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少し強引にいく必要があるようだ。
翔子の背後に立つ真優。
そして、そのまま彼女の脇の下に腕を入れた。
自身の元へ抱え込むように引っ張るような形となった。
そして、更に正確に言えば、引っ張ろうとした。
決して翔子の体重が重いわけではない。
翔子の背が高く、真優が小さい。
そして、彼女が非力であったせいだ。
「……えっ!?なに!?えっ!?どういうこと!?」
脇や、胸部への圧力。
そして、重力へ逆らうように、彼女を立ち上がらせようとする微量な力。
それらの刺激で我に帰った翔子。
バタバタ。
両手足を動かして慌てふためいた。
「よ、ようやく気がつきましたか。ほら、早く自分で立って下さい。」
息が上がっている真優。
そんな彼女の頑張りとは裏腹に、翔子の身体は未だに上がる気配がない。
「……え?あっ、うん。ごめんね。」
すっ。
難なく立ち上がる翔子。
「うわっ、おっとっと……。」
体勢を崩しそうになる真優。
こうして、二人は卯佐子の待つ場所へ向かうのであった。
翔子の背後に立つ真優。
そして、そのまま彼女の脇の下に腕を入れた。
自身の元へ抱え込むように引っ張るような形となった。
そして、更に正確に言えば、引っ張ろうとした。
決して翔子の体重が重いわけではない。
翔子の背が高く、真優が小さい。
そして、彼女が非力であったせいだ。
「……えっ!?なに!?えっ!?どういうこと!?」
脇や、胸部への圧力。
そして、重力へ逆らうように、彼女を立ち上がらせようとする微量な力。
それらの刺激で我に帰った翔子。
バタバタ。
両手足を動かして慌てふためいた。
「よ、ようやく気がつきましたか。ほら、早く自分で立って下さい。」
息が上がっている真優。
そんな彼女の頑張りとは裏腹に、翔子の身体は未だに上がる気配がない。
「……え?あっ、うん。ごめんね。」
すっ。
難なく立ち上がる翔子。
「うわっ、おっとっと……。」
体勢を崩しそうになる真優。
こうして、二人は卯佐子の待つ場所へ向かうのであった。
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