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終.人は見た目によりません
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「なっ、なぜかしら? あなたご友人少ないようだし、丁度いいじゃない」
「強がってもいいことないわよ? ね?」
彼女たちは取り繕うように笑みを浮かべる。
罵倒を堪えて無理やり愛想を良くしようとしているのが明らかだ。
彼女たちの意地の悪さは年季が入っていて、もはや矯正のしようもない。
上辺だけ友人のフリをしていたって、裏でいつ私の足を引っ張ってやろうかと画策するだろうことは想像するまでもない。
そんな友人なら、いない方がよっぽどマシだ。
「ぷぷっ、あっさり断られてお可哀そうですこと」
「ご自分の方が上って勘違いされているみたいね」
「シェリル様には遠く及ばないのが分からないのかしら」
「もう、ダメよ、悪い子たちね」
便乗して意地の悪いことを言おうとする子達を再度嗜める。
「他人を見下して自分を上げようとするのはおやめなさい。そんなことをしなくてもあなたたちは十分に美しいのだから」
少女たちはバツの悪そうな顔のあとで、素直に返事をしてお互いに「気をつけなくちゃ」と言い合っていた。
淑女としてのまだまだ成長はこれからのようだ。
「シェリル、一人にしてごめん」
「エドガー。もうお話しは済みましたの?」
かわいいなぁと思って眺めているところに、エドガーが登場して令嬢たちが頬を染め色めき立った。
「ああ。長話を無理やり切り上げてきた」
「よろしかったのですか?」
疲れた顔でエドガーが私の腰を抱く。
少女たちはうっとりした表情でエドガーの仕草に見惚れ、「素敵」「羨ましいわ」「絵画のようね」と小さく囁きを交わしていた。
そんな可愛らしい反応を示す彼女たちにエドガーは見向きもせずに、私だけを見ていた。
「シェリル様しか見えてらっしゃらないのね」
「そこがまた素敵よ……」
「いいなぁ」
羨望の眼差しがエドガーに注がれ、私はなんだか居た堪れない気持ちになってきた。
「ああやはりそのドレス、よく似合っているよ。シャンデリアの下だと美しさがより引き立つね」
「あ、ありがとう……あなたもとっても素敵」
極限の甘さに耐え切れず視線を泳がせると、ヴァネッサがものすごい形相で私たち二人を見比べていた。
それから気を取り直したように表情を勝気なものへと戻し、こちらに一歩進み出た。
巻き返しのチャンスとでも思ったのだろう。
「ねえ、ご存知なかったようですわね? この子、同性愛者という噂がありますのよ」
媚びるような表情で、シナを作りながらエドガーの腕に触れる。
ここでそれを持ち出すのね。
短絡的なやり方にため息が漏れる。
若い子たちが顔を見合わせざわめく。
この年代の子たちは、良くも悪くも信じやすく流されやすい。
若干呆れつつも、この社交界ではより面白い方が信じられてしまうのだから仕方のないことだとも思う。
「ああ知っている。あなたが流した噂だろう」
冷たい視線と口調でエドガーがヴァネッサの手を振りほどく。
これまでの愛想の良さが嘘のような態度に、ヴァネッサの表情が凍り付いた。
「だが残念ながらシェリルは私を愛している。それにたとえ真実同性愛者だろうと」
エドガーが自信に満ち溢れた表情で私の手を取り、甲にそっと口付けた。
「私が彼女を深く愛しているから関係ないな」
少女たちだけでなく、周囲から黄色い悲鳴が上がる。
どうやらいつの間にか注目を集めていたらしい。
「ちょっとサービス過剰じゃありませんこと?」
呆れながらこそっと耳打ちすると、エドガーはシレっとした顔で「事実だ」と返してきた。
「……プラチナブロンドに薄紅がよく映えて綺麗だ」
うっかり紅潮してしまった頬を揶揄するように、サイドに垂れた私の髪をエドガーの手が掬い上げる。
「もう! やりすぎよ!」
恥ずかしさに耐え切れず、エドガーの手を引きその場を逃げるように後にした。
背後には少女たちがきゃあきゃあとはしゃぐ声と、エドガーの忍び笑いが聞こえてくる。
明日にはまた大袈裟なくらい私たちを持ち上げた噂が流れることだろう。
会場を横切るように二人で歩いても、けられる視線は憧れやうっとりとしたものばかりで、嫉妬や敵愾心はほとんどない。
今となってはもう、変に私に絡んでくるのはヴァネッサくらいのものかもしれない。
「……そういえば、最近めっきり女性からの秋波が減りましたわよね」
エドガーに向けられるものも、生々しい欲望や恋情ではなく単純に目の保養といった類の物ばかり。
クレーベルク公爵夫人の件があったにしても、こうもあっさり恋心や執着というものがなくなるものだろうか。
「それとも隠すのが上手くなっただけ?」
不思議に思って問うと、エドガーは足を止めて自分の口許を押さえた。
なんだか今度は彼の方が恥ずかしそうだ。
「エドガー?」
「……アルヴィンに言われたんだけど」
そう言って目元を赤く染めながらエドガーが話し始めた。
彼の友人であるヒース伯爵曰く、これまでエドガーはどんな女性にも分け隔てなく優しく接していた。その結果博愛じみたものにまで薄まっていた愛情が全て私に集約されたことで、自分が一番愛されているのではと勘違いする女性が皆無になったらしい。
「な、なるほど……?」
「俺の君への好意は、どうやら余程露骨なものらしい」
首を傾げながらエドガーが言う。
驚いたことに、自覚はないようだ。
私への愛を隠さなくなったエドガーからの愛情表現は如実で、日々ひしひしと実感しているのに。
むしろ周囲への牽制のためにわざとやっているのかと思っていたけれど、そうではなかったらしい。
「そうだ、アルヴィンと言えば」
強引に話題を変えるためにか、エドガーが声のトーンを低くして真面目な顔になった。
「リチャードのことなんだけど」
「リチャード?」
そういえばヴァネッサと一緒にいなかったなと、名前を口にしてからようやく気付く。
「もうこだわりがないのは知っているが、一応知らせておこうと思って」
そう言ってエドガーはリチャードの顛末を語ってくれた。
どうやらリチャードは、エドガーとヒース伯爵が中心となって形成された若手貴族の最大派閥である紳士クラブに入りたがっていたらしい。
私とのことを知っていたので、伯爵も彼に対して良い印象はなかったけれど、紹介者の熱心な説得もあって何度か招いたのだそうだ。
その会合でリチャードは、何を勘違いしたのか不倫自慢を始めたらしい。
勢いのある貴族たちの集まりだから、女性の数を誇れば認められると思ったのかもしれない。
実際、そういうことを得意げに語る男性も少なくはなかった。
だがエドガーたちのクラブの会員たちは潔癖で愛妻家が多く、そういった不貞を嫌う。
リチャードは彼らの視線が冷えていくことにも気付かず、ベラベラと火遊びの数々を披露した。
しかも社交界デビューしたばかりの、右も左も分からないような若い女性ばかりを相手にして。
案の定リチャードは正式な会員にはなれず、それどころか特に悪い印象を持っていなかった貴族たちにも敬遠されるようになったのだとか。
「自業自得極まれりですわね」
あまりの愚かさに、それしか言えない。
ああもしかしたらヴァネッサのあの変貌ぶりも、リチャードへのストレスが関係しているのかしら。
そう思いはしたが、同情する気持ちは少しも湧かなかった。
「負け惜しみの捨て台詞は酷いものだったよ」
「知りたくありませんわ」
さすがにいじめのようなことをする紳士はいないらしいが、若手最大派閥だけあって伝播力は強く、他のクラブにも入れてもらえないようだ。
「だからもう近付いてこないだろう。安心していい」
確かにその状態では、今までのように好き勝手はできなくなるだろう。
実際、遠くに見つけたリチャードは周囲から取り残されたようにぽつんと一人で景気の悪そうな顔をしていた。
そこに丁度、取り巻きたちを失ったヴァネッサが来て、不貞腐れた顔でリチャードから微妙な距離を空けて座った。
社交大好きなヴァネッサと、成功してる自分アピールに命を賭けていたリチャードにとってはダメージが大きいことだろう。
「過去の自分を見ているようで心が痛いですわ」
「全然思ってない顔だ」
精一杯悲しい顔で言ったのに、あっさりと見抜かれて笑われる。
だから私もすぐに表情を戻した。
「あら、だって私は孤立していても別になんとも思いませんでしたもの」
最初こそ悲しかったものの、自分を偽って意地の悪い人たちの仲間に入れてもらうより、一人でいた方がずっと気が楽だった。
彼女たちも案外あの状況を楽しめるようになるかもしれない。
「人を見た目で判断してはいけませんわ」
澄ました顔で肩を竦めてみせると、エドガーが心底楽しそうに笑ってくれた。
「強がってもいいことないわよ? ね?」
彼女たちは取り繕うように笑みを浮かべる。
罵倒を堪えて無理やり愛想を良くしようとしているのが明らかだ。
彼女たちの意地の悪さは年季が入っていて、もはや矯正のしようもない。
上辺だけ友人のフリをしていたって、裏でいつ私の足を引っ張ってやろうかと画策するだろうことは想像するまでもない。
そんな友人なら、いない方がよっぽどマシだ。
「ぷぷっ、あっさり断られてお可哀そうですこと」
「ご自分の方が上って勘違いされているみたいね」
「シェリル様には遠く及ばないのが分からないのかしら」
「もう、ダメよ、悪い子たちね」
便乗して意地の悪いことを言おうとする子達を再度嗜める。
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少女たちはバツの悪そうな顔のあとで、素直に返事をしてお互いに「気をつけなくちゃ」と言い合っていた。
淑女としてのまだまだ成長はこれからのようだ。
「シェリル、一人にしてごめん」
「エドガー。もうお話しは済みましたの?」
かわいいなぁと思って眺めているところに、エドガーが登場して令嬢たちが頬を染め色めき立った。
「ああ。長話を無理やり切り上げてきた」
「よろしかったのですか?」
疲れた顔でエドガーが私の腰を抱く。
少女たちはうっとりした表情でエドガーの仕草に見惚れ、「素敵」「羨ましいわ」「絵画のようね」と小さく囁きを交わしていた。
そんな可愛らしい反応を示す彼女たちにエドガーは見向きもせずに、私だけを見ていた。
「シェリル様しか見えてらっしゃらないのね」
「そこがまた素敵よ……」
「いいなぁ」
羨望の眼差しがエドガーに注がれ、私はなんだか居た堪れない気持ちになってきた。
「ああやはりそのドレス、よく似合っているよ。シャンデリアの下だと美しさがより引き立つね」
「あ、ありがとう……あなたもとっても素敵」
極限の甘さに耐え切れず視線を泳がせると、ヴァネッサがものすごい形相で私たち二人を見比べていた。
それから気を取り直したように表情を勝気なものへと戻し、こちらに一歩進み出た。
巻き返しのチャンスとでも思ったのだろう。
「ねえ、ご存知なかったようですわね? この子、同性愛者という噂がありますのよ」
媚びるような表情で、シナを作りながらエドガーの腕に触れる。
ここでそれを持ち出すのね。
短絡的なやり方にため息が漏れる。
若い子たちが顔を見合わせざわめく。
この年代の子たちは、良くも悪くも信じやすく流されやすい。
若干呆れつつも、この社交界ではより面白い方が信じられてしまうのだから仕方のないことだとも思う。
「ああ知っている。あなたが流した噂だろう」
冷たい視線と口調でエドガーがヴァネッサの手を振りほどく。
これまでの愛想の良さが嘘のような態度に、ヴァネッサの表情が凍り付いた。
「だが残念ながらシェリルは私を愛している。それにたとえ真実同性愛者だろうと」
エドガーが自信に満ち溢れた表情で私の手を取り、甲にそっと口付けた。
「私が彼女を深く愛しているから関係ないな」
少女たちだけでなく、周囲から黄色い悲鳴が上がる。
どうやらいつの間にか注目を集めていたらしい。
「ちょっとサービス過剰じゃありませんこと?」
呆れながらこそっと耳打ちすると、エドガーはシレっとした顔で「事実だ」と返してきた。
「……プラチナブロンドに薄紅がよく映えて綺麗だ」
うっかり紅潮してしまった頬を揶揄するように、サイドに垂れた私の髪をエドガーの手が掬い上げる。
「もう! やりすぎよ!」
恥ずかしさに耐え切れず、エドガーの手を引きその場を逃げるように後にした。
背後には少女たちがきゃあきゃあとはしゃぐ声と、エドガーの忍び笑いが聞こえてくる。
明日にはまた大袈裟なくらい私たちを持ち上げた噂が流れることだろう。
会場を横切るように二人で歩いても、けられる視線は憧れやうっとりとしたものばかりで、嫉妬や敵愾心はほとんどない。
今となってはもう、変に私に絡んでくるのはヴァネッサくらいのものかもしれない。
「……そういえば、最近めっきり女性からの秋波が減りましたわよね」
エドガーに向けられるものも、生々しい欲望や恋情ではなく単純に目の保養といった類の物ばかり。
クレーベルク公爵夫人の件があったにしても、こうもあっさり恋心や執着というものがなくなるものだろうか。
「それとも隠すのが上手くなっただけ?」
不思議に思って問うと、エドガーは足を止めて自分の口許を押さえた。
なんだか今度は彼の方が恥ずかしそうだ。
「エドガー?」
「……アルヴィンに言われたんだけど」
そう言って目元を赤く染めながらエドガーが話し始めた。
彼の友人であるヒース伯爵曰く、これまでエドガーはどんな女性にも分け隔てなく優しく接していた。その結果博愛じみたものにまで薄まっていた愛情が全て私に集約されたことで、自分が一番愛されているのではと勘違いする女性が皆無になったらしい。
「な、なるほど……?」
「俺の君への好意は、どうやら余程露骨なものらしい」
首を傾げながらエドガーが言う。
驚いたことに、自覚はないようだ。
私への愛を隠さなくなったエドガーからの愛情表現は如実で、日々ひしひしと実感しているのに。
むしろ周囲への牽制のためにわざとやっているのかと思っていたけれど、そうではなかったらしい。
「そうだ、アルヴィンと言えば」
強引に話題を変えるためにか、エドガーが声のトーンを低くして真面目な顔になった。
「リチャードのことなんだけど」
「リチャード?」
そういえばヴァネッサと一緒にいなかったなと、名前を口にしてからようやく気付く。
「もうこだわりがないのは知っているが、一応知らせておこうと思って」
そう言ってエドガーはリチャードの顛末を語ってくれた。
どうやらリチャードは、エドガーとヒース伯爵が中心となって形成された若手貴族の最大派閥である紳士クラブに入りたがっていたらしい。
私とのことを知っていたので、伯爵も彼に対して良い印象はなかったけれど、紹介者の熱心な説得もあって何度か招いたのだそうだ。
その会合でリチャードは、何を勘違いしたのか不倫自慢を始めたらしい。
勢いのある貴族たちの集まりだから、女性の数を誇れば認められると思ったのかもしれない。
実際、そういうことを得意げに語る男性も少なくはなかった。
だがエドガーたちのクラブの会員たちは潔癖で愛妻家が多く、そういった不貞を嫌う。
リチャードは彼らの視線が冷えていくことにも気付かず、ベラベラと火遊びの数々を披露した。
しかも社交界デビューしたばかりの、右も左も分からないような若い女性ばかりを相手にして。
案の定リチャードは正式な会員にはなれず、それどころか特に悪い印象を持っていなかった貴族たちにも敬遠されるようになったのだとか。
「自業自得極まれりですわね」
あまりの愚かさに、それしか言えない。
ああもしかしたらヴァネッサのあの変貌ぶりも、リチャードへのストレスが関係しているのかしら。
そう思いはしたが、同情する気持ちは少しも湧かなかった。
「負け惜しみの捨て台詞は酷いものだったよ」
「知りたくありませんわ」
さすがにいじめのようなことをする紳士はいないらしいが、若手最大派閥だけあって伝播力は強く、他のクラブにも入れてもらえないようだ。
「だからもう近付いてこないだろう。安心していい」
確かにその状態では、今までのように好き勝手はできなくなるだろう。
実際、遠くに見つけたリチャードは周囲から取り残されたようにぽつんと一人で景気の悪そうな顔をしていた。
そこに丁度、取り巻きたちを失ったヴァネッサが来て、不貞腐れた顔でリチャードから微妙な距離を空けて座った。
社交大好きなヴァネッサと、成功してる自分アピールに命を賭けていたリチャードにとってはダメージが大きいことだろう。
「過去の自分を見ているようで心が痛いですわ」
「全然思ってない顔だ」
精一杯悲しい顔で言ったのに、あっさりと見抜かれて笑われる。
だから私もすぐに表情を戻した。
「あら、だって私は孤立していても別になんとも思いませんでしたもの」
最初こそ悲しかったものの、自分を偽って意地の悪い人たちの仲間に入れてもらうより、一人でいた方がずっと気が楽だった。
彼女たちも案外あの状況を楽しめるようになるかもしれない。
「人を見た目で判断してはいけませんわ」
澄ました顔で肩を竦めてみせると、エドガーが心底楽しそうに笑ってくれた。
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ご質問に答えるために読み返していたのですが(書いたのが二年前ということに驚愕しています)、悪虐の方にも出ていたヨハンナという名前がこっちにも出ていたことに気づいて笑ってしまいました…なんか意地悪な女性のイメージがあるのかもしれませんヨハンナ(笑)
エドガーはそのヨハンナとのイザコザ辺りからハッキリ自覚し始めて、シェリルは女性が好きだから早いうちに諦めるためにミランダをあてがい、でも実際にくっついている(フリ)のを見たら思った以上につらくて、という感じですね。恋心自体は一人目のストーカーあたりから順調に育っています。
エドガーはかなりワガママなこと言ってますよね。エドガーもシェリルも恋愛初心者なので色々とヘタクソなんです。
こちらこそ最後まで読んでいただけて嬉しかったです!本当にありがとうございます✨
その後の話も、ちょっと考えてみますね!
ありがとうございます!
嬉しいこといっぱい言っていただけてとても嬉しいです!!😆
ストーカー撃退話ちょっとしつこいかな?と心配だったので、そう言っていただけて安心しました😂
次回もまた楽しいと思っていただけるお話が書けるように頑張りますね👍
ああもう!すれ違ってるー!!って悶々としながら読んでたので、お互いようやく告白出来たね!!おめでとう!って気分です(* ´艸`)
続きも楽しみにしてます〜!
ありがとうございます!
残すところあとわずかですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです☺