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「心もからだも開いてすべて曝け出せるのですか」
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控え室から保冷バッグを持ってきた桃李さんは、可愛いタッパーをいくつか広げた。
ハムやチーズ、玉子など、いろいろな具が挟まったサンドイッチに、フライドチキンにポテトサラダ。パンにキャラクターの目鼻がついていたり、ウインナーがタコの形に切ってあったりと、見た目がはなやかでセンスいい。
「わぁ。キャラ弁じゃん」
「てへ (*´ω`*) 桃李、最近おベントづくりに凝ってまして」
「よくできてるわ。桃李ちゃん、すごい器用!」
「そう言っていただけると嬉しいですぅ ( ノ*^▽^*)ノ」
「写メ撮らせて」
「机、くっつけようよ」
大竹さんと栞里さんも加わって、みんなで桃李さんのお弁当を囲み、写メを撮ったりレシピを教わったりと、まるで本物のクラスメイトみたいにしゃいでいる。
撮影した画像をパソコンにコピーしていたヨシキさんも、ネコのキャラクターのサンドイッチを頬張った。
「お。見た目だけじゃなくて味もいいよ。桃李ちゃん、これならいつでもお嫁に行けるな」
「そんなぁ。ヨシキさん、おだてたってなにも出ませんよ~ (*´ω`*)テレテレ」
『お嫁』という言葉に妙に反応した桃李さんは、照れながら頬を染めてうつむいた。
真昼の日射しが、ベランダに面した窓から入り込むこの教室は、とっても開放的で、みんなの笑顔が余計にまぶしく見える。
桃李さんのお弁当を食べながら、わたしたちは午前中の撮影の感想や、これからのイメージのことなどを、ざっくばらんに語りあった。
「桃李さん、なにやってんの?」
サンドイッチ片手に会話しながらも、iphoneをせわしなく操作している桃李さんに、優花さんが訊いてきた。
「午前中の感動が醒めないうちに、SNSに新鮮画像をアップしてるんです~ °˖✧◝(・∀・)◜✧˖」
「あ。これ、オフショで撮ってたやつじゃん。桃李ちゃん仕事早っ」
自分のスマホで桃李さんのSNSを見た恋子さんが、声を上げる。
「え~っ。あたし、美人に撮れてるじゃん。美月さんも見る?」
「わたし。アプリを入れていないから…」
最後まで言い終わらないうちに、恋子さんがわたしの目の前に自分のiphoneを差し出してきた。
画面には、桃李さんの肩を抱いてウィンクしている恋子さんが写っている。
それ以外にも、他の人との写真もアップされていて、『素敵レイヤーさんたちとリア恋plus合わせ撮影なう』などと、文章が添えられていた。
「スマートフォンでもこんなに綺麗に撮れるなんて、すごいですね」
「美肌加工とかしてみました~。最近のアプリはいろいろ小技が使えて、桃李でもそれなりに綺麗に見えるのがすごいですぅ(*´ω`*)」
「ったく。こんなに簡単に綺麗な写真を撮られちゃ、オレらカメラマンの存在意義がなくなっちまうぜ」
「そんなことありませんよ~(o・ω・)ノ))ブンブン
アプリの機能は所詮『なんちゃって』。ヨシキさんのテクニックと熱いソウルと、カメラとレンズが織りなす高尚かつ雅なフォトマジックに、太刀打ちできるものじゃないですぅ *:.。.:*゜(n´д`n)゜*:.。.:*」
「あたしも、本格的に撮られたのは今日がはじめてだけど、ヨシキさんってモデルを乗せるのが上手いというか、撮られてるとテンションあがるわよね。それも撮影マジックのひとつなんだろね」
ソリンさんの言葉にうなづきながら、恋子さんが応える。
「でしょでしょ。ヨシキさんに撮られてると、心もからだも開いちゃって、すべてを曝け出させられるのよ。
ったく、憎たらしいくらい天才的好色男なんだから」
「はは。恋子ちゃん。それ、褒めてるんだよな」
ん~…
相変わらず恋子さんの発言には、ハラハラさせられる。
わたしと同じことを、恋子さんも感じているんだ。
つづく
ハムやチーズ、玉子など、いろいろな具が挟まったサンドイッチに、フライドチキンにポテトサラダ。パンにキャラクターの目鼻がついていたり、ウインナーがタコの形に切ってあったりと、見た目がはなやかでセンスいい。
「わぁ。キャラ弁じゃん」
「てへ (*´ω`*) 桃李、最近おベントづくりに凝ってまして」
「よくできてるわ。桃李ちゃん、すごい器用!」
「そう言っていただけると嬉しいですぅ ( ノ*^▽^*)ノ」
「写メ撮らせて」
「机、くっつけようよ」
大竹さんと栞里さんも加わって、みんなで桃李さんのお弁当を囲み、写メを撮ったりレシピを教わったりと、まるで本物のクラスメイトみたいにしゃいでいる。
撮影した画像をパソコンにコピーしていたヨシキさんも、ネコのキャラクターのサンドイッチを頬張った。
「お。見た目だけじゃなくて味もいいよ。桃李ちゃん、これならいつでもお嫁に行けるな」
「そんなぁ。ヨシキさん、おだてたってなにも出ませんよ~ (*´ω`*)テレテレ」
『お嫁』という言葉に妙に反応した桃李さんは、照れながら頬を染めてうつむいた。
真昼の日射しが、ベランダに面した窓から入り込むこの教室は、とっても開放的で、みんなの笑顔が余計にまぶしく見える。
桃李さんのお弁当を食べながら、わたしたちは午前中の撮影の感想や、これからのイメージのことなどを、ざっくばらんに語りあった。
「桃李さん、なにやってんの?」
サンドイッチ片手に会話しながらも、iphoneをせわしなく操作している桃李さんに、優花さんが訊いてきた。
「午前中の感動が醒めないうちに、SNSに新鮮画像をアップしてるんです~ °˖✧◝(・∀・)◜✧˖」
「あ。これ、オフショで撮ってたやつじゃん。桃李ちゃん仕事早っ」
自分のスマホで桃李さんのSNSを見た恋子さんが、声を上げる。
「え~っ。あたし、美人に撮れてるじゃん。美月さんも見る?」
「わたし。アプリを入れていないから…」
最後まで言い終わらないうちに、恋子さんがわたしの目の前に自分のiphoneを差し出してきた。
画面には、桃李さんの肩を抱いてウィンクしている恋子さんが写っている。
それ以外にも、他の人との写真もアップされていて、『素敵レイヤーさんたちとリア恋plus合わせ撮影なう』などと、文章が添えられていた。
「スマートフォンでもこんなに綺麗に撮れるなんて、すごいですね」
「美肌加工とかしてみました~。最近のアプリはいろいろ小技が使えて、桃李でもそれなりに綺麗に見えるのがすごいですぅ(*´ω`*)」
「ったく。こんなに簡単に綺麗な写真を撮られちゃ、オレらカメラマンの存在意義がなくなっちまうぜ」
「そんなことありませんよ~(o・ω・)ノ))ブンブン
アプリの機能は所詮『なんちゃって』。ヨシキさんのテクニックと熱いソウルと、カメラとレンズが織りなす高尚かつ雅なフォトマジックに、太刀打ちできるものじゃないですぅ *:.。.:*゜(n´д`n)゜*:.。.:*」
「あたしも、本格的に撮られたのは今日がはじめてだけど、ヨシキさんってモデルを乗せるのが上手いというか、撮られてるとテンションあがるわよね。それも撮影マジックのひとつなんだろね」
ソリンさんの言葉にうなづきながら、恋子さんが応える。
「でしょでしょ。ヨシキさんに撮られてると、心もからだも開いちゃって、すべてを曝け出させられるのよ。
ったく、憎たらしいくらい天才的好色男なんだから」
「はは。恋子ちゃん。それ、褒めてるんだよな」
ん~…
相変わらず恋子さんの発言には、ハラハラさせられる。
わたしと同じことを、恋子さんも感じているんだ。
つづく
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