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鞭とアメ(続)
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暗い闇の先に見える光を通り抜けるように、ゆっくりと目蓋を開けると暖色の灯りが視界に入った。
白いシーツに横たえられ、見慣れない天井。
ここはどこだろう?
確か…司様の部屋に戻ってきて、バスルームで…
ゆっくりと思い返しつつ傍らを見ると、椅子に身を預け窓の外に浮かぶ月を眺める司がいた。
私の視線に気がついたように、こちらに目を向ける。
「あの…ここは?」
「ここ?僕の寝室だよ。まったく、世話の焼けるペットだね。」
少し呆れたように、司が答える。
「御免なさい。」
私は飛び起きて、ベッドの上に正座した。
「あれしきのことで気を失わないように、躾けないとね。架椰、こっちにおいで?」
私は言われるがままに、司の足元に座った。
顔を見上げるように覗き込むと、司の手がおりてきて、買ったばかりの赤い首輪をはめられた。
「やっぱり、赤が似合うね。」
司に差し出された鏡を覗き込むと、首はをはめている自分に目を奪われたのとともに、司のペットだということを改めて感じた。
そして、自然とこみ上げてくる嬉しさに、司に脚に鼻先をこすりつける。
「嬉しいか?」
司の言葉に答えるように、前足を膝にかけ、司の下腹部に鼻先を近づける。
スキニ―パンツの前立てに鼻を近づけたかと思うと、布にの上から舌をはわせ始めた。
腰に前足をかけ、腹部に鼻先を近づけて舌をはわせようとした時、司の指に舌を掴まれた。
声を出すことも出来ず、慌てて司を見上げる。
「はしゃぐのは構わないけどね、あんまりおいたが過ぎると、この舌を挟んでしまうよ?」
冷たく微笑まれたが、私は懇願するような瞳で見つめることしか出来ない。
指を離してもらったときには、舌が渇き、すぐに声を出すことが出来なかった。
「架椰、ベッドに戻って、脚を開いて」
口答えを許さない司の瞳に見下ろされ、私は頷いた。
ベッドに戻り、陰部をさらけ出すように膝を曲げて脚を開いた。
「丸見えだね。いやらしいところまで全部」
指先で陰核を転がし、陰口の縁をなぞる。
「…ッ」
ゆっくりとした愛撫に、もどかしさを感じる。
「ここも、ちゃんと拡がって」
指を陰口に差し入れ、二本の指でひろげた内部を眺める。焦らすように息を吹きかけたかと思うと、指を三本に増やし、曲げた指で粘膜を刺激する。
「…ふッ‥ぁ‥ぁッ、ぁ、ぁッ。ダ‥メッ」
抜き差しを繰り返され、執拗に攻め立てられると、ベッドについた手でシーツを掴む。
「次は…」
指を引き抜くと、私の前に手をかざした。
司の手に唇を近づけ、指一本ずつ、汚した自らの蜜を綺麗に舐めとってゆく。
「綺麗になったね」
指を引き抜くと、デスクからボディクリップを取った。私が付けられていたものより、少しチェーンが長いものに変えられていたが、そんなことを気に留めている余裕はなかった。
「背筋をのばして?」
首輪のリングに指をかけ、胸を突き出すような姿勢をとらされる。
突起が尖っていることを確かめるように指先でなぞると、リングの間にチェーンを通したボディクリップで突起を挟む。
「‥ぁッ」
摘み上げられる感覚に肩を震わせるが、反対にも同じようにクリップがはめられる。
「‥ィッ」
引っ張られることにより生まれた甘い痺れに顔を歪ませる。
「もっと、その顔を見せて」
嬉しそうに私の陰核に触れ、執拗に攻め立てる。
「…やッ・・ン、あぁッ、は…ぁッ…あーっ」
肩を震わせ体を仰け反らせると、それに合わせてチェーンが引かれる。
司の指をねだるように陰口をヒクつかせると、愛撫の手が止まった。
「ぁぅ…っ、はッ…ン」
愛撫を止められ、焦れるように唇を噛む。
快楽の波がひき、甘い疼きに身を任せようとすると、再度 激しい攻めを与えられ、体内に漂い続ける熱は、私の意識を蝕んでゆく。
「もぅ‥ッ、やめっ。ぁ‥ン」
陰口から溢れ出した蜜はシーツを濡らし、シミを作る。
「やめていいなら、やめるよ?」
司の言葉に弾かれ、陰口を締め付ける。
「ゃっ…下さい。」
「何が欲しいの?」
次の言葉を待つように、司が愛撫の手を止めた。
「つ、司様の‥指を、私の‥架椰‥の、いやらしい口に…下さい。」
羞恥に言葉を詰まらせつつも、懇願の言葉を紡ぎだす。
「ちゃんと言えたね。ご褒美をあげないとね。」
司が微笑み、陰口に指を差し入れる。
指を動かすたびに水音が響き、粘膜を擦りあげると、貪欲に粘膜が締め付ける。
いっきに突き上げられると、体を仰け反らせ、ボディクリップが突起を擦りあげる。
「くぅ…ッ、ぁ…ぁ・・ッ。司…さまぁッ…ン。もっ…イッ」
目元から涙をにじませ、体を痙攣させながら気を遣った。
うつむきつつ、肩で息をつく。
「架椰…」
顎に手を添えられて顔を上げると、目元ににじむ涙をぬぐうように、眼球をぺロリと舐められた。
「…ぅッ」
違和感と快楽に声を漏らし、唇を震わせる。
この刺激が、冷め始めようとしていた熱を再燃させ、疼きを呼び覚ました。
「司様…あの・・。」
「ん?どうしたの?」
察しつつも、わざとらしく聞いてくる。
「もっと…。」
「もっと、何?」
言葉に詰まる私を楽しそうに見つめる。
「もっと、シテ。ぁ…っ、司様…を下さい。」
快楽に溶かされ虚ろな瞳で司を求める。
「仕方ないね。満足するまで、遊んであげるよ。」
苦笑いしながら、ボディクリップを外し、柘榴色にうっ血した突起に唇をよせる。
「…ぁン、ぁ…ッ。」
甘い快楽に溺れ、司の手によって3回の絶頂を与えられた。
終
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