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スピンオフ「クリス✕リィト編」
スピンオフ「クリス✕リィト編」第12話
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クリスの手を引いてベッドに連れて行く。
一人用の木造ベッドはクリスが寝転ぶと足が出てしまった。構わずにリィトはクリスの上に乗る。
「クリス、興奮しているんだ? すごい汗だよ」
理由はわかっているのに、あえて指摘する。クリスは犬が困っている時のような表情を返した。
「酔っているんだよね。だから、汗だくでも、心臓が暴れていても仕方ないよ」
リィトはクリスの服を脱がせていく。逞しく育った体があった。妄想していたどの体よりも力強く、ゴクリ、とリィトも喉を鳴らしてしまう。
「クリスは入れる方? 入れられる方? 特に希望がなかったら、僕に入れてもらってもいいかい?」
クリスの胸筋を指先で撫でる。
クリスは目を潤ませた。
「入れたいけど……。俺の体は大きいから、リィトが壊れるかもしれない」
この日のために体を開発してきてよかった、とリィトは思う。
「大丈夫。僕ならきっと入る」
リィトはベッドサイドの引き出しに手を伸ばすと愛用のローションを手に取る。ローションの量が多く、さらには半分以上無くなっていたことにクリスはぎょっとしたようだった。
「え? リィト? 君、恋人はいないって……」
「恋人はいないよ」
「それじゃあ……、もしかして」
それ以上言われるのが恥ずかしくてリィトはクリスの唇を人差し指で触れ、閉じさせる。
クリスの前で服を脱ぐと、あえて見えるように足を開き、ローションを尻の穴に塗りたくる。ペニスの方はというと、期待して既に先端の方から密が溢れ出していた。
ぐちゅぐちゅと音をさせながら中を開いていく。そろそろかな、と思いリィトはクリスの下着を脱がせた。
出てきたものは、妄想通りに大きかった。このサイズの玩具は入れたことがないな、と考えながらも自分なら出来るはずと上に乗る。裏筋に血管が浮き出ていて、今からこれが中に入るのかと思うと緊張した。
うまくやらなければ、と思う。
いくら後で忘れるとはいえ、嫌な思い出にされたくも、したくもない。
「……入れるね」
ガニ股でクリスの腹に手を付き、腰を下げていく。中に入ってくるクリスのペニスが熱くて、圧迫感を苦しいと感じながらも嬉しかった。
「あ……、あぁ……」
徐々に中に入っていき、こつ、と先端が行き止まりに触れる。これ以上は中に入らない、と見てみると、まだ2割ほど外に出ていた。
「あ……、ごめ……、俺、多分もっと入る……と思う」
涙目になって更に腰を沈めようとする。苦しい。そんなリィトの腰をクリスが掴んだ。
「無理しなくていい。君に痛い思いをさせたいわけじゃない」
けれど、クリスの顔はお預けをくらっている犬の顔をしていた。本音を言えばもっと入れたいのだろう。
「じゃあ……、せめて、俺、動くね」
多幸感に満たされながら、クリスは腰を振る。騎乗位はあまり慣れていない。頑張って体を支えながらも必死に自分の中でクリスのものを刺激した。
「あっ……、あぁっ……んひっ……」
気持ちよくて変な声が出てしまう。クリスは泣きそうな顔でリィトの痴態を見つめていた。
「……クリスは気持ちよくない?」
まるで子供のような聞き方になってしまった。クリスは首を横にふる。
「気持ちいいよ。……良すぎて、悔しい」
へへ、とリィトは嬉しくて笑う。クリスに褒められて嬉しかった。悔しいというのは、自分が手玉に取られていることに対してだろうか。残念ながら経験が違うのだ、と得意な気持ちになった。
まぁ、経験とはいっても自慰と勝手な妄想でしかないのだが。
本物は、どんなイメージトレーニングよりも気持ちよかった。
中の体温が本物だと告げてくれる。熱くて、とろけてしまいそうだ。
「あぁっ……、ふ、へへっ……。クリスの、ここまで来る。おっきくて、気持ちいい」
リィトは臍のあたりを撫でる。クリスのものが中で一層強くなった。
ぐ、とクリスに腰を掴まれ、体を反転させられる。
「ごめん……。我慢できない。俺が動いてもいい?」
熱い瞳で見つめられ、思わず唾液を嚥下する。サービスがすごい。ここまでやってもらえるとは思わなかった。
こくり、とリィトは頷く。
ぱちゅんとクリスが一度引き抜くと、容赦なく付き入れてきた。
「あぁっ!」
リィトは体をのけぞらせる。それからも遠慮なくクリスは中を強く抉る。
「あっ……、あぁっ……、激しっ……」
手を伸ばすとクリスの背中に爪を立てた。クリスは顔を寄せるとリィトの唇に口づける。キスまでしてくれるのか。幸せで頭がいっぱいになった。
「んっ……ふぁっ……」
クリスの舌が中に入ってくる。肉厚な舌がリィトの口内を犯す。唾液が送り込まれたものだから、嬉々として飲んでしまった。
「…………」
一度クリスが唇を離し、ぎゅ、と引き結ぶ。瞳には怒りが讃えられていた。
なにか間違えたのだろうかと肝が冷える。けれどリィトが何かを言う前に再びクリスはリィトに口づけしてきた。
ちゅくちゅくと舌と舌を混ぜ合わせる。誰かとキスを、それもこんな濃厚なものをするのは初めてだった。クリスは慣れているようで、それがちくりと心臓を刺すが必死に見てみぬふりをする。
省吾によって磨かれたテクニックだなんて考えたくもない。
ぷは、と口を離す。
「まさか君がこんなにエッチなキスができるなんて思わなかったよ」
照れ隠しにほほえみ、告げるとクリスは今度は首筋を舐めてきた。ちゅ、ちゅ、とリップ音を立てながらたまに甘咬みをされる。
クリスとリィトの身長差は20センチ近くある。まるで捕食されているようだった。
クリスになら食べられてもいい。
頭から爪先まで美味しく食べてほしい。
湯だった頭でそんな事を考えた。
その間に再びクリスが結腸のあたりをつく。
「んんんっ……!」
そこはリィトの弱点だった。
クリスの体格に合わせて大きめのディルドを使っていたが、その時に開発してしまったのだ。
とんとんとクリスが反応の良かったあたりをつく。その度に快楽の電流が頭に届く。
「ここ、開発されてるんだ」
クリスが目を細める。恥ずかしくて顔をそらした。思っていても言わないでほしい。
その態度を見たクリスは彼らしからぬ怒りを湛えた表情で乱暴にリィトの弱点を刺激してくる。
「ああっ……、つよっ……んっ、きもちい……っ」
クリスの背中が熱い。彼も気持ちいいのだと思うと嬉しい。
「なか、中で出してっ、お願いっ……」
ぎゅ、と足でクリスの腰を締め付ける。俗に言うだいしゅきホールドというやつだ。
クリスは驚いた顔をした。
「え、でも……」
「……だめかい?」
目を細める。クリスは苦しそうに眉間にしわをよせ、腰を動かし始めた。
「いつもこうなのかい?」
「こう……?」
クリスは足を片方取り、クリスの腹の上あたりをめがけて穿つ。
「誰にでも、中で出すようにお願いするのかい?」
一突きされるごとに頭が白くなる。必死でリィトは頭を振った。
「違うっ……、クリス、クリスだけっ」
返すと、クリスの目尻がキラキラと煌めく。クリスはリィトの耳に唇を寄せてきた。
「俺だけ? 本当に?」
コクコクとリィトは頷く。
「うん、クリスだけ。クリス以外にはさせないっ……あぁっ」
答えながらも甘イキしてしまった。そこから波のように快楽が押し寄せ、ずっと気持ちがいい。
リィトの状態を見て、クリスはリィトの頬を軽く叩く。
「リィト? 大丈夫?」
その刺激すら気持ちいい。びくんと体が震え、ドライオーガズムに達してしまった。
「んんっ……」
尋常でないリィトにクリスは動きを止める。リィトは涙に濡れた瞳でクリスを見た。
「止めないで……。僕、メスイキができちゃうからっ……、出さなくても、気持ちよくなっちゃうからっ」
幼馴染みの淫らな告白に、クリスは息を飲む。なかなか動いてくれないものだから自分から動いて快楽を求めてしまった。
「ねぇ、クリス……。動いて……」
目があうと同時にクリスは腰を動かす。再びの快楽にリィトは背中を反らせて達した。
クリスはリィトの腰を掴むとガツガツと出し入れをする。何度かのあとに、腹の中に温かい飛沫の感触がした。びくんびくんとクリスが体を震わせている。彼の手がクリスの顔に伸びてきて、何度目かの口づけを交わした。
一人用の木造ベッドはクリスが寝転ぶと足が出てしまった。構わずにリィトはクリスの上に乗る。
「クリス、興奮しているんだ? すごい汗だよ」
理由はわかっているのに、あえて指摘する。クリスは犬が困っている時のような表情を返した。
「酔っているんだよね。だから、汗だくでも、心臓が暴れていても仕方ないよ」
リィトはクリスの服を脱がせていく。逞しく育った体があった。妄想していたどの体よりも力強く、ゴクリ、とリィトも喉を鳴らしてしまう。
「クリスは入れる方? 入れられる方? 特に希望がなかったら、僕に入れてもらってもいいかい?」
クリスの胸筋を指先で撫でる。
クリスは目を潤ませた。
「入れたいけど……。俺の体は大きいから、リィトが壊れるかもしれない」
この日のために体を開発してきてよかった、とリィトは思う。
「大丈夫。僕ならきっと入る」
リィトはベッドサイドの引き出しに手を伸ばすと愛用のローションを手に取る。ローションの量が多く、さらには半分以上無くなっていたことにクリスはぎょっとしたようだった。
「え? リィト? 君、恋人はいないって……」
「恋人はいないよ」
「それじゃあ……、もしかして」
それ以上言われるのが恥ずかしくてリィトはクリスの唇を人差し指で触れ、閉じさせる。
クリスの前で服を脱ぐと、あえて見えるように足を開き、ローションを尻の穴に塗りたくる。ペニスの方はというと、期待して既に先端の方から密が溢れ出していた。
ぐちゅぐちゅと音をさせながら中を開いていく。そろそろかな、と思いリィトはクリスの下着を脱がせた。
出てきたものは、妄想通りに大きかった。このサイズの玩具は入れたことがないな、と考えながらも自分なら出来るはずと上に乗る。裏筋に血管が浮き出ていて、今からこれが中に入るのかと思うと緊張した。
うまくやらなければ、と思う。
いくら後で忘れるとはいえ、嫌な思い出にされたくも、したくもない。
「……入れるね」
ガニ股でクリスの腹に手を付き、腰を下げていく。中に入ってくるクリスのペニスが熱くて、圧迫感を苦しいと感じながらも嬉しかった。
「あ……、あぁ……」
徐々に中に入っていき、こつ、と先端が行き止まりに触れる。これ以上は中に入らない、と見てみると、まだ2割ほど外に出ていた。
「あ……、ごめ……、俺、多分もっと入る……と思う」
涙目になって更に腰を沈めようとする。苦しい。そんなリィトの腰をクリスが掴んだ。
「無理しなくていい。君に痛い思いをさせたいわけじゃない」
けれど、クリスの顔はお預けをくらっている犬の顔をしていた。本音を言えばもっと入れたいのだろう。
「じゃあ……、せめて、俺、動くね」
多幸感に満たされながら、クリスは腰を振る。騎乗位はあまり慣れていない。頑張って体を支えながらも必死に自分の中でクリスのものを刺激した。
「あっ……、あぁっ……んひっ……」
気持ちよくて変な声が出てしまう。クリスは泣きそうな顔でリィトの痴態を見つめていた。
「……クリスは気持ちよくない?」
まるで子供のような聞き方になってしまった。クリスは首を横にふる。
「気持ちいいよ。……良すぎて、悔しい」
へへ、とリィトは嬉しくて笑う。クリスに褒められて嬉しかった。悔しいというのは、自分が手玉に取られていることに対してだろうか。残念ながら経験が違うのだ、と得意な気持ちになった。
まぁ、経験とはいっても自慰と勝手な妄想でしかないのだが。
本物は、どんなイメージトレーニングよりも気持ちよかった。
中の体温が本物だと告げてくれる。熱くて、とろけてしまいそうだ。
「あぁっ……、ふ、へへっ……。クリスの、ここまで来る。おっきくて、気持ちいい」
リィトは臍のあたりを撫でる。クリスのものが中で一層強くなった。
ぐ、とクリスに腰を掴まれ、体を反転させられる。
「ごめん……。我慢できない。俺が動いてもいい?」
熱い瞳で見つめられ、思わず唾液を嚥下する。サービスがすごい。ここまでやってもらえるとは思わなかった。
こくり、とリィトは頷く。
ぱちゅんとクリスが一度引き抜くと、容赦なく付き入れてきた。
「あぁっ!」
リィトは体をのけぞらせる。それからも遠慮なくクリスは中を強く抉る。
「あっ……、あぁっ……、激しっ……」
手を伸ばすとクリスの背中に爪を立てた。クリスは顔を寄せるとリィトの唇に口づける。キスまでしてくれるのか。幸せで頭がいっぱいになった。
「んっ……ふぁっ……」
クリスの舌が中に入ってくる。肉厚な舌がリィトの口内を犯す。唾液が送り込まれたものだから、嬉々として飲んでしまった。
「…………」
一度クリスが唇を離し、ぎゅ、と引き結ぶ。瞳には怒りが讃えられていた。
なにか間違えたのだろうかと肝が冷える。けれどリィトが何かを言う前に再びクリスはリィトに口づけしてきた。
ちゅくちゅくと舌と舌を混ぜ合わせる。誰かとキスを、それもこんな濃厚なものをするのは初めてだった。クリスは慣れているようで、それがちくりと心臓を刺すが必死に見てみぬふりをする。
省吾によって磨かれたテクニックだなんて考えたくもない。
ぷは、と口を離す。
「まさか君がこんなにエッチなキスができるなんて思わなかったよ」
照れ隠しにほほえみ、告げるとクリスは今度は首筋を舐めてきた。ちゅ、ちゅ、とリップ音を立てながらたまに甘咬みをされる。
クリスとリィトの身長差は20センチ近くある。まるで捕食されているようだった。
クリスになら食べられてもいい。
頭から爪先まで美味しく食べてほしい。
湯だった頭でそんな事を考えた。
その間に再びクリスが結腸のあたりをつく。
「んんんっ……!」
そこはリィトの弱点だった。
クリスの体格に合わせて大きめのディルドを使っていたが、その時に開発してしまったのだ。
とんとんとクリスが反応の良かったあたりをつく。その度に快楽の電流が頭に届く。
「ここ、開発されてるんだ」
クリスが目を細める。恥ずかしくて顔をそらした。思っていても言わないでほしい。
その態度を見たクリスは彼らしからぬ怒りを湛えた表情で乱暴にリィトの弱点を刺激してくる。
「ああっ……、つよっ……んっ、きもちい……っ」
クリスの背中が熱い。彼も気持ちいいのだと思うと嬉しい。
「なか、中で出してっ、お願いっ……」
ぎゅ、と足でクリスの腰を締め付ける。俗に言うだいしゅきホールドというやつだ。
クリスは驚いた顔をした。
「え、でも……」
「……だめかい?」
目を細める。クリスは苦しそうに眉間にしわをよせ、腰を動かし始めた。
「いつもこうなのかい?」
「こう……?」
クリスは足を片方取り、クリスの腹の上あたりをめがけて穿つ。
「誰にでも、中で出すようにお願いするのかい?」
一突きされるごとに頭が白くなる。必死でリィトは頭を振った。
「違うっ……、クリス、クリスだけっ」
返すと、クリスの目尻がキラキラと煌めく。クリスはリィトの耳に唇を寄せてきた。
「俺だけ? 本当に?」
コクコクとリィトは頷く。
「うん、クリスだけ。クリス以外にはさせないっ……あぁっ」
答えながらも甘イキしてしまった。そこから波のように快楽が押し寄せ、ずっと気持ちがいい。
リィトの状態を見て、クリスはリィトの頬を軽く叩く。
「リィト? 大丈夫?」
その刺激すら気持ちいい。びくんと体が震え、ドライオーガズムに達してしまった。
「んんっ……」
尋常でないリィトにクリスは動きを止める。リィトは涙に濡れた瞳でクリスを見た。
「止めないで……。僕、メスイキができちゃうからっ……、出さなくても、気持ちよくなっちゃうからっ」
幼馴染みの淫らな告白に、クリスは息を飲む。なかなか動いてくれないものだから自分から動いて快楽を求めてしまった。
「ねぇ、クリス……。動いて……」
目があうと同時にクリスは腰を動かす。再びの快楽にリィトは背中を反らせて達した。
クリスはリィトの腰を掴むとガツガツと出し入れをする。何度かのあとに、腹の中に温かい飛沫の感触がした。びくんびくんとクリスが体を震わせている。彼の手がクリスの顔に伸びてきて、何度目かの口づけを交わした。
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