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10巻

10-2

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 ◆ ◆ ◆


 皆がいなくなってしまい、リグを抱えて小走りでアインドへ戻る。
 大通りを抜けて噴水広場へ行くと、隅っこの方に、ガックリ肩を落としているヒバリ達がいた。
 俺が近寄ると、メイや小桜小麦がパッと顔を上げ、それに合わせて顔を上げ、一気に口を開くヒタキ、ヒバリ、ミィ。


「……む、ステータス下がったしお金もちょっぴり失った」
「めっちゃ悔しい~!」
「ファンタジーは脳筋だけではダメですのね……」


 そう言えば、初めて死に戻りってやつ? をしたな。
 ステータスが下がって、お金も失うというペナルティがあって、ステータスが下がる時間は1時間だっけ?
 落ち込んでいた彼女達も、少し経てば元気を取り戻し、早速ゴーレムを倒すための作戦を立て始めた。
 弱点が露出していないゴーレムなら、高火力で一気にHPを削りきる。
 物理耐性のあるゴーレムなら、魔法攻撃。
 他にギミックと呼ばれる仕掛けがあるなら、それをどうにかすれば弱体化するとかなんとか。
 ヒタキが攻撃の合間に、ゴーレムの様々なところをスクリーンショットしていたので、じっくりねっとりと弱点を探す。


「石っぽいのは無い……」


 ヒタキが頑張って撮ったスクリーンショットを見ても、ミィが言っていた魔石の露出は無い。
 うーん、いつものチーム編成に魔法とか全部盛りすれば行けるかな……って、これがいわゆる脳みそ筋肉かもしれない。
 負けたことによるペナルティがあるから、再戦は時間が経ってからだけどな。
 失った分のお金を俺が渡すと、ヒバリ達は屋台へ走って行ってしまった。
 お菓子や買い食いにはあまり興味ないし、俺はリグ達と大人しく待つことにした。
 暇なのでスクリーンショットを眺める。
 魔石なぁ……頭の天辺てっぺんにも無いから足? いや、関節とか見えない場所? わき? 太股ふともも


「……んん? いーえむいー、てぃーえいち?」


 頭にある溝に、かすかな文字がられていることに気づいた俺は、視力の限界と戦いながら一文字一文字読んでいく。
 emeth? 読み方はそのままで良いのかな?
 そんなことをしていたら、ヒバリ達が屋台巡りから帰ってきた。
 もちろん両手には戦利品が握られ、口をモグモグさせたヒバリが俺の手元を覗いてくる。


「ふぇへ?」
「……ヒバリちゃん、口にものがあるときはしゃべっちゃダメ」
「あ! そうでした。ゴーレムには大概たいがい、エメスと書かれているのがお約束でしたわ。確か真理、生命を吹き込むという意味です。こちらもお約束なのですが、頭のeを消してメスにすると、自壊するのです。ここを狙えば次は勝てますかしら?」


 ミィがお約束と口にしていることから、ゲームのゴーレムにはよくある展開らしい。
 敵の弱点が分かったと言っても、その文字が彫り込まれているのは、頭というか、額にある真一文字の溝。狙って消すには難しい位置だ。
 弱点があるなら余裕余裕と、やっとの思いで肉をみ込んだヒバリが、作戦会議を始めた。
 ヒバリがゴーレムの敵愾心てきがいしんを煽り、ミィとメイが攻撃などは変更なし。
 しかし、なんと今回、重要な役割を持つのは小桜と小麦。
 2匹のにゃん術で、ひたすら頑張って文字を削ってもらおうって寸法だ。
 もちろん俺はヒバリにポーションを投げる係。
 リグはゴーレムの関節に糸を吐いて行動を阻害する係で、ヒタキは遊撃隊としてサポート。
 そんなこんなで色々と話していたら、ステータスダウンも終わり、ヒバリ達がとてもやる気に満ち溢れている。やる気があるのは良いことだ。


「よぉ~し、第2回戦に向けて出発~!」


 元気の良いヒバリのかけ声と共に、俺達は再び歩き出す。
 先ほどと同じだけの時間をかけてゴーレムの場所へたどり着き、鎮座している大岩を確認。
 近寄らなければ大丈夫っぽいけど、いつ暴れ出すか分かったものじゃ無いからな。とりあえず位置について準備しよう。
 ゴーレムの正面にはヒバリ、左右にミィとメイ、ゴーレムの後方にヒタキ、ヒバリの後ろの方に小桜と小麦。
 リグは俺の頭から下りて、元気良くピョンピョン飛び跳ねていて、すごく可愛いと思いました。
 皆がポジションにつくと、ヒバリの一撃と共に戦いが始まる。


「メイ! 足の関節を狙いますわ、出来れば折りますわよ!」
「めめっ! めぇめめぇめ!」
「ふっふっふ、今回は全部の攻撃を受け止めてみせるんだからね!」


 俺はポーション係なので、ゴーレムからの攻撃が来ない場所にいる。
 やはりゴーレムの大振りな攻撃がかするだけでも、ヒバリのHPがゴリッと削られてしまう。
 俺はすぐさまヒバリにHPポーションを投げ、補填ほてん出来たことを確認してホッとする。
 ひたすら投げるだけの簡単なお仕事……ただし気をむ。


「この攻撃は横に飛んで、斜めからの振りかぶりは盾を当ててそらして、正拳突きも横に飛ぶ! あとぶん回しは後ろに飛ぶ!」


 前回の戦いからなにかを学んだヒバリは、大きな独り言を呟きながら、自分の何倍もの体格差があるゴーレムの攻撃を、避けたりそらしたりとせわしない。
 若干ハラハラしながら見守っていると、ヒタキが大きな声で「あ!」と言うので、そちらに視線を向ける。
 彼女が両手に持っていたナイフの1本が無くなっているので、多分それ関係だと思うけど。


「ナイフ投げたら関節に刺さって抜けなくなった。がっくし」
「メイ聞きましたわね! あのナイフを狙って大鉄槌を打ち付けなさい。きっとゴーレムの足が壊れますわ!」
「めっ!」


 ヒタキの悲しい嘆きに反応したのはもちろんミィで、的確にメイへ指示を出した。
 ヒタキがナイフを見て、なんとも言えない表情を浮かべているけど、これも魔物を倒すためのとうとい犠牲ということで諦めてくれ。
 よそ見をしていると思われそうだけど、ヒバリにポーションを投げる作業を忘てはいない。
 あと、小桜と小麦にはMPポーションかな。
 何度もにゃん術で頭の溝にある文字を消そうと頑張っているが、さすがにゴーレムも自身の弱点だと分かっているのか、しっかり手で守るので上手くいっていない。
 けど、守るものがたくさんあるのは大変らしい。どんどんゴーレムの動きが鈍ってくる。
 リグが何をしているのかと言うと、頑張って糸を吐いているんだけど、ゴーレムに通用するわけも無く、ちょっと落ち込み気味の背中が悲しい。
 チラッとこちらを見たので、手招きで呼び戻しておいた。
 そしてHPが半分を切ったヒバリの背中に向け、HPポーションを放る。よし、投擲とうてき成功率は6割だ。
 卓越したジャンプ技術により俺の頭に着地したリグに、簡単な提案をしてみる。


「リグ、俺のMPも全部使って、強い糸吐けるか?」
「シ、シュッ!」
「ゴーレムに一泡吹かせてやろう」
「シュッシュ」


 妹達のために、一瞬の隙を作ることが出来れば、って感じ。
 リグからOKをもらったので、俺は早速行動に移すことにした。


     ◆ ◆ ◆


 リグ自身のMPと、俺の【MP譲渡】で渡したMPを使い、しっかりがっしりした糸を、投網とあみのように投げてもらう。
 ゴーレムは邪魔くさそうに糸を払うも、今度はちゃんとまとわりついた。
 ゴーレムが腕を振り上げた瞬間、リグの体がフワッと持ち上がったので、俺は糸を掴み踏ん張った。
 なんとなく読めてはいたけど、俺が踏ん張っても、あの岩で出来たゴーレムに力で勝てはしない。
 そして、俺とリグは面白いくらい簡単に宙を舞った。
 わぁ、良い天気だぁ。


「ふぁっ! あばばば! ツグ兄ぃが空飛んでるんですけど!」
「でも今が攻め時ですわ! メイ!」
「めっ!」


 俺とリグが空を飛んだことに驚いたヒバリだったが、彼女以外の対応は早い。
 ミィとメイの猛攻が始まった。
 時間がゆっくり進むのを感じながら、俺はきたる衝撃に備え、体に力を入れた。
 俺がリグを離せばスマートな着地が出来るかも、なんて思ったが体は動かない。
 痛くないから大丈夫だと信じて目をつむる。


「おーらぁーいおーらぁーい」

 ヒタキの間延びした声が聞こえて、衝撃の代わりに細くて柔らかいものに包まれた。
 恐る恐る目を開くと、珍しく満面の笑みを浮かべたヒタキの姿。
 お姫様だっこ……いや、コレは横抱きでただの救助活動。気にしたら負け。
 上機嫌なヒタキと苦笑いの俺が顔を見合わせていると、ガラガラと大きなものが崩れる音がして、ヒバリが声を張り上げた。


「よっし! ゴーレム倒した! ひぃちゃん、ツグ兄ぃは!」
「ん、無事。リグも無事」
「シュ~」


 ヒバリに返事をするヒタキの肩越しに視線を向けると、あれだけ大きな敵だったゴーレムが岩の塊と化し、光の粒となって消え去ろうとしていた。
 って、早くヒタキから下りないと。


「た、助かったよヒタキ。ありがとう」
「ん」

 ちょっと恥ずかしいけれど、ヒタキの機転によって俺とリグが助かったので、ちゃんとしっかり感謝しなければ。
 それにしても、もう少し考えて行動しないとダメだな。
 俺の作戦は、ゴーレムじゃなくてヒバリを一泡吹かせた感じになってしまったし。反省。
 ゴーレム戦は俺とリグが空を舞った一瞬に決まり、トドメの一撃は、小桜と小麦のにゃん術だったらしい。
 俺達の糸を振り払うため片腕が使えず、もう一方の腕はヒバリの相手。
 すると足元ががらきになるので、ミィとメイがゴーレムの関節に刺さっているナイフを執拗しつように狙い、狙い通り足に亀裂を入れることに成功する。
 ゴーレムは石で出来ていて重いので、自重じじゅうに耐えられず、片足は崩れ去った。
 片膝をついた分ゴーレムの頭も下がり、チャンスとばかりに小桜と小麦がにゃん術で攻撃。
 あとは時間の問題ですぐに倒すことができ、今に至るってわけだ。
 俺も一応役には立ったわけだけど、自分とリグの身を危険にさらしているので落第点だな。


「ゴーレム倒したし、ギルドに報告してから反省会でもする?」

 武器をしまったヒバリが俺達を見渡し、とりあえずといった感じで提案した。
 ヒタキがヒバリの近くに寄り、至極しごく真顔で「ギルドには行くけど、私は過去を振り返らない女」と一言。皆でひとしきり笑ってから、アインドへ向かう。


「過去は振り返らないにしても、今回の作戦はもう少し練った方が良かったのは確かですわ。情報収集も不十分でしたものね。情報は世界を制しますのに」
「んん~、私達はしかばねを越えて前進するのです」
「む、自分達の屍で前進する件について」


 楽しそうに話しながら歩くヒバリ達の後ろに、俺とペット達が続く。
 リグは俺の頭の上にいるから良いとして、メイや小桜、小麦は疲れてないんだろうか?
 視線を落としメイ達を見ると、それはそれは元気な姿が目に映った。スキップしそうな勢いだ。
 元気なのは良いことだ。うん。
 ヒタキ大先生のスキルのおかげで、魔物に絡まれること無くアインドに帰還。
 ささっとギルドにゴーレム退治の報告をして、いつものように噴水広場の端っこに陣取った。
 するとヒバリが「ねぇねぇ、こいつを見て」と、自身のインベントリからアイアンバックラーを取り出す。
 アイアンバックラーは真ん中が大きくヘコんでおり、その他にも大小様々なヘコみがあって、もはや盾としての機能は無さそうだ。
 もちろん説明文には破損と書いてあり、次は鍛冶屋へ行かないと……かな。
 ところが、ヒバリは盾をしまい、俺に向かって両手を突き出してきた。


「むふ~、お駄賃だちんくれたら鍛冶屋さん行ってくるよ」
「え、ついていかなくても良いのか?」
「お駄賃! お駄賃! お、だ、ち、ん!」
「えー。まぁ良いけど」


 見る者も楽しくなるニコニコ笑顔で手を差し出してくるものだから、俺はお正月にお年玉を孫へあげる祖父母の気分を味わいつつ、多めにお駄賃を渡した。
 ヒタキもミィもついて行くだろうし、なんか食べたいものがあったら買ってお食べ、って感じで。


「じゃあ行ってきます!」
「ツグ兄ぃ、お留守番よろしくね」
「めっめめぇめ~!」

 元気に走り去っていくヒバリ達3人を見送り、俺とメイ達は芝生しばふの上に座って、ちょっと休憩。
 仲の良さそうな親子が座って、ベンチが全て埋まったので、たまにはこういう自然を感じられる場所に座ればいいと思う。
 寝転がってる人もいるけど、それはしなくていいや。
 インベントリの隅にちょっと残っていたクラーケンボールを取り出し、期待に満ち溢れたリグ達に渡そうとすると、違うと首を横に振られた。
 これはもしや、マシュマロキャッチを、このクラーケンボールでやって欲しい、と?
 受け止められる自信があるなら良し、俺の投げで良ければやろうじゃないか。
 右からリグ、メイ、小桜、小麦が横一列に並び、俺がクラーケンボールを投げるのを今か今かと待ちわびている。
 そこまで数が無いので、クラーケンボールを4つに割り、まずはリグへ軽く投げる。
 リグは少し身をかがめ、簡単だと言わんばかりに跳び上がり、クラーケンボールをくわえ、クルッと前転して着地した。
 幸せそうに口をモグモグさせていて可愛らしい。


「素晴らしい運動神経を持ってるみたいだな。ほい、ほいほい。おー、ちょっとうらやましい」

 手放しでめてあげたいが、クラーケンボールを持っているし、メイと小桜小麦も投げて欲しいと待っている。
 ポンポンポーンっと軽く投げると、メイも小桜も小麦も、軽やかな動きでくわえてモグモグ。
 3回それをやって、在庫がなくなりおしまい。美味しく楽しめたはず。


「「にゃにゃっ」」
「ん? あ、帰ってきたな」


 小桜と小麦が小さく鳴きながら俺の方を見て、プイッと顔を背けた。
 その先を見ると、ヒバリ達がホクホクした表情を浮かべ、帰ってくる姿が見える。
 妹達はクレープのような、具材をなにかで巻いた食べ物を持っていた。
 本当に色々売ってるんだなぁ。


     ◆ ◆ ◆


 ヒバリから肉巻きクレープを受け取り、俺は興味津々のリグと一緒に食べ始めた。
 座ったヒバリ達もメイ達と食べ始め、ゆったりとした時間が流れる。
 リグに食べさせるのが楽しく、俺はほとんどあげてしまった。
 残った紙ゴミを地面に置くと、規定の時間待てば消え去る。
 同じ食べ終えたヒバリが自身の口をグィッとぬぐい、俺の方を見た。


「さて、一大イベントはまだ終わってないよ~!」
「そうですわね。たくさん考えたイベントが残っておりますの」


 ミィもヒバリの言葉を肯定するように頷き、手を合わせてニッコリ微笑む。
 ゴーレム退治で一大イベントが終わった気でいたけど、楽しそうな彼女達を見れば、それが間違いであることは一目瞭然。
 くふくふと謎の声で楽しそうに笑うヒバリを横目に、ヒタキがウインドウを開いて見せてきた。
 覗き込むと……ええと【子供職場体験・アインド騎士団】か。
 騎士団の職場体験って、具体的にはなにをするんだ?
 俺の気持ちをヒタキは察したのか、画面をスクロールして体験内容の場所を指で示す。


【子供職場体験・アインド騎士団】
 ・15歳以下のお子様を対象としており、勇敢なアインド騎士団の職場体験をすることが出来ます。
 ・保護者の方の付き添いを必須とさせていただきます。
 ・職場体験の主な任務は、市民の安全を守る見回りです。
 ・見回り時は随行員の指示に必ず従ってください。


 主な内容はこんな感じか。
 見回りついでに、市民へのアピールの意味合いもありそうだ。
 騎士団員について回った市民が、あこがれて入団してくれたら良いな、って思惑があるかもしれない。推測だけども。


「ここでしか体験出来ないイベント、それは騎士団の職場体験」
「子供向けですので大したことはいたしませんが、普通では出来ないことはとても心が躍りますわ」
「ツグ兄ぃ、一緒に見回りして治安守ろう~!」
「ツグ兄がいないと無理、だから」


 答えはもちろん「良い」に決まっているので、俺はしっかりと頷いた。
 でも……と、暗くなってきた空を見上げる。
 ゴーレムとの戦闘に意外と時間を取られたので、今から職場体験をすると遅くなってしまう。仕切り直ししないと。


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