前世で大魔女と呼ばれた妾ちゃんの自由気ままな冒険譚

陣ノ内 猫子

文字の大きさ
上 下
8 / 23
第一章

第七話 いざ、奴隷商へ

しおりを挟む
 奴隷を買うことにしたのはいいのだが、相場の値段が分からない。
 ヴェレッドはひとまず、昨日の魔物の解体が終わっているかもしれないと思い、冒険者ギルドへ行くことにした。お金は多いにこしたことはない。多かったら多かった時。足りない時が困るのだから。気に入った奴隷が高額だったら、と考えたらこの行動は間違っていないだろう。
 冒険者ギルドに着くと扉を開け、すぐに受付に行くとラファームを呼ぶ為にカウンターによじ登る。
 気のせいか、周りで「妾ちゃんだ」「妾さんが来てるぞ」などという声が聞こえてくるが、ここはあえてスルーしておく。

「っ! い、いらっしゃいませ。ご用件をお伺いします」

 いきなり下から現れた子供に驚き、受付嬢がどもる。

「ゴンザレスはおるかの?」
「はい? ゴンザレスという職員は、当ギルドにはおりませんが……」

 ラファームの本名であるゴンザレスの名を知っている(知ってしまった)職員は、昨日の解体場の職員のみだ。受付でその名を出しても分かりはしない。ただ困らせるだけだ。現に、目の前の受付嬢は首を傾げて困っている。
 と、そこでものすごい勢いで、こちらに近づいてくる人の気配を感じたと思ったら、シュンッとした動きでヴェレッドの横に何者かが立った。

「……む?」
「あら、ヴェレッドちゃんじゃない。今日はどうしたのかしら?」

 噂をすれば何とやら。ヴェレッドの目的の人物が満面の笑みで現れた。が、何となくその背後には般若が見えるような……?

「おお、丁度よい。こなたに用があったのじゃ、ゴンザ……」

 名前を最後まで言う前にラファームによって瞬時に口を塞がれた。

「この子の対応はアタシがするから、あなたは通常の業務に戻ってちょうだい」
「は、はい……」

 有無を言わさぬ口調で受付嬢にそう告げ、ラファームはヴェレッドをギルドマスター室まで引き摺って行く。もちろん、余計なことを言わさないように口を塞いだままで、だ。
 部屋に着くと、ヴェレッドの口を塞いでいた手を解放する。

「ぷはっ! 何をするのじゃ、ゴンザレス。酷いではないか」
「ヴェレッドちゃんこそヒドイじゃない! 受付でアタシの本名を出すなんてっ!」

 ラファームはキーッと喚き散らす。

「これでいくと言うたじゃろう。なぜ名を隠すのじゃ。よいではないか、ゴンザレスで」
「イヤよっ!!」

 涙声でラファームは自分を両腕で抱きしめ訴えてくる。

「アタシは女なのよっ! なのに、そんな男みたいな名前……っ、くぅっ……」

 必死に力説をするラファームには申し訳ないが、正直なところ、ヴェレッドにはよく分からなかった。と言うより、どうでもよかった。
 身体は男だが心は女。そういう人種がいることは理解しているが、親からもらった名があるのならそちらを名乗ればいいじゃないか、と思うのだ。ヴェレッドはこれからもラファームのことは“ゴンザレス”と呼ぶつもりだ。

「それよりゴンザレスよ」
「だからね、ヴェレッドちゃん。アタシは――」
「解体の方はどうなっておる?」

 まだ訴えかけようとするラファームの声を遮り、本来の目的を尋ねる。

「解体の方? ああ、それなら職員達が頑張ってくれたみたいでね、もうすぐ終わりそうよ」

 さすがはギルドマスターと言ったところか、切り替えが早い。
 それにもうすぐ解体が終わるというのはヴェレッドには都合がよかった。

「ほう、そうか。それは都合がよい。ショッピングをしようかと思うのじゃが、妾の欲しいものが高額かもしれぬのじゃ」
「かもしれないって……何を買うつもりなの?」

 かもしれないということは、まだ見に行っていない、ということになる。ラファームが不思議がるのも無理ないことだ。
 しかし、奴隷商に行くのをショッピング、というのはどうかと思うが、それをツッコむ者はいない。

「ぅむ? まぁ、こなたにも追々関わることじゃからよいか」

 買った奴隷は冒険者の登録をさせるつもりなので、ラファームにも多少は関りがあることだ。話しても問題ないと判断した。

「奴隷を買おうと思うてのぅ」
「奴隷? ヴェレッドちゃんが?」

 思ってもみなかったのか、ラファームは驚き目を丸くする。

「うむ。妾の身の回りの世話をする者がほしいのじゃ。…………それと……仲間を、作ろうと思うての」
「ヴェレッドちゃん……」

 ヴェレッドの最後の言葉に、ラファームは思うところはあっただろうが、あえて触れてくることはしなかった。

「あと――奴隷ならば、妾を裏切らぬ、いや……裏切れぬ、じゃろ?」
「――ッ」

 ヴェレッドが最後の言葉を言って目をスッと細めた瞬間、底冷えするほどの冷たい空気が部屋中を満たした。しかし、それも一瞬のこと。すぐにヴェレッドはケロッとした顔になるが、ラファームの手は微かに震えており、一瞬怯えたように瞳が揺らいだ。

「……そ、そう」

 ラファームの反応を見たヴェレッドは、少々殺気が漏れ出てしまったようだと反省した。

「と、とりあえず、事情は分かったわ。買取所に行って聞きに行きましょ?」

 買取所に着くと、げっそりとやつれた、昨日解体場にいた職員がそこにはいた。

「あー…ギルマス。お疲れさまですぅ~。解体が完了しましたよぉ~……」

 やはり徹夜したらしく、職員の目が真っ赤に充血してしまっている。

「ありがとう。本当にお疲れ様。助かったわ」

 気の毒なくらいやつれてしまっている職員を前に、ヴェレッドは空気を読まずに尋ねる。

「して、いくらになったのじゃっ!?」

 買取所のカウンターにぶら下がり、目をキラリと光らせた。

「ごめんなさいね。ヴェレッドちゃん、急にお金が必要になったみたいで」
「はは……構いませんよ」

 ヴェレッドが仕留めた魔物を解体した彼、いや彼らにはヴェレッドの強さがよく分かっている。機嫌を損なわせては危険だというのが、解体場の職員全員の見解だった。

「えーっと……解体の手数料を引いて、白金貨十枚と金貨九百枚です」
「はぁ……まったく、連日白金貨を支払うような案件なんて、そうそうないわよ」

 呆れたようにラファームが言う。今回はすぐにお金が必要になる為、現金で用意してもらう。

「自分も、扱うのにとても緊張しまっす!」
「ほう~、白金貨十枚と金貨九百枚か。まぁ、そんなもんじゃな」

 大体の予想はしていたのでそう言うと、ラファームにツッコまれてしまった。

「そんなもんじゃな、じゃないわよ! まったく、もう……で、ヴェレッドちゃん、素材は全部こちらでもらっていいのよね?」
「うむ、好きにせい」

 必要な時は、また狩りに行けばいいのだから。と心の中で付け足す。A~Bランクの魔物ならいくらでも狩れるのだから。

「では、こちらが報酬です」

 報酬の白金貨と金貨はトレーに乗っているのだが、それを扱う職員の手が震えているので、自然とトレーも震える。

「そう、緊張することじゃなかろうに。変わった奴じゃのぅ」

 ヴェレッドは前世、やれ「~の討伐報酬」だの、やれ「~を退けた報酬」だのと白金貨に触れる機会が多かった。今更緊張も何もあったものじゃない。むしろ、報酬は白金貨が当たり前だったようなものなのだ。使う機会はほとんどなかったが。

「変わっているのはヴェレッドちゃんの方なのだけれど……」

 ラファームがヴェレッドの横で、困ったように頬に手を当てている。パッと見は絵になる姿だけれど、よく見るとあちこちゴツゴツしている為非常に残念だ。

「む、ゴンザレスに言われたくはないのじゃ」

 心外だとヴェレッドが言うと、解体場の職員が一斉に頷く。

「「確かに」」
「ゴ、ゴンザレス……っぷ」

 他の職員も納得して頷く中、笑いを堪える者もいる。

「――あら、何か言ったかしら?」
「いえ、滅相もない!」
「相変わらず、今日もお美しいです!」

 ラファームから笑顔という名の威圧を感じた職員達は、必死に弁明し、おだてる。

「いやだわ、そんな本当のことを。うふふっ」

 ちょろいラファームはそれだけで機嫌をよくし、口元に手を当て「おほほほほ~」と笑っている。

「やはり、混沌カオスじゃな」

 一歩下がった位置で眺めているヴェレッドには、ラファームと職員達のやり取りが異様に見えた。
 もしかして、来る度にこのような光景を見せられるのでは……と考えたがやめた。現実になってしまっては困る。

* * * * *

 ギルドでお金を無事に手に入れることができたヴェレッドは、ジェシカから書いてもらった地図を見ながら奴隷商へと辿り着いた。驚くことに、ジェシカおすすめの奴隷商は大通りにあった。
 外観は比較的綺麗で、看板には“奴隷商・メランコリア”と書かれており、分かりやすく奴隷商の文字が入っていた。外観が綺麗な為か、そこにあるのが当たり前になっているからか、横を通り過ぎる人々は、特に奴隷商を忌避していないように見える。上手く大通りに溶け込んでいるようだ。
 そう言えば、とヴェレッドは思う。
 この大通りを通っている際に、ちらりと前世で見た奴隷紋のようなものが首元に見えた人物がいた。この街だけなのか、国そのものがそうなのかは分からないが、奴隷は人々にとって当たり前の存在なのかもしれない。
 まぁ、前世ではほとんど決まったところにしか連れて行ってもらえなかった上、軟禁状態だったヴェレッドには預かり知らぬところだ。
 奴隷商というのも名前しか知らず、中がどんな風になっているのかも相場も分からない。なので、ひとまず入ってみるしかない、と決断を下したヴェレッドは奴隷商の入り口を開き中へと入った。
 コツコツと靴音がすると同時に一人の可憐な少女が現れた。
 少女は襟が詰まった、黒を基調しレースをたっぷり使用したドレスに、揃いの手袋と帽子を身に着けている。プラチナブロンドが美しくサラリと揺れ、ブルーサファイアの瞳が少女の可憐さを引き立てていた。

「――いらっしゃいませ。当館、“奴隷商・メランコリア”へようこそ」

 見た目に反して、少々低めの声。いや、他の者なら何とも思わなかっただろうし、違和感も覚えなかっただろう。しかし、ヴェレッドには分かってしまった。本人に直接聞かずとも、その者が纏う魔力で分かってしまう。

「こなた――、いや、やめておこう」

 指摘しようかと思ったがやめた。分かっていることをわざわざ聞くのは無粋だ。

「こなたが店主じゃな?」

 何かを言いかけたヴェレッドに首を傾げつつ、プラチナブロンドの店主は「はい」と応じた。

「当館の店主を務めております、サリサと申します」

 そう言うと、サリサは優雅に一礼する。
 以前の二人、ラファームとジェシカが強烈だった為に、今回もそうかと思っていたが違ったようだ。しかし、癖のあるものが多い街だ。

「妾はヴェレッド。ジェシカがおすすめじゃというので来てみたのじゃ」
「ご丁寧にありがとうございます。まぁ、ジェシカの紹介ですか」

 口元に手を当てクスクスと笑う仕草が様になっている。これでは誰も彼女が――とは気づかないのも頷けた。

「奴隷を買うのは初めてじゃ。流れを説明してもらえるかのぅ?」
「もちろんです」

 サリサは柔和な笑みを浮かべ、丁寧に奴隷を買う手順を教えてくれた。
 まずは客の要望を聞く。見た目、種族、年齢、性別、目的などだ。それらを聞いた上で、要望に沿った奴隷を紹介していく。という流れらしい。要望別にいくつかの部屋に別れているので、そこで気に入った奴隷がいれば、値段や状態などを相談。最後に支払いをし、奴隷契約を結んで終了だ。
 これまでに何度も説明したのだろう。サリサの説明は分かりやすいものだった。

「見た目も年齢も気にせんが、種族は長命な者がよいな。目的は妾の身の周りの世話をさせる為じゃ。それと、妾は冒険者をしておるから、共に戦ってもらう必要性も出てくるか。人数は一人……いや、二人くらい頼もうか」

 仲間というのはどれくらいいればいいのか知らないが、二人くらいいれば上等だろう。それ以上増えても面倒は見切れない。
 サリサはヴェレッドの条件をメモすると、すぐに一覧と突き合せていく。何人か候補が浮かんでいるようだった。

「……承知しました。ヴェレッド様のご要望ですと、二人になるかと思われます。それとですね……」

 言いにくそうにサリサが口ごもる。

「何じゃ。早う言わぬか」
「……申し訳ありません。この大陸では人族以外の種族の者は忌み嫌われておりますので、長命な種族は数が限られてきます」

 それでもいいか? と言うことだったらしい。確かにこの街で人族以外を見かけていない。そんな理由があったとは驚きだ。

「致し方あるまい。構わぬ」
「では、身の回りの世話をする者からご案内させて頂きます」

 一礼したサリサの案内の元、連れられた最初の部屋は女性だけで、身なりの整った者達だった。

「長命な種族ですと、エルフと獣人族がおります……ヴェレッド様のお気に召す者がいればよいのですが……」

 話を聞きながらヴェレッドは一人一人見ていくが、客が子供だからか、最初にちらりと見るとほとんどの者達はそっぽを向いた。
 首には奴隷の証とも言える、直径五センチほどの奴隷紋が全員の首に刻まれている。これは奴隷となった時、一番最初に刻まれるものだ。

「他にはおらぬのか?」
「お気に召しませんでしたか?」

 はっきり言ってお気に召さなかった。ピンとくる者がいなかったのだ。
 しかし、身の回りの世話ができるのはここにいる者達だけらしい。それならば、さっさと次の要望の者を見せてもらい、他の奴隷商を回ろう。
 次の部屋は戦士タイプの者のようだ。戦闘ができる者、と言ったからだろう。

「右にいる者達が女性で、左にいる者達が男性です。こちらは比較的人族以外の種族の者もおります」

 確かに戦闘能力の高い獣人族や珍しい竜人族、魔法に長けたエルフなどもいた。

「う~む。悪くはないが……」
「そうですか……。ここにもいないとなりますと、申し訳ありませんが、当店ではヴェレッド様にご用意できる奴隷は……」

 ふむと考え込んでいると、もう一つ部屋があることに気がついた。気配を探ってみると、二人いるようだ。しかし、奇妙なことに魔力を感じなかった。生き物は皆大なり小なり魔力を持っているもの。なのに、その魔力を感じないのだ。

「あの部屋は何じゃ? 気配からして二人おるようじゃが、従業員ではなかろう?」
「……はい。ですが、あちらの部屋はあまりお勧めしません」

 理由を問うと、答えにくそうにしながらも説明してくれた。
 曰く、反抗的な奴隷で、奴隷紋で命令しても言うことを聞かないらしい。さらに、魔法を使って反撃してくる為、気は進まないものの“隷属の首輪”を付けるしかなくなったとのことだった。“隷属の首輪”には魔力を封じる効果があるようだ。だから、この部屋の二人からは魔力を感じなかったのか。

「ほう。面白そうじゃのぅ。種族は何じゃ?」
「おそらくですが…………ヴァンパイアかと。ですが、両親は共に人だったと聞いておりますので、先祖返りかと思われます」

 先祖返りのヴァンパイアとは、ますます面白そうだ。しかし、なぜそう判断したのか。

「根拠は?」
「ヴァンパイアの特徴とも言える、《影魔法》と《血液操作》。そして容姿です」
「黒髪に紅い瞳、か?」

 サリサが言う前に答えると、少し驚いた様子で「ご存じでしたか」と言われた。ヴェレッドは前世で一度だけ、純血のヴァンパイアに会ったことがある。その為、特徴的な容姿と魔法を知っていたのだ。その時に二つとも見せてもらった。《影魔法》は“ヴァンパイア”ほどではないが取得できた。しかし、《血液操作》は種族特有で、他種族では習得できないのだ。

「二人ともか?」
「はい、双子でして、兄の方が《影魔法》を、妹の方が《血液操作》を使います」

 ヴァンパイアの能力を一つずつ開花したということか。また、ヴァンパイアは耳がエルフほどではないが尖っている。けれど、その特徴は見られないとのことだった。

「ふむ。して? そこまで話したんじゃ。当然会わせてくれるんじゃろう?」

 ここまで話しておいて、会わせませんなど言わせない。そういう意味を込めて聞くと、しばし躊躇した後「承知しました」と返事をした。
 こんなに面白そうな奴隷がいるのなら、最初に案内してくれたらよかったのに、とヴェレッドは思った。他の奴隷達は大して珍しくもない上、興味も持てず全く惹かれなかったのだ。

「~~♪」

 気分がよくなったヴェレッドは鼻歌を歌い出した。しかし、なぜ鼻歌を歌い出したのか分からないサリサは怪訝な顔でヴェレッドを見る。
 扉の前に着くと、サリサは鍵を取り出した。鍵を開けようとする手は震え、この扉の向こうにいる二人を恐ろしく思っているのが窺えた。

 ――ガチャン

 鍵が開いた。サリサに先導され中へ入る。中は殺風景で、天井から床まで柵がされていた。その向こうには敵意を剥き出しにし、互いを抱きしめ、こちらを睨みつける双子の“ヴァンパイア”が。それは、見ようによっては自分達を守ろうとしているようにも見える。手足は鎖で繋がれており、首には例の“隷属の首輪”が付けられていた。
 構わずヴェレッドはサリサを追い越し、二人に向かって歩き出すと、柵のギリギリまで近づいた。

「ヴェ、ヴェレッド様っ、あまり近づきすぎては危険ですっ」

 ヴェレッドが近づくにつれ、兄の方が妹を背に庇い出し、妹は縮こまり兄の背に怯えるように隠れる。

「……ガキが、こんなところに何の用だ?」
「ヘリオスっ、お客様に失礼ですよっ」

 双子の片割れはヘリオスと言う名らしい。サリサがヘリオスの態度を窘める。あくまで虚勢を張っているだけだと分かっているので、ヴェレッドは気にしないが。

「よい。サリサは下がっておれ。妾が話す」
「ですが……っ」
「二度は言わぬぞ?」

 すでにヴェレッドは、この双子を買うつもりでいる。その為、双子の意思を聞きたかった。はっきり言って、サリサは会話の邪魔でしかない。
 ヴェレッドの圧に負け、サリサは震えるように一歩下がった。
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~

十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

処理中です...