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そんなものを撮ってどうするのだろう?
意図が分からない翔子。
「……は、はぁ……。」
「凄い可愛かったからね、思わず撮っちゃったよ。事後確認になっちゃったけど良かったかな?」
「ま、まぁそれくらいでしたら……。」
「本当に!?ありがとう。あと、これ私の積ミッターに載せて良い?」
積ミッター。
若者に人気のSNSだ。
画像や一言程度の文字を投稿することの出来るものであり、趣味の合う者同士でコミュニケーションをとれることが理由であった。
翔子も試しに登録をした。
しかし、何を投稿して良いか分からずにそのまま放置した過去があった。
その為、あずみの言ったものがどういったものであるかは分かった。
「……う、うーん……。」
答えに渋る翔子。
SNSに投稿をする。
その行為についての危険性について考えていたからだ。
「駄目かな?」
「……そ、それは……。」
どうしようか。
「そっか……。ごめんね、仲良くなれたと思ったんだけどなぁ……。」
眉が垂れるあずみ。
「うぐっ……。」
「一杯お金出したんだけどなぁ……。」
しょんぼり。
それを言われてしまっては、翔子はこう言うしかない。
「わ、分かりました。……どうぞ。」
「わーい!」
今までの落ちこみ具合が嘘だったかのように喜んでみせるあずみ。
まぁ、この笑顔が見れたのならば良いかな?
そう思う翔子であった。
後日、あずみの投稿した写真が爆発的な拡散をして翔子が時の人となるが、それはまた別の話である。
意図が分からない翔子。
「……は、はぁ……。」
「凄い可愛かったからね、思わず撮っちゃったよ。事後確認になっちゃったけど良かったかな?」
「ま、まぁそれくらいでしたら……。」
「本当に!?ありがとう。あと、これ私の積ミッターに載せて良い?」
積ミッター。
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翔子も試しに登録をした。
しかし、何を投稿して良いか分からずにそのまま放置した過去があった。
その為、あずみの言ったものがどういったものであるかは分かった。
「……う、うーん……。」
答えに渋る翔子。
SNSに投稿をする。
その行為についての危険性について考えていたからだ。
「駄目かな?」
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どうしようか。
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「うぐっ……。」
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しょんぼり。
それを言われてしまっては、翔子はこう言うしかない。
「わ、分かりました。……どうぞ。」
「わーい!」
今までの落ちこみ具合が嘘だったかのように喜んでみせるあずみ。
まぁ、この笑顔が見れたのならば良いかな?
そう思う翔子であった。
後日、あずみの投稿した写真が爆発的な拡散をして翔子が時の人となるが、それはまた別の話である。
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