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二人を起こさなければならない。
「起きて。……ほら、二人とも!」
ゆさゆさ、ゆさゆさ……。
エルを揺らしてみる。
しかし、起きそうにない。
幸せな夢でも見ているのだろう。
嬉しそうに口角が上がっている。
今度はゆかりを揺らす。
こちらも同様に、起きそうにない。
穏やかな寝息。
ぐっすり寝ているようだ。
おかしい。
いつも、かすみが起床する前には彼女の家に来ている。
それなのに、ゆかりはおろか、エルでさえ起きていない。
よほど疲れているのだろう。
しかし、このままにしておくわけにはいかない。
「二人とも起きて!」
再度起こそうとする。
しかし、二人とも起きそうにない。
「キス……かすみさんがキスしてくれたら……起きます……。」
「……かすみちゃんのちゅーが必要……。」
これはどちらだろう。
本当に夢を見ているのか。
それとも狸寝入りか。
「……。」
ジッと二人を見る。
こうなってしまっては、奥の手を使わなければならないかもしれない。
出来ればこれは使いたくないかすみ。
しかし、仕方がない。
「先に起きた方には朝ご飯食べさせてあげ……。」
「おはようございます、かすみさん!」
「……起きた。おはようかすみちゃん。」
かすみが言い終える前に二人とも起きた。
どちらが先か。
ほぼ同時であった為、それは分からない。
しかし、見事彼女らを起こすことには成功した。
「そ、それで!それでどちらが早かったですか!?私ですよね!?」
「……違う、私。そうでしょ?」
ジッと見つめる二人。
このような揉める事態。
そんなもの、かすみも分かっていた。
だから、対策も出来る。
「どっちかは分かんないなー。」
「そ、そんな!絶対に私です!」
「……私。」
「どっちでも良いけど起きたならご飯食べに行こうよ。エルちゃんのお母さんのご飯美味しいから早く食べたいよ。」
「あーんは!?食べさせてくれるのはどうなるんですか!?あとそんなに好きなら毎朝食べますか!?」
エルの強い圧。
「そ、そんなこと言ったっけなぁ?」
すっとぼけるかすみ。
「……い、言ってたよ!だって聞いたもん!」
エルよりも先に反論するゆかり。
「ふーん……。ちなみにエルちゃんも聞いてたの?」
「もちろんです!この耳でちゃんと聞いて……あっ。」
エルは、言い終えてからハッとする。
自身の発言のおかしな点に気づいたのだろう。
「起きて。……ほら、二人とも!」
ゆさゆさ、ゆさゆさ……。
エルを揺らしてみる。
しかし、起きそうにない。
幸せな夢でも見ているのだろう。
嬉しそうに口角が上がっている。
今度はゆかりを揺らす。
こちらも同様に、起きそうにない。
穏やかな寝息。
ぐっすり寝ているようだ。
おかしい。
いつも、かすみが起床する前には彼女の家に来ている。
それなのに、ゆかりはおろか、エルでさえ起きていない。
よほど疲れているのだろう。
しかし、このままにしておくわけにはいかない。
「二人とも起きて!」
再度起こそうとする。
しかし、二人とも起きそうにない。
「キス……かすみさんがキスしてくれたら……起きます……。」
「……かすみちゃんのちゅーが必要……。」
これはどちらだろう。
本当に夢を見ているのか。
それとも狸寝入りか。
「……。」
ジッと二人を見る。
こうなってしまっては、奥の手を使わなければならないかもしれない。
出来ればこれは使いたくないかすみ。
しかし、仕方がない。
「先に起きた方には朝ご飯食べさせてあげ……。」
「おはようございます、かすみさん!」
「……起きた。おはようかすみちゃん。」
かすみが言い終える前に二人とも起きた。
どちらが先か。
ほぼ同時であった為、それは分からない。
しかし、見事彼女らを起こすことには成功した。
「そ、それで!それでどちらが早かったですか!?私ですよね!?」
「……違う、私。そうでしょ?」
ジッと見つめる二人。
このような揉める事態。
そんなもの、かすみも分かっていた。
だから、対策も出来る。
「どっちかは分かんないなー。」
「そ、そんな!絶対に私です!」
「……私。」
「どっちでも良いけど起きたならご飯食べに行こうよ。エルちゃんのお母さんのご飯美味しいから早く食べたいよ。」
「あーんは!?食べさせてくれるのはどうなるんですか!?あとそんなに好きなら毎朝食べますか!?」
エルの強い圧。
「そ、そんなこと言ったっけなぁ?」
すっとぼけるかすみ。
「……い、言ってたよ!だって聞いたもん!」
エルよりも先に反論するゆかり。
「ふーん……。ちなみにエルちゃんも聞いてたの?」
「もちろんです!この耳でちゃんと聞いて……あっ。」
エルは、言い終えてからハッとする。
自身の発言のおかしな点に気づいたのだろう。
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