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level 17
「わたしはゲームのオマケなんかじゃありません!」
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「…でも、あいつのことは別に好きってわけじゃないんだ。ただ、勢いで」
「好きでなくても、エッチできるんですか?」
「ただの好奇心だよ」
「好奇心?」
「男だったらだれだって、一度はあの巨乳を揉んでみたくなるもんだよ」
「最低っ!」
「ごめん。でも信じてくれ。もうしないから。麗奈とはきっぱり別れた!!」
「それは、振られたからでしょ?」
「えっ?」
「美咲さん、『ヨシキさんはわたしに未練たっぷりだけど、わたしから別れた』って言っていました」
「はあ、、、???」
呆れたように口を開けていたヨシキさんだったが、絶句したあと、諭すように話しはじめる。
「それは、、、 あいつの妄言だよ」
「妄言?」
「エッチしたって言っても、ほんの三回で、すぐに別れたんだ、オレの方から(作者註*『女ネ申なんかいるわけない』でエピソード書く予定です)」
「美咲さん、そんな風には言ってませんでした」
「ヤンデレっていうか、なんかあいつ、思い込みが強過ぎてさ。怖い所があるんだ。
ミノルにも酷いことしたし(作者註*『恋とかできるわけがない』5th stageを見てね)、あまり関わりたくないタイプだった」
「でも、美咲さんのあの巨乳、好みなんでしょ!? わたしみたいな貧乳より」
「そんなことないよ。凛子ちゃんのスレンダーボディの方が、何倍もいい!」
「較べないで! あんな人とっ!!」
「…」
「弁解は?」
「………ない」
「最低!!」
突き殺してやりたい。
今、手にしている薙刀で。
この、どうしようもない浮気男を!
“ドスン!!”
思わず薙刀を地面に突き下ろした。
石突きが土をえぐる鈍い音が響き、ヨシキさんはたじろいだ。
「もういいですか。わたし、そろそろ帰ります」
低く、唸るような声で、わたしは言った。
「ああ… いや。よくない! このままじゃ終わっちまう。オレたち、ほんとに別れちまう」
「ヨシキさんはほんとうに、わたしとつきあう気があるんですか? ちゃんと」
「当たり前だろ。オレは凛子ちゃんが、一番好きなんだから」
「一番なんてイヤ! 順番つけないで!」
そう言って、もう一度わたしは薙刀を振り下ろした。ヨシキさんは肩をすくめ、切っ先を凝視した。
「いつもいつも… ヨシキさんには他の女の人の影がつきまとっていました。
はじめて会ったときも、撮影に行ったときも、エッチしたときも、バカンスに行ったときも。
ヨシキさんモテるし才能あるし、それも仕方ないって思ってた・・・
けど! わたしもう、耐えられません! わたしを他のだれかと較べないでっ!」
「較べてなんか…」
「いるわっ!」
美咲麗奈なんかと、、、
あんな、胸が大きいだけが取り柄の黒い女と、較べられたくない。
あの女だけじゃない。
恋子とも、桃李とも、百合花とも、魔夢とも、優花とも…
だれとも較べてほしくない!
ヨシキさんにとって、わたしはただひとりだけの存在でいたい!!
「美咲さんが言ってました。ヨシキさんにとって、恋はゲームなんでしょ?!
でも、わたしにとってはゲームとは違うし、わたしはオマケなんかじゃない!」
「…わかったよ。オレには凛子ちゃんしかいない」
「わかったって… なにそれ? とってつけたみたいに」
「ほんとだよ。信じてくれ」
「いきなりそんなこと言われて、信じられると思います?」
「『人が言う』って書いて『信じる』っていうんだよ。凛子ちゃんがまだおれのこと好きなら、オレの言葉を信じてほしい」
「じゃあ、証拠を見せて」
「証拠、、、」
「そう。証拠。それを見せてくれたら、信じますから」
「…凛子ちゃんの気持ちはどうなんだ? 凛子ちゃんはオレのこと、まだ愛してくれてるのか?」
「…わかんなくなりました」
「ってことは、、、 嫌いってわけじゃないんだな」
「それは…」
「いいよ、今はそれで。嫌わたわけじゃないなら」
安堵するように言うと、ヨシキさんは改めてわたしをじっと見つめ、しみじみと言った。
「はじめてだよ。凛子ちゃんみたいな子は」
つづく
「好きでなくても、エッチできるんですか?」
「ただの好奇心だよ」
「好奇心?」
「男だったらだれだって、一度はあの巨乳を揉んでみたくなるもんだよ」
「最低っ!」
「ごめん。でも信じてくれ。もうしないから。麗奈とはきっぱり別れた!!」
「それは、振られたからでしょ?」
「えっ?」
「美咲さん、『ヨシキさんはわたしに未練たっぷりだけど、わたしから別れた』って言っていました」
「はあ、、、???」
呆れたように口を開けていたヨシキさんだったが、絶句したあと、諭すように話しはじめる。
「それは、、、 あいつの妄言だよ」
「妄言?」
「エッチしたって言っても、ほんの三回で、すぐに別れたんだ、オレの方から(作者註*『女ネ申なんかいるわけない』でエピソード書く予定です)」
「美咲さん、そんな風には言ってませんでした」
「ヤンデレっていうか、なんかあいつ、思い込みが強過ぎてさ。怖い所があるんだ。
ミノルにも酷いことしたし(作者註*『恋とかできるわけがない』5th stageを見てね)、あまり関わりたくないタイプだった」
「でも、美咲さんのあの巨乳、好みなんでしょ!? わたしみたいな貧乳より」
「そんなことないよ。凛子ちゃんのスレンダーボディの方が、何倍もいい!」
「較べないで! あんな人とっ!!」
「…」
「弁解は?」
「………ない」
「最低!!」
突き殺してやりたい。
今、手にしている薙刀で。
この、どうしようもない浮気男を!
“ドスン!!”
思わず薙刀を地面に突き下ろした。
石突きが土をえぐる鈍い音が響き、ヨシキさんはたじろいだ。
「もういいですか。わたし、そろそろ帰ります」
低く、唸るような声で、わたしは言った。
「ああ… いや。よくない! このままじゃ終わっちまう。オレたち、ほんとに別れちまう」
「ヨシキさんはほんとうに、わたしとつきあう気があるんですか? ちゃんと」
「当たり前だろ。オレは凛子ちゃんが、一番好きなんだから」
「一番なんてイヤ! 順番つけないで!」
そう言って、もう一度わたしは薙刀を振り下ろした。ヨシキさんは肩をすくめ、切っ先を凝視した。
「いつもいつも… ヨシキさんには他の女の人の影がつきまとっていました。
はじめて会ったときも、撮影に行ったときも、エッチしたときも、バカンスに行ったときも。
ヨシキさんモテるし才能あるし、それも仕方ないって思ってた・・・
けど! わたしもう、耐えられません! わたしを他のだれかと較べないでっ!」
「較べてなんか…」
「いるわっ!」
美咲麗奈なんかと、、、
あんな、胸が大きいだけが取り柄の黒い女と、較べられたくない。
あの女だけじゃない。
恋子とも、桃李とも、百合花とも、魔夢とも、優花とも…
だれとも較べてほしくない!
ヨシキさんにとって、わたしはただひとりだけの存在でいたい!!
「美咲さんが言ってました。ヨシキさんにとって、恋はゲームなんでしょ?!
でも、わたしにとってはゲームとは違うし、わたしはオマケなんかじゃない!」
「…わかったよ。オレには凛子ちゃんしかいない」
「わかったって… なにそれ? とってつけたみたいに」
「ほんとだよ。信じてくれ」
「いきなりそんなこと言われて、信じられると思います?」
「『人が言う』って書いて『信じる』っていうんだよ。凛子ちゃんがまだおれのこと好きなら、オレの言葉を信じてほしい」
「じゃあ、証拠を見せて」
「証拠、、、」
「そう。証拠。それを見せてくれたら、信じますから」
「…凛子ちゃんの気持ちはどうなんだ? 凛子ちゃんはオレのこと、まだ愛してくれてるのか?」
「…わかんなくなりました」
「ってことは、、、 嫌いってわけじゃないんだな」
「それは…」
「いいよ、今はそれで。嫌わたわけじゃないなら」
安堵するように言うと、ヨシキさんは改めてわたしをじっと見つめ、しみじみと言った。
「はじめてだよ。凛子ちゃんみたいな子は」
つづく
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