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第一の都市:深海
10.一週間二日登校
しおりを挟むピピピピーーピピピピ
「んあ?」
『WelcomeBackマスター。おはようございます。昨晩はお楽しみでしたね。』
そう寝覚めの挨拶と共にちょっとしたボケをかましてくる機械のおかげで俺の目は完全に覚めた。もうちょっと寝るとか言ったらどんなこと言われるかもわからん。
「・・・あぁ、おはよう。それで今の時刻は何時だ?」
『丁度朝の7時ですよ、マスター。昨日昼寝したとはいえ気だるさなどはありませんか?』
「特に問題ねえよ。あぁ、そういやアダム。ハグはどうだ?イヴから何か聞いていないか?」
ゲーム内で俺が連れ去られてから何日が経っていたのかは分からんが少なくとも数日は放ったらかしにしていたはずだ。それで寂しがっていないか確認したかったのだが。
『ただいまイヴから一つ伝言を預かっています。曰く、このスカポンタン!アホ野郎!とのことです。マスター、何をなさったのですか?』
気のせいかアダムにジト目されているような気がする。目はねえのに。てかさっきまでのゲームと比べて思うがこいつらも大したAI持ってるよな。
冗談をついたり、ジト目をするかのような雰囲気作り、あとはアドリブで会話をすること。もし声が機械音声でなければ人間と話すのと大して変わらないぐらいだ。
ってまぁ現実逃避もここまでにして
「・・・少しな。取り敢えずハグんとこ行ってくるわ。リビングに居るのか?」
『ええ、イヴからそう聞いておりますよ。早く行きなさい、この悪男!とも。』
「へいへい、急いでいきますよって伝えておいてくれ。」
そう言ってそそくさとジト目から逃れるように俺は寝巻きのまま部屋から出てリビングに向かった。
家の中で言えば少し長めの廊下を歩きリビングに行けば、ソファの上に丸まったハグがいた。だがその様子は寂しそうであり、ただ寂しさを紛らわすために寝ているようにしか見えない。そんなハグに俺は近づき頭をそっと撫でた。
「な...なぁ!!」
それで起きたのかくりくりとした目が俺を捉えると大きく鳴き声をあげて俺に飛びついてきた。その勢いに俺はビックリするが同時に申し訳ねえなと感じた。
俺はその償いの為にもハグを優しく抱きしめ、頭を擦りつけてくるハグの頭を撫でまくった。
ーーーー◇◆◇◆
「な、なぁ。」
「ん、落ち着いたかハグ。昨日はすまんかったな一人にして。」
「・・・なぁー。」
それから10分ぐらいたって落ち着いたのか俺の謝罪にやれやれと首を振って答えた。どうやらいつもの調子を取り戻したようだ。
「ん、ってもうこんな時間かよ?!ハグ!俺あ学校行ってくっから留守番頼んだぞ!」
俺は時計の表す時間を見て慌てて部屋に向かった。今日は月曜日ってことで一週間に二回のうちの一回目の学校だ。え、週二日の学校なんてあるのか?そんなもんないに決まってんだろ。
「ムグ。」
高速で制服に着替えた俺は部屋に備えてある食パンを掴み一気に口に詰め込んで学校の準備をし始めた。
さて、俺が準備終わるまでに説明するか...。さっき週二回と言ったが、俺は既に将来の食い稼ぎの方法を見つけているため別段学校に行く必要は無いのだ。だが母親から世間にニートって思われてはいけないという計らいから週に最低二日だけは行くように言われている。行くのは月曜日と金曜日だ。まぁこれだけでもニートしてんじゃねって思われるかもしれんが行っていたっていう記録があればいい。幸いこの高校は授業日数による留年がない為全て成績によって決まるため、卒業できなくなるということは無かった。
だがそんなに行かずに勉強ができないんじゃないかと言われるかもしれないがそうでもない。俺は色んなゲームをやる都合上昔から親に教育を受け、他国のゲームをやってきたことで言語に関してはあらかた修め、他のことに関してもある程度はできるようになっている。
その知恵で母親は通訳の仕事を兼業しているし、父親はPSを磨くために昔は道場や自衛隊に入っていたらしい。今でも衰えさせないためにたまに通っているそうだ。
「そんじゃ、行ってきます!」
そして俺は見送ってくれるハグを横目に見ながらも玄関から飛び出した。
ーーーー◇◆◇◆
『今日の天気は晴れ...』
そんなテレビの音が響く車内。今現在俺は電動バスに乗って登校している。学校は家から歩いて一時間ぐらいの距離があるためバスを使っているのだ。ちなみにこのバスだと片道10分ぐらいでつく。やはり乗り物は偉大だ。
さて、学校に着くまでに時間もあるし、昨日あの後何が起こったか話すか。
取り敢えず、俺は魔具生成という魔法を手に入れてその場に崩れ落ちた。まぁ武器も防具も生成できないんじゃ単純に火力が落ちるからな。少しばかり戦闘狂な俺にとってはかなりショックだったってことだ。んで、まぁその後アリョーナに慰められたわけだが、アリョーナの助言どおりに試したら案外上手くいったってわけよ。てか武器よりも俺には道具の方があってそうだ。
まず最初に生成したロープ。あれは純粋に魔素ってので生成したからか切断には弱かったが引っ張る力には強く、またある程度の伸縮性がある事が分かった。だから移動にはかなり便利な代物となりそうだということでアリョーナは喜んでいた。ちなみに一度生成したものはずっと残るようだ。
そして次にスコップ。これは知っての通り穴を掘るものだが、これも魔素ってので生成したからかある程度形を変えられることが分かった。スコップからはみ出すぐらいの土を掘ってもスコップの掘る部分が凹凸にへこみ、まるで虫取り網みたいにすることも出来た。もちろん破けもしない。
そんな感じに多種多様なものを作ることができ、更には魔素っていうもので性質が変わるのは純粋に楽しかった。あとは物素っていうまぁ石とか組み合わせればまた変わるらしいが、それでも今はその魔法に満足している。まぁ今現在俺自身のゲームの体が恐らくステゴロの方が強いってのもあるが。
そんな感じに色々試しているといきなりアナウンスがなったのだ。同時接続時間残り10分ですってな。それで俺は慌ててアリョーナに説明してログアウトしたって訳だ。説明したのはログアウト後の俺のアバターがどうなるか分からなかったからだ。消えるのか、もしくはそのままずっと残るのか。
とまぁ、そんなことがあった訳だが、俺は純粋にこのゲームを楽しめていると思う。そりゃぁ、痛えには痛えが、それ以上に心に刺激を与えてくんだよ。初スポーンからのデス、からのリスキルの嵐、そんでもって攫われたと思えば不思議な女の所に連れてこられ、また攫われたと思えば幼女の所へ。普通だったらクソゲー確定だろうな。特にリスキルの嵐は。だが...
『お次は真木学園前停留所。お忘れ物のないようにお下りください。』
そのアナウンスに窓を見ればそこには葉の生い茂った木々が立ち並び、朝から清々しい気持ちにさせるような校門があった。その奥には四階建ての校舎があり、去年改築したばかりからか太陽に照らされて汚れのほとんどない白い壁が際立っている。
〈っと、ついたか。まぁ、とにかく俺にとっちゃ、今すぐにでもログインしたいほど気に入っている。〉
そう俺はほくそ笑みながらも、電動バスから降りた。
ーーーー◇◆◇◆
『キーンコーンカーンコーン』
「あぁぁぁ!早く帰りてぇ!」
「今日どこで食べる?」
「トイレ行こー!」
「さぁ行くぞお前達!目標は購買所だ!」
「「「おう!」」」
午前の授業が全て終わったことを示すチャイムがなった途端そんな会話が教室内を飛び交った。ある者は授業中にうたた寝した分の板書を書き写し、またある者は友達と連れ添ってどこかへ行く。至って普通の、どこにでもあるかのような光景。そんな光景に混ざるかのように俺こと、屈不も教室内から出た。
「ふわぁぁ~、寝みい。」
その顔は気だるそうであり、朝の雰囲気とは見違えるほど変わっている。
「早く帰りてえなぁ。っと、すまん。」
そんな愚痴を零しながらも廊下を歩くが途中で曲がり角から人が突然出てきてぶつかった。ったく危ねぇなぁと内心イラつくが、我慢して世間上謝っておいたのだが相手は気にせず走り去ってしまった。その後ろ姿は女子であり、どこか泣くように顔を腕で拭っていた。
「はぁ、んだよ。胸糞悪ぃ。」
その泣く後ろ姿に俺は泣かせたやつにちょっとした怒りを覚えるが、まぁ他人だしな、と直ぐに歩き出した。そんな俺が目指すのは屋上であり、普段誰も来ない場所だ。学校内では俺は週に二日しか来ないため浮いている。そんな状態で教室で食べるのは内心イライラするし、何より静かなところで食べるのが好きだ。それに教室内じゃ携帯も使えねえしな。
そう考えながら歩いているといつの間にか屋上の扉が目の前にあった。やっぱ考え事してっとすぐだなーと思いながら開ければぶわっと顔に風が打ちつけてきた。そういや今日風強かったっけかと思いつつも風に押される扉をぐっと開ければいつも通りの、何の変哲もない屋上が広がっていた。それに天気もちょうどよく雲があり、太陽の光がある程度隠れていてちょうどいい。
「おぉ、今日はついてんな。っとまて、誰か...いる?」
その事に気分を良くしていたのだが、直ぐに人がいることに気がついた。というか、扉を開けてすぐ隣にいた。
「・・・。」
「・・・?、!」
その女は扉を開けた俺が見ていることに気がついたのか読んでいた本から顔を上げてこちらをじっと見るが、直ぐにふいっと顔をそむけてしまった。その肩は少し震えており、恐らく俺が怖いのだろうと思った。
俺は昔から顔つきが悪く、初対面の相手の殆どは俺の顔を見た途端話さなくなった。幼稚園の頃俺はその事を母親に相談したのだが、その時もあやふやにされてしまった。
だがそれでも母親から父親に似ている顔と言われたことを誇りに思っている。だから話せないなら話せないでいいやとズルズルと引きずっていたら、この有様だ。だからこそゲームで稼ぐことを努力したのだが。
とまぁ、あまり怖がらせるのも悪いので目線を外し、できるだけその女から遠いところに座った。そこでちらっと見ると落ち着いたのか一息ついてまた本を読み始めた。まだ気になるのか俺をチラチラと見てはいるが俺は気にせず弁当を広げ食べ始めた。ちなみに弁当は朝、電動バスに乗る前に買ってきたやつだ。時間が無かったから定番の鮭と卵サンドイッチしか買わなかったが、それでも腹ごしらえには十分だ。
「ハグ...ングっ。・・・。」
ついでに飯を食べながら携帯を出し、TOCOについての掲示板を調べた。するとTOCOとタグの着いた掲示板がズラっと並び、特にクソゲー、神ゲー、鬼畜と言ったサブタイトルがついているものが多かった。その中でも俺は雑談というものを選ぶ。案外雑談というのは情報がリアルタイムで流れているためいつ何が起こったのかわかりやすいのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【お前ら】TOCO雑談スレ No.1【雑談の時間だ】
1.名無しの人間
このスレは雑談するがために建てられました。
マナーよく、誰かに通報されない態度を心がけてご利用ください。
マナー悪き者にしを、良き者に幸運を!
・
・
・
358.名無しの人間
うおおおおぉ!遂に俺様見参!
359.名無しの人間
俺は遺跡都市ってとこに居るぞ。町並み的には中心にでっかい塔が建ってて、その周りに石作りの家が広がってる。
360.名無しの人間
私は普群都市って言う所にいるわ。本当はPVに映った海中都市なるものに行きたかったのだけどね、あの都市をランダムで選ばれるのは鬼畜よ。
361.名無しの人間
>>358
熱苦しい。が、まぁ気持ちは分かる。とにかく落ち着け。
>>350
都市の数もいくらあるか分からないからな、こういった話題出しはナイスだ。だがそれに関してのスレもあっからそこに行ってくれ。
【都市って】都市間交流スレ No.2【交流だよね】
362.名無しの人間
>>358
あっついわ!!だがようこそ、鬼畜なこのゲームへ。私達はカンゲイスルヨ。
363.名無しの人間
>>358
カラシイリノオチャヲドウゾ。
364.名無しの人間
>>358
ハリノムシロニナレルザブトンヲドウゾ。
365.名無しの人間
>>358
ワタシノヒデンノチョウイタイカタモミヲシテアゲマショウ。
366.名無しの人間
鬼畜すぎんだろーが、くそが!
367.名無しの人間
皆さん、律儀に答えてくれてありがとうございます。
>>361
情報ありがとうございます。早速見てきます。
368.名無しの人間
>>358
(*´▽`*)
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「んっ、はぁ。ごちそうさん。まぁ初日だし、普通の都市だったら現実の一日がゲームの一日だからそこまで情報もねえのはしょうがねえか。」
その点深層都市は一ヶ月だもんなー、痛いけど。
あの死ぬ痛みというのは何度も経験するもんじゃない。特に一般人があれを受ければ軽く、いや重度のトラウマ物になると思う。恐らくはあるということは将来来れるようにはなるんだろうが...一体何人が来れるのか。
あの潰れる痛みを何度も経験した俺はそう心の中で呟いた。水圧に押しつぶされるあのリスキルの嵐。普通のゲーム好きであればクソゲーと言ってゲームの投げ出すくらいだろう。もしくは痛覚が現実と同じになっていたとしたらもうゲームに入ってこれねえんじゃないかと思う。真面目にな。
だって...トラックにひかれる痛みを何度も感じて正気でいられると思いますか?
お、この掲示板...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【魔法は】TOCO魔法協議会談【何処に?!】
1.魔法使い(仮)
ここはファンタジー世界であるだろう魔法について協議する場所じゃ。だが、まず目指すは魔法の習得からなのじゃ。
さぁ、同士達よ、儂と共に魔法をみつけようぞ!
もちろん最低限のマナーも忘れずにの?
2.魔法使い(仮)
>>1
スレ立て乙です、おじいさん。
3.魔法使い(仮)
>>1
スレ立て乙です
4.魔法使い(仮)
>>1
スレ立てありがとうございます。
>>2
もしかしたらお婆さんかもしれないだろう?!勝手に決めつけるのは良くないぞ。
5.魔法使い(仮)
>>1
乙です。お茶をどうぞ...(o・ω・)っ旦
6.魔法使い(仮)
>>1
いい所で立てて下さってありがとうございます!
座布団をどうぞ...。
7.魔法使い(仮)
>>4
確かに...その可能性は考えていなかった。すいません、お○○さん。
8.魔法爺さん
ほっほっほ。別に気にしておらんよ。ちなみに儂は現実でも七十歳の爺よ。気軽に魔法爺さんとでも呼んでおくれ。
>>5.6
どうもありがとう、二人ともいい子よのぉ。
9.魔法使い(仮)
はっ、じじいロールプレイとかだっさ
10.魔法使い(仮)
はい、荒らしは無視で行こうねー。それでは魔法お爺さん、協議と行きましょう?
・
・
・
157.魔法使い(仮)
となると最初のスキル選択に魔法は一切無かったと。どうなってるんかね、こりゃ。
158.魔法使い(仮)
>>148
そんなにしょげないで、まだ次があるよ。
159.魔法爺さん
ほっほっ...ここまで情報がないと、ほんとに無いのかのぉ。
160.魔法使い(仮)
ほんとにどこで魔法が手に入るんじゃァァァ!
161.魔法使い(仮)
都市の中では魔法としか思えない構造もあるのですけどね。私がいる都市なんて浮遊都市ですし。
162.魔法使い(仮)
>>159
あわわ、だ、大丈夫だよ。必ず魔法は手に入るって!お爺さん元気だして!
・
・
・
500.魔法爺さん
ぉぉおおおおお!!!
501.魔法使い(仮)
そこら辺のNPCにも聞いてみてるんだが、やっぱり機能は理解していても魔法ってことは理解していないみたいだ。
502.魔法使い(仮)
前途多難だな。
503.魔法使い(仮)
>>500
お?
504.魔法爺様の秘書(仮)
>>500
どうなさいました?ま、まさかそれは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バタン!
「ん?」
ちょうどいい所で突如聞こえてきた音に顔を上げてみればどうやらさっきの女が屋上から立ち去ったようだ。
ちょっと悪いことしちまったかね、と思うが俺は一週間に二日しか来ないから明日からは思う充分に使ってくれと考え、気にしないことにした。
〈てかそろそろ時間か...ちょっと気になってたんだけどな。ま、後で見るか。てかTOCO内に掲示板あるのかね?〉
そう思いつつも俺は携帯の画面を閉じ、弁当を片付けると午後の授業を受けるために教室へと戻って行った。
気だるい...
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