はりぼてスケバン

あさまる

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「登校するにはまだ早いな……。」
ボソリ。
呟く辰美。

「では、ゆっくり行きますか?」

「……あぁ、それも悪くないな。」

立ち上がり、歩き出す二人。
昇りつつある日が彼らを照らしていた。


「そういえば……。」

「どうした?」

「今朝、私の家の前に何時からいたんですか?」

「……さぁな。」

「そう、ですか。」

「あぁ。」
そう言うと、彼は大きな欠伸をした。


白辰高校。
現在黒龍高校と交戦状態にあるそこにも様々な日常がある。
このような状況を華子は知る由もなかった。
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