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5巻

5-3

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「ん? いや、少しあった」
「……え? ど、どんな収穫が?」
「世界樹の上、聖域に行ける。なかなか行けないから、他の人達に一目置かれる。圧倒的優越感、ひたひた。ふんすふんす」

 ヒタキは、こちらが思わず納得させられてしまうほどの、ドヤッとした表情である。
 ついでに、親指を上げた両手を突き出しているので、適当ではなく本気で言っているのだろう。
 まぁそんな彼女の内心が分かるのは、俺達家族と美紗ちゃんくらいだと思うけど。
 一方、なにが楽しいのか、ヒバリは少しばかり音程の外れた鼻歌を口ずさみながら、1人で先頭を歩いていく。


「ツグ兄ぃ~? ひぃちゃん~? 行っちゃうよ~!」

 俺達が遅れていることに気づくと、ヒバリは手をメガホン代わりにして大きな声を出した。
 1人で行くことなんて絶対にしないくせに、とヒタキと笑い合って、俺は足早にヒバリを追った。


     ◆ ◆ ◆


 急がずあせらず、まったり温泉の街を目指す俺達。
 俺はふと隣を歩くヒタキを見た。
 すると視線に気づいたヒタキがこちらを向き、「どうしたの?」と小さく首を傾げる。


「たいしたことじゃないんだが、この後の予定は? やることは終わったけど、まだ時間はあるだろ?」
「ん、行き当たりばったりだけど考えてる。漁村として栄えてるとこ、行ってみたいかなって」
「うん、いいんじゃないか? 行きたい場所は、その時の気分で変わるものさ」

 俺の唐突な質問にもきちんと答えてくれたヒタキ。
 思わず俺は彼女の頭を一撫でする。
 意外にも登山が順調で、ゲーム時間で2日はかかると思ってたのに、1日で帰ってこれた。
 まぁコウセイに着くのは、お昼くらいになっちゃうんだけどな。
 ヒタキが言った漁村は、現実世界で鹿島港かしまこうが位置する場所にあって、R&Mの港としては大きいほうらしい。
 せっかく漁村に行くなら、俺としては新鮮な魚介類を探したいところだな。
 ふと視線を前に向けると、ヒバリとメイがピョンピョン飛び跳ねていた。
 なんだあれ? 
 なぜそうしているのかさっぱり分からないけど、とにかく可愛いな。
 ……うん、まぁ放っておこう。家族という名の色眼鏡いろめがねの影響かもしれないが、可愛いものは可愛いんだから仕方ないだろう?
 そんなこんなでひたすら街道を行くと、やがて相変わらず木造建築群が見事なコウセイが見えてきた。
 別に、火事になったら怖いとか思ってないよ。


 街に入ると、まずはいつも通り噴水広場のベンチに座って作戦会議。
 と言ってもほとんどヒバリとヒタキで話すので、俺の出る幕はないというか、俺が口を挟むことなんてあまりないんだけど。


「んん、このまま漁村行く?」
「ギルドは? 討伐報告しないと……って、王都のギルドで報告しても大丈夫だね~。じゃあ行っちゃおうっか!」
「ん」

 悩みながらも答えを出したようで、双子が一斉に俺のほうを見た。
 示し合わせたようなタイミングだったので、ぼんやりしていた俺は驚いて少し上擦うわずった声を出してしまう。


「お、おう、行こうか」

 とりあえず、そのあたりに突っ込まない妹達で助かった。
 俺の返事を聞いたヒバリとヒタキは勢いよく立ち上がって、いきなり万歳ばんざいを始めた。
 ……なぜだ?
 恥ずかしいのですぐにやめさせ、持ち物を確認してから出発する。
 昼食の時間が過ぎたこともあり、通りもそこまでの込み具合ではなかった。俺としてはいているのは幸いだ。
 漁村から王都を目指すことになるので、しばらくここコウセイには戻ってこない。


     ◆ ◆ ◆


 街に別れを告げ、俺達は舗装ほそうされた道を歩いていく。
 途中、真っ直ぐの道と右に曲がる道の岐路きろに差しかかった。
 真っ直ぐなら王都方面で、右に進めば俺達の目指している漁村に着くそうな。
 もちろん俺達は右を選び、さほど時間もかからないうちに目的の場所が見えてくる。


「うぅ~ん、やっぱり潮風の匂いってのもいいね!」
「ん、それに海の水平線。情緒にあふれる」

 港は石で綺麗に整備され、漁師の命とも言われる漁船も立派なものが並んでいた。
 大きめの港とはいってもファンタジーの世界観なので、現実世界の近代的な港に比べればお察しだけどな。
 まぁ近くに全階級がそろった迷宮都市ダジィンがあり冒険者であふれ返っているので、そちらの整備、管理に力をいているのだろう。
 迷宮がなかったら、国の威信いしんをかけて港を開発していたかもしれない。


「もうログアウトまであんまり時間がないから、たいして遊べないな。残念だけど」
「あはは、それは承知の上だよ~!」

 俺の少し意地悪な言葉にも、元気な返事をするヒバリの頭を撫で、俺達は漁村の中に入る。
 港は石造りでしっかりしているんだが、漁師の住む家や店は木造で、そのコントラストがちょっと面白かった。
 俺は思わずキョロキョロ視線をさまよわせてしまう。
 そんな俺の横で、双子はこれからどうするか相談していた。


「んん~、まずはお魚買う?」
「ん、良いかも。残った時間で遊ぶもよし」
「よし、そうと決まれば……すみませ~ん!」

 グッと拳を握り締めたヒバリが、近くを歩く人に話しかけた。近くで美味しい魚を売っている店はどこか、と尋ねているようだ。
 うん。勝手に推測して歩きまわるより、現地の人に聞いたほうが早いよな。


 何人かに話を聞いたうえで、総合的に判断して決めた店に突撃する。
 お昼過ぎなのに大量の魚が店先に並べられており、小桜と小麦がそれらを凝視ぎょうししていた。
 肉以外はダメかも……と思っていたが、魚もいけるらしい。
 俺も覗いてみると、年中温暖な地域だからか、季節感ゼロな魚のオンパレードだった。
 シロギス、カレイ、メゴチ、メジナ、メバル、ヒラメ、アジ、ワカシといった聞きなれたものから、ピニー、魚人ぎょじん、シーサーペント、リヴァイアサン……という怪しいものまで。


【ピニー】
 白身魚として重宝ちょうほうされており、現地では好まれている。見た目は普通の魚と変わらないが、口にギザギザした歯がビッシリえているので取り扱いに注意。

【魚人】
 魚に人間の足が生えた、奇っ怪な姿の魔物。人魚にんぎょの雄という説もある。

【シーサーペント】
 大海蛇。一匹で大型船を海に引きずり込む。臓物ごと干物ひものにして、酒のさかなにすると美味。

【リヴァイアサン】
 海の生態系の頂点に君臨する。生態はほとんど謎に包まれているが、唐揚げにすると美味。


 怪しい魚をキラキラした目で見つめる双子の横で、俺は普通の魚を選んでいく。


「新鮮だから刺身でも良いし、煮付けにするのも良さそうだし。洋風の……ううーん悩むな」
「ツグ兄、全部してもいいのよ」

 ヒタキが俺の呟きを聞きつけて言った。
 さすがにそれは難しいので、聞こえなかった振りをしておこう。


 買い物を終えて、ホクホクした表情で店を出た俺だったが、次にどこへ行けばいいのかは分からない。
 で、ヒタキのほうを見た。
 ヒバリにさっきそうしたら、残念ながら首を傾げられたからな。
 行き交う人々の邪魔にならないよう、道の隅っこでまたも話し合うヒバリとヒタキ。


「あとは、港を見学する?」
「ひぃちゃん、漁師さんの邪魔にならないかなぁ?」
「賑わっているのは一角。端っこなら邪魔にならない。暇な釣り人くらいしかいない」
「おぉ、なら大丈夫だね!」

 仲良く話す姿を横目に見ながら、俺は抱っこをせがんできたメイや、小桜と小麦をまとめて抱き上げてモフモフを堪能していた。
 レベルと同じくSTR(力)も若干上がっているので、問題なく抱き上げられたぞ。
 決めれば早いのが我が家族の良いところなので、さっそく移動開始。
 港は、忙しそうな人々はいるけれども、うろついても大丈夫そうな雰囲気だった。
 話していたとおり端っこまで歩き、釣り人の邪魔にもならないよう、適当な石段に腰かける。
 穏やかな潮風が鼻孔びこうをくすぐり、石造りの岸壁がんぺきにチャプチャプと波が打ち寄せていた。
 そんな風情ふぜいのある音に耳を傾けながら、俺は膝に乗せたメイの、柔らかな体毛に包まれた頭を撫でた。


「もっと強くなったら、海に繰り出すのも良いかもしれないね~。港も良いけど、沖で見る夕日とかすごく綺麗だと思うんだ!」
「ん、それも良い」

 ヒバリとヒタキの言葉に思わず苦笑して、俺も口を挟む。


「そうだな。でも今は、おかを旅するので手一杯だ」
「まぁね~陸地だって広いもん。その分、楽しいこといっぱいだから良いんだけど!」

 ヒバリが答えると、ヒタキも勢いよくこちらを向き、力強く何度も首を縦に振っていた。


     ◆ ◆ ◆


 ゆったり過ごしているとあっという間に時間が過ぎ、あたりが暗くなってきた。
 港にはかがり火を置くこともしないようだ。完全に暗くなると困るので、その前に引き揚げることにした。
 噴水のない広場に戻ると、適当な順番でベンチに腰かける。


「もう終わる時間かぁ~。早いよね」
「ん、でもやり残しはない。だから、ログアウトしても大丈夫。次回は仲良し兄妹のぶらり旅」

 ヒバリとヒタキはのんびりとした表情を浮かべていた。
 俺はリグ達に声をかけ、ステータス画面を開いて休息を取ってもらう。


「じゃあ、また頼むな。ゆっくりお休み」
「シュシュ~!」

 確かにヒバリの言った通り、楽しい時間は早く過ぎてしまうものだ。ただし節度は大事なので、のめり込まないように気をつけよう。
 あ、最後にステータスだけ確認しておくか。



【プレイヤー名】
 ツグミ

【メイン職業/サブ】
 錬金士Lv42/テイマーLv42

【HP】844
【MP】1658
【STR】153
【VIT】151
【DEX】253
【AGI】146
【INT】274
【WIS】255
【LUK】212

【スキル10/10】
 錬金31/調合32/合成37/料理83/テイム97/服飾34/戦わず43/MPアップ56/VITアップ23/AGIアップ20

【控えスキル】
 シンクロ(テ)/視覚共有(テ)/魔力譲渡/神の加護(1)/ステ上昇/固有技・賢者の指先

【装備】
 にゃんこ太刀/フード付ゴシック調コート/冒険者の服(上下)/テイマーブーツ/女王の飾り毛マフラー

【テイム3/3】
 リグLv66/メイLv65/小桜・小麦Lv34

【クエスト達成数】
 F33/E10/D2

【ダンジョン攻略】
 ★★☆☆☆



【プレイヤー名】
 ヒバリ

【メイン職業/サブ】
 見習い天使Lv47/ファイターLv47

【HP】2019
【MP】1140
【STR】290
【VIT】378
【DEX】238
【AGI】240
【INT】258
【WIS】228
【LUK】270

【スキル10/10】
 剣術97/盾術Ⅱ5/光魔法71/HPアップ83/VITアップ91/挑発87/STRアップ55/水魔法9/MPアップ35/INTアップ30

【控えスキル】
 カウンター/シンクロ/ステータス変換/重量増加/神の加護(1)/ステ上昇/固有技リトル・サンクチュアリ

【装備】
 鉄の剣/アイアンバックラー/レースとフリルの着物ドレス/アイアンシューズ/見習い天使の羽/レースとフリルのリボン



【プレイヤー名】
 ヒタキ

【メイン職業/サブ】
 見習い悪魔Lv43/シーフLv42

【HP】1109
【MP】1117
【STR】215
【VIT】187
【DEX】356
【AGI】303
【INT】231
【WIS】223
【LUK】237

【スキル10/10】
 短剣術81/気配探知47/闇魔法61/DEXアップ80/回避85/火魔法15/MPアップ27/AGIアップ29/罠探知48/罠解除29

【控えスキル】
 身軽/鎧通し/シンクロ/神の加護(1)/木登り上達/ステ上昇/固有技リトル・バンケット/忍び歩き26/投擲39

【装備】
 鉄の短剣/スローイングナイフx3/レースとフリルの着物ドレス/鉄板が仕込まれたレザーシューズ/見習い悪魔の羽/始まりの指輪/レースとフリルのリボン



 ログアウトする前にもう一度、夕暮れに差し掛かった港に目を向ける。
 魔物が出る夜にも漁があるのか、周囲を明るく照らす漁船が出港していくのが見えた。
 その船を見送り、俺はログアウトのボタンをポチッと押す。


     ◆ ◆ ◆


 ふっと意識が浮上する感覚。
 俺は目を開くと、被っているヘッドセットをスポッと脱ぎ、テーブルの上に置いた。
 雲雀も鶲も、俺と同じくヘッドセットを脱いでテーブルの上へ。
 すると片づけを始めた雲雀が唐突に切り出す。


「うう~ん、色々用意しないとだから、忙しいね!」
「ん?」

 俺が首を捻ると、鶲が欠伸あくびをしながらはふはふ教えてくれた。


「ふぁ、脈絡ないよ、雲雀ちゃん。つぐ兄、私達の同級生のアレコレ、フリマのアレコふぇ……用意とかひないと、ってこと」
「んん? な、なるほど?」

 とりあえずフリーマーケットなんかの準備をしなきゃ、ってことで良いんだよな?
 クルクルッと電源コードを巻き、3人分のヘッドセットを紙袋に入れると、俺はそれをリビングの片隅に置いた。
 保護者である俺がいないと、15歳以下の双子はR&Mにログインできない。
 それを知っていても、なんとなく物陰に置いちゃう。
 まぁ仕方ないったら仕方ない。


「そう言えば、待ち合わせしてる同級生についてはまだ教えてくれないのか?」

 ソファーから立ち上がった妹達に、ふと思い浮かんだ疑問をぶつけてみた。


「もちろん! でもめっちゃ可愛い子だから! すごく! 可愛い子だから! 小さくて可愛いんだよ!」

 名前くらい教えてくれてもいいんじゃないかと思うけど……まぁ楽しそうだから良いか。


なぎな、んごっ」
「は?」

 鶲が何やらマズイことを言いかけたらしく、雲雀が慌てて口をふさいでいた。
 とりあえず、小さくて可愛い子だということしか分からなかった。とある特殊な嗜好しこうの人には、それだけで垂涎すいぜんの情報なんだろうけど……。
 2人がごり押しにも似た勢いでオススメするんだ。
 悪い子ではないだろう。きっと。



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