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level 14
「ネット世界のディストピアなのでしょうか?」
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「そこは、ピュアで美しく輝かしい未来が待ち受けている美月姫が踏み込んではいけない、ネット世界のディストピアなのですっ(*´д`*)ノ))ブンブン
パンドラの匣とでもいうべき禍々しい世界など、美月姫は絶対に開けないでください!!」
「え… ええ」
勢いに押されたわたしは、思わずうなずいた。
もちろん、ネットの知識があまりないわたしでも、匿名掲示板の存在くらいは知っているし、そこがアウトローな場所だということも、噂で聞いてはいる。
桃李さんがここまで拒否反応を示すくらいだから、やはり触れないままの方がいいのだろう。
「ははは。それにしても話がずいぶん逸れちゃって、いじめの暴露大会みたいになっちゃったね」
感慨深げにソリンさんが言うと、恋子さんも同調した。
「みんなそれぞれ、人間関係じゃ苦労してるってことじゃない? ね、美月さん」
「そうですね。だけど、ここにいるみなさんとなら、わたしもあまり気を張らなくてすみます」
「確かに、今日みたいに美少女の群れのなかにいると、安心して心がはだかになれるよね」
「それ、言えてるわ。美少女同士でつるんでると、目立たなくてすむからね」
「その代わり、その美少女の群れは目立ちまくるけどね」
「すみません~; 桃李ひとりで美少女軍団のレベルを下げまくってしまってて、、、orz
桃李も学生の頃、いじめられまくってました。みなさんとは反対の理由で。
そんなブサイク桃李が尊い方々に混ざってしまってて、申し訳ないですぅ~ ・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
「大丈夫だって、桃李ちゃん」
そう言って桃李さんの肩をポンと叩き、恋子さんが言う。気の強い彼女からは想像もできないくらい、優しげな声だった。
「桃李ちゃんは、うちのパーティの回復士だから。容姿とか関係なく、いっしょにいるとすごい癒されるよ」
恋子さん…
『容姿とか関係なく』って…
あまり、慰めになっていない気がする。
だけど桃李さんは、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
「ヒーラーだなんて、、、 ありがとうございますっ。そのお言葉で救われます °˖✧◝(・∀・)◜✧˖
これからもみなさんのHP回復に、精一杯勤めていきますので、いつまでもおそばに仕えさせてくださいぃ~ (。・ω・。)ィェィ♪」
そうよね…
今まではこういう話をしたことはなかったけど、みんなそれぞれ、人間関係でも悩みを抱えていたんだ。
それを乗り超えて、重い過去も笑い話にできるようになって。
やっぱりみんな、わたしよりもおとなだ。
「あの… ありがとうございます」
栞里さんがポツリと言った。
「あたしも、友達関係とかで悩んでて。
親友に裏切られて、人間不信みたいになってたんですけど、みなさんの話を聞いてるうちに、なんか、抜け出せるかもしれないな~って、思えて」
そこまで言うと栞里さんは、自分の台詞が恥ずかしいとでもいうように、頬を染めてうつむいた。
「ねえ、教えてよ。
栞里ちゃんって、ほんとにウリとかやってたの?」
いきなり恋子さんが、栞里さんに突っ込んでいった。
つづく
パンドラの匣とでもいうべき禍々しい世界など、美月姫は絶対に開けないでください!!」
「え… ええ」
勢いに押されたわたしは、思わずうなずいた。
もちろん、ネットの知識があまりないわたしでも、匿名掲示板の存在くらいは知っているし、そこがアウトローな場所だということも、噂で聞いてはいる。
桃李さんがここまで拒否反応を示すくらいだから、やはり触れないままの方がいいのだろう。
「ははは。それにしても話がずいぶん逸れちゃって、いじめの暴露大会みたいになっちゃったね」
感慨深げにソリンさんが言うと、恋子さんも同調した。
「みんなそれぞれ、人間関係じゃ苦労してるってことじゃない? ね、美月さん」
「そうですね。だけど、ここにいるみなさんとなら、わたしもあまり気を張らなくてすみます」
「確かに、今日みたいに美少女の群れのなかにいると、安心して心がはだかになれるよね」
「それ、言えてるわ。美少女同士でつるんでると、目立たなくてすむからね」
「その代わり、その美少女の群れは目立ちまくるけどね」
「すみません~; 桃李ひとりで美少女軍団のレベルを下げまくってしまってて、、、orz
桃李も学生の頃、いじめられまくってました。みなさんとは反対の理由で。
そんなブサイク桃李が尊い方々に混ざってしまってて、申し訳ないですぅ~ ・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
「大丈夫だって、桃李ちゃん」
そう言って桃李さんの肩をポンと叩き、恋子さんが言う。気の強い彼女からは想像もできないくらい、優しげな声だった。
「桃李ちゃんは、うちのパーティの回復士だから。容姿とか関係なく、いっしょにいるとすごい癒されるよ」
恋子さん…
『容姿とか関係なく』って…
あまり、慰めになっていない気がする。
だけど桃李さんは、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
「ヒーラーだなんて、、、 ありがとうございますっ。そのお言葉で救われます °˖✧◝(・∀・)◜✧˖
これからもみなさんのHP回復に、精一杯勤めていきますので、いつまでもおそばに仕えさせてくださいぃ~ (。・ω・。)ィェィ♪」
そうよね…
今まではこういう話をしたことはなかったけど、みんなそれぞれ、人間関係でも悩みを抱えていたんだ。
それを乗り超えて、重い過去も笑い話にできるようになって。
やっぱりみんな、わたしよりもおとなだ。
「あの… ありがとうございます」
栞里さんがポツリと言った。
「あたしも、友達関係とかで悩んでて。
親友に裏切られて、人間不信みたいになってたんですけど、みなさんの話を聞いてるうちに、なんか、抜け出せるかもしれないな~って、思えて」
そこまで言うと栞里さんは、自分の台詞が恥ずかしいとでもいうように、頬を染めてうつむいた。
「ねえ、教えてよ。
栞里ちゃんって、ほんとにウリとかやってたの?」
いきなり恋子さんが、栞里さんに突っ込んでいった。
つづく
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