えていた

しおりを挟む
深い眠りから覚めるように
ふっ…と私は意識を戻した。

意識がある、と自覚してるあたりでもうだいぶおかしい。

「え…なんで生きてるの私?」

自分は屋上から飛び降りたはずだ。

「せっかくアイツらに落ちてく瞬間を見せつけてやったってのに。……フッ、アハハッ、とんでもなく間抜けな顔してたなぁ、アイツら…フハッ」

いやぁ笑いが止まらない。
いい気味だと心底思ったよ!

「ていうか、ここどこ?」

私の視界は黒く染まっていて周囲の様子がわからない。明かりがついていないのか?

「どこにいるか見たいんだけどなぁ……。うーん………ん?」

なぜ自分が生きているのかを考えていて気づかなかった。

もしかして、自分はのでは?

ありえない話ではない、あの高さ(校舎5階建て約20m)から頭を下にして落ちたのだ、無事なはずがない。奇跡的に助かったとしても後遺症が残る。

「声はでてるんだよね、見えろって念じてたら見えるようになったり…した!?」

急に視界が開け白、灰、黒で造られた世界が飛び込んでくる。
草木は見える範囲にはなく。ゴツゴツとした岩肌、柔らかさを持たない大地が広がる。空も大地もモノトーンに支配された世界。

「雲がほとんどないのに青空じゃなく灰色の空って不思議だなぁ。」

ポツポツと浮かぶ雲を包む空は白に近い灰色。

そして

「これは、どんな状態なのかな?」

私の身体は

正確に言うなれば、霧のような物体になっていた。

そして先程から私の現在の身体に似た黒いモヤモヤした霧のような物がふわふわと漂っていおり、風に吹かれている感覚はないが、風が吹いているらしく、空中を流れていく。
しかも、私と接触したものが私に吸収されている。

「私みたいに意識があったらどうしようかと思ったけど、特にないみたいだし。なんで吸収してるのかも謎だなぁ。」

今の私の身体や、それに似た黒いモヤモヤはなんなのだろうか?

「天国でも地獄でもなさそう…。これは転生しちゃった系とか?」



「いや、霧に転生ってなんやねん。」

_________________________
はい、主人公のセルフ突っ込み。
※主人公は関西人ではありません。
どうもこんにちは氷水です。

そうサクサク話は進みませんね。
誤字脱字掲示板を作ったので、発見した方はそちらにお願いします(*`∀´ *)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。  無言で睨む夫だが、心の中は──。 【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】 4万文字ぐらいの中編になります。 ※小説なろう、エブリスタに記載してます

お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。 17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。 高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。 本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。 折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。 それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。 これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。 有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

処理中です...