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29.ふたりきり
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「シェリル、このあと少し時間はある?」
昼食を終えて、席を立つ私にエドガーが言った。
「ええもちろん。何かお話でも?」
舞い上がってしまいそうになるのを抑えて、努めて冷静に答える。
本当は来週のパーティー準備の雑事をこなす予定だったのだけど、瞬時に優先順位は下がってしまった。
ミランダが帰ってから三日が経つ。
滞在中は必要最低限しか話せていなかったし、帰ったあともまともに話をしていなかった。
想いを伝えるつもりはなくとも、好きな人と過ごせる時間は貴重だ。
「いや……たまには一緒にお茶でも、と、思って」
エドガーは歯切れ悪く言って、「他にすることがあるなら別に」とらしくない遠慮を見せる。
「喜んで。私もあなたとお話をしたかったの」
笑いながら言うと、エドガーはホッとしたように微笑んだ。
彼の私室に通され、お茶を出してくれたアンバーが意味ありげな視線をのこして出ていく。
エドガーはなかなか話を切りだそうとしない。
ずっと思いつめたような表情をして、手元のティーカップを持て余しているようだった。
久しぶりに二人きりの時間だというのに、気まずい沈黙が流れている。
時計を見る様子はない。
忙しいのは落ち着いたのだろうか。
それとももしかして、ミランダがいる間だけわざと忙しくしていたのだろうか。
私とミランダが仲良くしているところを見たくなかったのかもしれない。
思い当たってまた少し胸が痛む。
「……その、最近、どう?」
「どう、とは……?」
唐突な質問に面食らう。
エドガーも今のはおかしいと思ったのか、しかめっ面で頭を抱えた。
「ええと……いろいろ出掛けていたようだけど、どんなところへ行ったんだい?」
仕切り直すように言って、ようやくカップをテーブルのソーサーに戻した。
「とても楽しい毎日でしたわ」
胸の痛みは無視して笑顔で答える。
私を部屋へ誘った理由はこれか。
エドガーはずっとそのことを聞きたかったのだろう。
だからこの一ヶ月のことを、問われるままに報告した。
行ったことがなかった場所へ行って新しい発見がいっぱいあったこと。
着飾る喜びを思い出せたこと。
それにミランダがとてもいい子で、一緒にいると心が弾んだこと。
「それでね、ミランダは無知な私を笑ったりしないんです。全部丁寧に説明してくれて、今はこういうのが流行っているんですよとか、こういうふうに着たらきっと素敵ですって教えてくれて」
「ああ、昔からそういう子だったな。年上なのに俺が教えられることもあったけど、馬鹿にしたりしなかった」
エドガーは楽しそうに聞いてくれて、私はそれが嬉しくて、もっと笑ってほしくてミランダのことを沢山褒めた。
我ながら馬鹿なことをしていると思う。
自分でも何がしたいのかよく分からない。
でも、どうせ叶わないならせめて好きな人に幸せになってほしい。
そう思うのに、話せば話すほど鼻の奥がツンと痛かった。
「きっとシェリルと気が合うと思ったんだ。仲良くなってくれて嬉しいよ」
「ええ。素敵な方と出会わせてくれてありがとうございます」
目を細めてエドガーが笑う。
穏やかに微笑む様子が、幸せそうにも見えるのに、不思議と元気がないようにも見えた。
「……少し疲れているみたい」
気になってそう言うと、エドガーは小さく嘆息した。
「ああ、そうかも」
そうして困ったように笑う。
思いがけず肯定されて、余計なことを聞いてしまったと気付く。
ミランダと私が仲良くなることは彼が望んだことだけど、きっと本意ではないはず。
エドガーの立場なら彼女と結婚することだってできたのに、彼女の意思を尊重して理解ある従兄の位置に甘んじているのだ。
ひょっとしたら私と引き合わせたことを後悔しているかもしれない。
それなのに、私がミランダとの仲を見せつけるようなことをするのは面白くないだろう。
「ハグでもしましょうか?」
断られる前提で冗談のように問う。
エドガーが私にハグをするのは、家族としての絆が感じられた時だけだ。
しかも今の私は彼の恋敵のような存在でしかない。
きっと断られる。
そう思ったのに。
「……そうだね、お願いしようかな」
「えっ」
すんなり頷かれて焦ってしまう。
「そっちへ行っても?」
正面に座るエドガーが、遠慮がちに頭を傾けた。
「ええ……もちろんよ」
そんな些細な仕草にさえ胸が締め付けられて、ほとんど無意識に頷いてしまっていた。
エドガーが立ち上がる。
長い足がゆっくりと私に向かう。
胸がバクバクとうるさくて、こくりと小さく息を呑んだ。
二人掛けのソファの、右側が沈む。
心臓が大きく跳ねて、全身が熱を持っていた。
エドガーの腕が私の背中に回る。
自分が言い出したことなのに硬直しているわけにもいかず、ぎこちなく私も腕を伸ばした。
久しぶりの接触のせいで、いつも以上に心臓がうるさい。
ずっと触れたかった。
冗談で言ったなんて自分に言い訳をしておいて、本当はただこうしてほしかっただけ。
ミランダのことを慰めるフリで、自分の欲を満たしたのだ。
こんなの、もう絶対家族なんかではありえなかった。
「シェリル」
耳元で低い声が私の名前を呼ぶ。
燃えるように耳が熱くなる。
何かを確かめるようなそれは、私の返事を期待してのものではなさそうだった。
いつもは十秒ほどで離れていくエドガーの身体が、いつまでもそこにある。
動悸が伝わってしまうのが怖くて、今すぐ離して欲しいのに自分からは離れがたかった。
エドガーは何も言わないまま、腕の力を少し強くした。
「……エドガー?」
やっぱり忙しかったのは本当で、ものすごく疲れているのかもしれない。
そう思ってそっと頭を撫でる。
サラサラの髪が気持ち良くて、キスしたくなる衝動を必死に堪えた。
だけど次はもう耐えられないかもしれない。
もう冗談でも私からスキンシップを提案するのはやめよう。
エドガーの肩口に顔をうずめて泣きそうになりながら、そんなことを思った。
「……ミランダのこと、どう思った?」
聞かれた瞬間、彼に触れていた手が強張る。
エドガーがゆるゆると離れていく。
その顔にはいつもの相手を安心させるような笑みはなく、探るような視線が私に向けられていた。
昼食を終えて、席を立つ私にエドガーが言った。
「ええもちろん。何かお話でも?」
舞い上がってしまいそうになるのを抑えて、努めて冷静に答える。
本当は来週のパーティー準備の雑事をこなす予定だったのだけど、瞬時に優先順位は下がってしまった。
ミランダが帰ってから三日が経つ。
滞在中は必要最低限しか話せていなかったし、帰ったあともまともに話をしていなかった。
想いを伝えるつもりはなくとも、好きな人と過ごせる時間は貴重だ。
「いや……たまには一緒にお茶でも、と、思って」
エドガーは歯切れ悪く言って、「他にすることがあるなら別に」とらしくない遠慮を見せる。
「喜んで。私もあなたとお話をしたかったの」
笑いながら言うと、エドガーはホッとしたように微笑んだ。
彼の私室に通され、お茶を出してくれたアンバーが意味ありげな視線をのこして出ていく。
エドガーはなかなか話を切りだそうとしない。
ずっと思いつめたような表情をして、手元のティーカップを持て余しているようだった。
久しぶりに二人きりの時間だというのに、気まずい沈黙が流れている。
時計を見る様子はない。
忙しいのは落ち着いたのだろうか。
それとももしかして、ミランダがいる間だけわざと忙しくしていたのだろうか。
私とミランダが仲良くしているところを見たくなかったのかもしれない。
思い当たってまた少し胸が痛む。
「……その、最近、どう?」
「どう、とは……?」
唐突な質問に面食らう。
エドガーも今のはおかしいと思ったのか、しかめっ面で頭を抱えた。
「ええと……いろいろ出掛けていたようだけど、どんなところへ行ったんだい?」
仕切り直すように言って、ようやくカップをテーブルのソーサーに戻した。
「とても楽しい毎日でしたわ」
胸の痛みは無視して笑顔で答える。
私を部屋へ誘った理由はこれか。
エドガーはずっとそのことを聞きたかったのだろう。
だからこの一ヶ月のことを、問われるままに報告した。
行ったことがなかった場所へ行って新しい発見がいっぱいあったこと。
着飾る喜びを思い出せたこと。
それにミランダがとてもいい子で、一緒にいると心が弾んだこと。
「それでね、ミランダは無知な私を笑ったりしないんです。全部丁寧に説明してくれて、今はこういうのが流行っているんですよとか、こういうふうに着たらきっと素敵ですって教えてくれて」
「ああ、昔からそういう子だったな。年上なのに俺が教えられることもあったけど、馬鹿にしたりしなかった」
エドガーは楽しそうに聞いてくれて、私はそれが嬉しくて、もっと笑ってほしくてミランダのことを沢山褒めた。
我ながら馬鹿なことをしていると思う。
自分でも何がしたいのかよく分からない。
でも、どうせ叶わないならせめて好きな人に幸せになってほしい。
そう思うのに、話せば話すほど鼻の奥がツンと痛かった。
「きっとシェリルと気が合うと思ったんだ。仲良くなってくれて嬉しいよ」
「ええ。素敵な方と出会わせてくれてありがとうございます」
目を細めてエドガーが笑う。
穏やかに微笑む様子が、幸せそうにも見えるのに、不思議と元気がないようにも見えた。
「……少し疲れているみたい」
気になってそう言うと、エドガーは小さく嘆息した。
「ああ、そうかも」
そうして困ったように笑う。
思いがけず肯定されて、余計なことを聞いてしまったと気付く。
ミランダと私が仲良くなることは彼が望んだことだけど、きっと本意ではないはず。
エドガーの立場なら彼女と結婚することだってできたのに、彼女の意思を尊重して理解ある従兄の位置に甘んじているのだ。
ひょっとしたら私と引き合わせたことを後悔しているかもしれない。
それなのに、私がミランダとの仲を見せつけるようなことをするのは面白くないだろう。
「ハグでもしましょうか?」
断られる前提で冗談のように問う。
エドガーが私にハグをするのは、家族としての絆が感じられた時だけだ。
しかも今の私は彼の恋敵のような存在でしかない。
きっと断られる。
そう思ったのに。
「……そうだね、お願いしようかな」
「えっ」
すんなり頷かれて焦ってしまう。
「そっちへ行っても?」
正面に座るエドガーが、遠慮がちに頭を傾けた。
「ええ……もちろんよ」
そんな些細な仕草にさえ胸が締め付けられて、ほとんど無意識に頷いてしまっていた。
エドガーが立ち上がる。
長い足がゆっくりと私に向かう。
胸がバクバクとうるさくて、こくりと小さく息を呑んだ。
二人掛けのソファの、右側が沈む。
心臓が大きく跳ねて、全身が熱を持っていた。
エドガーの腕が私の背中に回る。
自分が言い出したことなのに硬直しているわけにもいかず、ぎこちなく私も腕を伸ばした。
久しぶりの接触のせいで、いつも以上に心臓がうるさい。
ずっと触れたかった。
冗談で言ったなんて自分に言い訳をしておいて、本当はただこうしてほしかっただけ。
ミランダのことを慰めるフリで、自分の欲を満たしたのだ。
こんなの、もう絶対家族なんかではありえなかった。
「シェリル」
耳元で低い声が私の名前を呼ぶ。
燃えるように耳が熱くなる。
何かを確かめるようなそれは、私の返事を期待してのものではなさそうだった。
いつもは十秒ほどで離れていくエドガーの身体が、いつまでもそこにある。
動悸が伝わってしまうのが怖くて、今すぐ離して欲しいのに自分からは離れがたかった。
エドガーは何も言わないまま、腕の力を少し強くした。
「……エドガー?」
やっぱり忙しかったのは本当で、ものすごく疲れているのかもしれない。
そう思ってそっと頭を撫でる。
サラサラの髪が気持ち良くて、キスしたくなる衝動を必死に堪えた。
だけど次はもう耐えられないかもしれない。
もう冗談でも私からスキンシップを提案するのはやめよう。
エドガーの肩口に顔をうずめて泣きそうになりながら、そんなことを思った。
「……ミランダのこと、どう思った?」
聞かれた瞬間、彼に触れていた手が強張る。
エドガーがゆるゆると離れていく。
その顔にはいつもの相手を安心させるような笑みはなく、探るような視線が私に向けられていた。
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