甘え嬢ずな海部江さん。

あさまる

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赤子を抱くように、翔子の頭を自身の胸元へ抱き寄せた。
そして、彼女の頭をゆっくり優しく撫でる。
かつて自身が母にしてもらったように、優しく撫でた。

「……良かった、泣き止んだ。」
ホッと安堵のため息をつく真優。

「あ、あのぉ……。」
か細い翔子の声。
それは、真優の耳に届く前にかき消えるのであった。

一段落。
そう思った真優は冷静になった。
しかし、冷静になったのも束の間。
一気に慌てて離れる。
「ご、ごごごごごごめんなさいっ!」

「……あっ、はい。」
ぎこちない返事をする真優であった。

再び彼女の頭を抱き寄せ、優しく撫でた。
これが翔子と真優の関係を変化させていくこととなる。
そんなことは、今の二人には知る由もないことであった。
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