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わちゃわちゃ、がやがや……。
その後も騒がしい言い合いが続いた。
結局、彼女ら三人が登校することとなったのは遅刻ギリギリになってからであった。
「おはよう、かすみ。時間ギリギリだね。」
教室へそそくさと入ったかすみ。
そんな彼女を、さくらが出迎えた。
「う、うん、おはよう。……今日はちょっと……朝からばたばたしてて……。」
息も絶え絶え。
大きく肩を揺らしながら、かすみがそう答える。
「なんかよく分からないけど大変だったみたいだね。その割には楽しそうだけど……。」
「え?そ、そうかな?私、楽しそう?」
ぎくり。
図星を突かれた。
そんな様子のかすみ。
「うん、そうだよ。でも、良かったよ、かすみが元気になって。」
「あはは、お騒がせしちゃったね……。本当にありがとう。踏み出す勇気くれたの、さくらだからさ……。」
その笑みに、ちくりとさくらの胸が痛んだ。
嘘をついてしまったのだ。
かすみが元気になり、良かった。
確かに、彼女が笑顔になったのは喜ばしい。
しかし、同時に残念でもあった。
思い切った行動。
それをして、エルとゆかりと仲違いしてしまえば良いと、心の底では思っていたのだ。
そうなれば、自分にもチャンスが回ってくる。
一番近くにいるかすみが脱落すれば、彼女らの一番になれる。
そう思っていた。
もし、そうでなくとも……。
そうなれなくとも、さくらにはかすみがいる。
それが叶わなければ、今度は彼女の一番にでもなってしまえば良い。
礼を言われる筋合いなどない。
自身の欲望の為に動いた。
その結果、たまたまかすみに良いことが起きた。
それだけなのだ。
「さくら……?」
「っ!?」
驚き仰け反るさくら。
彼女の目の前に、かすみの顔があった。
心配になったのだろう。
かすみが彼女の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫?ボーッとしてたけど……。」
そう言うかすみの眉は、心配そうに八の字に垂れ下がっていた。
そんな心配される権利など、今の自分にはない。
「そ、そうかな?昨日夜更かししたせいかも……。」
「そう?もし、何か悩みあったら……頼りないかもしれないけど言ってね?恩返ししたいし……。」
止めてくれ。
そんな価値などない。
「うん、ありがとう。」
これほどの罪悪感を抱いたまま、彼女とこれからも付き合っていけるだろうか?
友達のまま、仲良く出来るだろうか?
その後も騒がしい言い合いが続いた。
結局、彼女ら三人が登校することとなったのは遅刻ギリギリになってからであった。
「おはよう、かすみ。時間ギリギリだね。」
教室へそそくさと入ったかすみ。
そんな彼女を、さくらが出迎えた。
「う、うん、おはよう。……今日はちょっと……朝からばたばたしてて……。」
息も絶え絶え。
大きく肩を揺らしながら、かすみがそう答える。
「なんかよく分からないけど大変だったみたいだね。その割には楽しそうだけど……。」
「え?そ、そうかな?私、楽しそう?」
ぎくり。
図星を突かれた。
そんな様子のかすみ。
「うん、そうだよ。でも、良かったよ、かすみが元気になって。」
「あはは、お騒がせしちゃったね……。本当にありがとう。踏み出す勇気くれたの、さくらだからさ……。」
その笑みに、ちくりとさくらの胸が痛んだ。
嘘をついてしまったのだ。
かすみが元気になり、良かった。
確かに、彼女が笑顔になったのは喜ばしい。
しかし、同時に残念でもあった。
思い切った行動。
それをして、エルとゆかりと仲違いしてしまえば良いと、心の底では思っていたのだ。
そうなれば、自分にもチャンスが回ってくる。
一番近くにいるかすみが脱落すれば、彼女らの一番になれる。
そう思っていた。
もし、そうでなくとも……。
そうなれなくとも、さくらにはかすみがいる。
それが叶わなければ、今度は彼女の一番にでもなってしまえば良い。
礼を言われる筋合いなどない。
自身の欲望の為に動いた。
その結果、たまたまかすみに良いことが起きた。
それだけなのだ。
「さくら……?」
「っ!?」
驚き仰け反るさくら。
彼女の目の前に、かすみの顔があった。
心配になったのだろう。
かすみが彼女の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫?ボーッとしてたけど……。」
そう言うかすみの眉は、心配そうに八の字に垂れ下がっていた。
そんな心配される権利など、今の自分にはない。
「そ、そうかな?昨日夜更かししたせいかも……。」
「そう?もし、何か悩みあったら……頼りないかもしれないけど言ってね?恩返ししたいし……。」
止めてくれ。
そんな価値などない。
「うん、ありがとう。」
これほどの罪悪感を抱いたまま、彼女とこれからも付き合っていけるだろうか?
友達のまま、仲良く出来るだろうか?
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