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下校から始まる日常19
しおりを挟む八重嶋は莉湖に近づく。
八重嶋
「・・・莉湖さん。本当は手荒なことをする予定ではなかったんだけどね・・・。僕のことを覚えていないというのなら、その綺麗な顔に・・・絶対忘れられないような傷をつけてあげるよ・・・」
そう言って八重嶋は近くに落ちていた鉄パイプを手に取った。
それを見て、周りの男たちは慌てる。
男
「おい!八重嶋!そんなことするなんて聞いてねぇぞ!?」
男
「俺らはここに連れてくるだけだっていうから手ぇ貸したんだ!」
男
「そうだよ!」
八重嶋はその言葉たちを聞いて、男たちに怒鳴る。
八重嶋
「うるさいっ!!僕が金で雇ってやらなきゃ何の役にも立たないクズどもがっ!!いいからお前らは僕の言う事だけ聞いていればいいんだっ!!」
男たちは黙ることしか出来なかった。
一つ息を吐いて、八重嶋は莉湖の方を向く。
八重嶋
「莉湖さん、最後のチャンスをあげよう。君は・・・僕を知っているだろう・・・?」
八重嶋は鉄パイプを握りしめ莉湖に問い詰める。
莉湖はその問いに八重嶋の顔を真っ直ぐ見て答えた。
莉湖
「あの、すみませんが、お会いしたこともない人から下の名前で呼ばれるのは、あまり良い気分ではないので辞めてもらってよろしいでしょうか?」
八重嶋
「!?」
望
「莉湖先輩ぃ~」
望は莉湖のあからさまに挑発する態度を見て、最悪の結末を覚悟した。
八重嶋
「・・・そうかい。なら、こうするしかないね・・・!」
そう言って八重嶋が鉄パイプを振りかざした。
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