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中学生編
掠れた声で呼んで(R15
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弟が中学2年生になりました。
もう中2かぁ……。早いなぁ。身長も大分伸びて、身体測定では162cmあったらしい。
今までは低い方だったけど、もう周りと同じくらいじゃないだろうか。誕生日も秋だから、まだ14になってないしな。
さて、そんな律ですが、今日家に来てから一言も口をきいてくれません。
別に俺に対して怒ってる訳じゃないんだけど、むすっとしてる。
「いいじゃないか。俺、今の律の声も好きだよ……」
「だって変だもん、ガラガラで……」
律がちらっとこっちを見て、ようやく口を開いてくれた。
「ホントだ、凄い声」
「………………」
「でも、そういう声も聞いておきたいし覚えておきたいし、なんなら録音しておきたいな」
律が紙に字を書く。……変態って書かれた。
よっぽど機嫌が悪いらしい。別にいいのに。ホントいいのに。律がこういう拗ね方してると、俺としてはもう、可愛くて可愛くてしょうがない。
「律~」
ぎゅうっと抱き締めて、何度もキスをする。今の身長ならまだお姫様抱っこできるから、抱え上げてベッドへ連れ込んだ。
服を脱がしながら、現れた肌に朱い跡を残していく。体育の着替えでも見えない辺りだけ。
「……もー。何でそんなにやる気満々なの」
律が俺の額に、ちゅっとキスをしてくれる。かーわいい……。
「だって律が、コンプレックス感じて鬱々してるの見たら、燃えてきちゃって」
「前からさ、結構思ってたんだけど、兄さんて本当に変態一歩手前だよね」
えっ、真顔!? え、前から!? ……まあ、小学生の律にあんなことやこんなことしちゃった時点でそうだとは思う。でも今の律には言われたくない……。
「律だってエッチじゃん……」
「僕のは正常な男の子の範囲ですー」
「まだ中2なのに」
「恋人がいる男としては、正常」
「こんなふうに背中から服捲り上げて、素肌撫で上げちゃうのに?」
「うん」
「ズボンに手突っ込んで、奥……探っちゃう、のに」
「ん……」
「あ、まっ……。明日、仕事だし」
「煽ったのは兄さんだもん」
慣れた指先で弄り回されて、頭がぼうっとしてくる。エロ過ぎるって、絶対。
……まあ、嫌じゃないけど。むしろ、好きだけど。好きな子がエッチ好きとか最高だし。いや俺がやられる側だから、俺がそう思われてるのか?
本当は求められるのも嬉しくて仕方ないんだ。でも身体が追いつかない、体力的な意味で。残念だ。
「だから今日は最後まで、ね」
「あ……あっ、ダメ、ダメダメ」
「兄さんのダメって、誘ってるようにしか聞こえないんだよね」
よいしょ、なんて色気のないかけ声をかけて押し倒され、ズボンを下着ごと脱がされて両足を思い切り開かれた。律もいつの間にか脱いでる。
えっ、ちょっ……。しかも、つけないでされ……。
「律、まっ……」
「……嘘だよ。ちゅーと、これだけね」
身体を重ね合わせて、お互いのが擦れるようにされる。後ろしかいじられてなかったのに、俺のそれは恥ずかしいくらい固くなっていた。
でも挿入しないなら、俺だって律にしたい。
「お、俺に動かさせて」
「やだ。だめ」
「だって律の声聞きたい……」
「だから、だめ」
「じゃあもっと喋ってて」
「…………」
急に黙り込まれた。そして腰を擦りつけられて、俺ばっかり喘いでしまう。
うう……ずーるーい……。
「声変わり、終わったら、さ……。きっと凄い、格好いい声になるよ。俺が声だけでイッちゃうくらい」
「ん……」
「だから、そうなる前の声ももっと聞かせて。聞きたい。格好良くなった声で囁かれたら、俺腰が砕けちゃってこんなことできなくなりそうだもん。俺にさせて」
「でも僕は、僕の下で喘ぐ兄さんが好きなの」
「ば……っ、あ、あ、あっ……。も……俺だって、そ、なのに……っ」
「いつも格好いいんだから、僕の前でだけ、可愛い姿、見せて……」
掠れて変わった声が、耳に届く。ノイズの交じったような声だけど、俺にはとても綺麗に響いた。
そんな台詞、さらっと言っちゃってさぁ。ああ、もう敵わないなぁ。
「声が低くなっても、僕のこと、好きでいてくれる?」
「またそれを言う……。だから、別に俺は、律が小さくて声高くて女の子みたいだったから好きになった訳じゃなくて……」
「わかってるけど、成長するって不安なんだ。何度も聞かないと、不安」
「好きだよ、好き……。律が大好き。愛してる」
小さい律も、変わっていく律もみんな好き。本当に愛しい。そんなこと気にしちゃうところも、ちょっと生意気になってきたところも。
最近じゃ俺より身長の高くなった律に、女の子みたいに抱き締められる夢も見るよ。言わないけど。
こんな女々しい俺嫌だし。格好いいお兄ちゃんでいたいし。だからこそ、たまにはイニシアチブを取りたい。
「だから、俺にもさせてって。擦らせて。律ぅ……。そんな、されたら、も……イッちゃう」
「でもー……。変声期の時ってあまり高い声とか音域、無理に出さない方がいいって言ってたもん。だから代わりに、兄さんがいっぱい喘いで」
何それ狡い。ホント狡い。でも確かに説得力はある。心から喋りたくないふうだったし。
……仕方ないなぁ。
「じゃあ、その代わり、いっぱい好きだって言って」
「んっ」
律はにこっと笑ってキスをして、掠れた声でいっぱい好きだと言ってくれた。
好きな人の声で囁かれるなら、どんな声色だって幸せなんだよ、律。
もう中2かぁ……。早いなぁ。身長も大分伸びて、身体測定では162cmあったらしい。
今までは低い方だったけど、もう周りと同じくらいじゃないだろうか。誕生日も秋だから、まだ14になってないしな。
さて、そんな律ですが、今日家に来てから一言も口をきいてくれません。
別に俺に対して怒ってる訳じゃないんだけど、むすっとしてる。
「いいじゃないか。俺、今の律の声も好きだよ……」
「だって変だもん、ガラガラで……」
律がちらっとこっちを見て、ようやく口を開いてくれた。
「ホントだ、凄い声」
「………………」
「でも、そういう声も聞いておきたいし覚えておきたいし、なんなら録音しておきたいな」
律が紙に字を書く。……変態って書かれた。
よっぽど機嫌が悪いらしい。別にいいのに。ホントいいのに。律がこういう拗ね方してると、俺としてはもう、可愛くて可愛くてしょうがない。
「律~」
ぎゅうっと抱き締めて、何度もキスをする。今の身長ならまだお姫様抱っこできるから、抱え上げてベッドへ連れ込んだ。
服を脱がしながら、現れた肌に朱い跡を残していく。体育の着替えでも見えない辺りだけ。
「……もー。何でそんなにやる気満々なの」
律が俺の額に、ちゅっとキスをしてくれる。かーわいい……。
「だって律が、コンプレックス感じて鬱々してるの見たら、燃えてきちゃって」
「前からさ、結構思ってたんだけど、兄さんて本当に変態一歩手前だよね」
えっ、真顔!? え、前から!? ……まあ、小学生の律にあんなことやこんなことしちゃった時点でそうだとは思う。でも今の律には言われたくない……。
「律だってエッチじゃん……」
「僕のは正常な男の子の範囲ですー」
「まだ中2なのに」
「恋人がいる男としては、正常」
「こんなふうに背中から服捲り上げて、素肌撫で上げちゃうのに?」
「うん」
「ズボンに手突っ込んで、奥……探っちゃう、のに」
「ん……」
「あ、まっ……。明日、仕事だし」
「煽ったのは兄さんだもん」
慣れた指先で弄り回されて、頭がぼうっとしてくる。エロ過ぎるって、絶対。
……まあ、嫌じゃないけど。むしろ、好きだけど。好きな子がエッチ好きとか最高だし。いや俺がやられる側だから、俺がそう思われてるのか?
本当は求められるのも嬉しくて仕方ないんだ。でも身体が追いつかない、体力的な意味で。残念だ。
「だから今日は最後まで、ね」
「あ……あっ、ダメ、ダメダメ」
「兄さんのダメって、誘ってるようにしか聞こえないんだよね」
よいしょ、なんて色気のないかけ声をかけて押し倒され、ズボンを下着ごと脱がされて両足を思い切り開かれた。律もいつの間にか脱いでる。
えっ、ちょっ……。しかも、つけないでされ……。
「律、まっ……」
「……嘘だよ。ちゅーと、これだけね」
身体を重ね合わせて、お互いのが擦れるようにされる。後ろしかいじられてなかったのに、俺のそれは恥ずかしいくらい固くなっていた。
でも挿入しないなら、俺だって律にしたい。
「お、俺に動かさせて」
「やだ。だめ」
「だって律の声聞きたい……」
「だから、だめ」
「じゃあもっと喋ってて」
「…………」
急に黙り込まれた。そして腰を擦りつけられて、俺ばっかり喘いでしまう。
うう……ずーるーい……。
「声変わり、終わったら、さ……。きっと凄い、格好いい声になるよ。俺が声だけでイッちゃうくらい」
「ん……」
「だから、そうなる前の声ももっと聞かせて。聞きたい。格好良くなった声で囁かれたら、俺腰が砕けちゃってこんなことできなくなりそうだもん。俺にさせて」
「でも僕は、僕の下で喘ぐ兄さんが好きなの」
「ば……っ、あ、あ、あっ……。も……俺だって、そ、なのに……っ」
「いつも格好いいんだから、僕の前でだけ、可愛い姿、見せて……」
掠れて変わった声が、耳に届く。ノイズの交じったような声だけど、俺にはとても綺麗に響いた。
そんな台詞、さらっと言っちゃってさぁ。ああ、もう敵わないなぁ。
「声が低くなっても、僕のこと、好きでいてくれる?」
「またそれを言う……。だから、別に俺は、律が小さくて声高くて女の子みたいだったから好きになった訳じゃなくて……」
「わかってるけど、成長するって不安なんだ。何度も聞かないと、不安」
「好きだよ、好き……。律が大好き。愛してる」
小さい律も、変わっていく律もみんな好き。本当に愛しい。そんなこと気にしちゃうところも、ちょっと生意気になってきたところも。
最近じゃ俺より身長の高くなった律に、女の子みたいに抱き締められる夢も見るよ。言わないけど。
こんな女々しい俺嫌だし。格好いいお兄ちゃんでいたいし。だからこそ、たまにはイニシアチブを取りたい。
「だから、俺にもさせてって。擦らせて。律ぅ……。そんな、されたら、も……イッちゃう」
「でもー……。変声期の時ってあまり高い声とか音域、無理に出さない方がいいって言ってたもん。だから代わりに、兄さんがいっぱい喘いで」
何それ狡い。ホント狡い。でも確かに説得力はある。心から喋りたくないふうだったし。
……仕方ないなぁ。
「じゃあ、その代わり、いっぱい好きだって言って」
「んっ」
律はにこっと笑ってキスをして、掠れた声でいっぱい好きだと言ってくれた。
好きな人の声で囁かれるなら、どんな声色だって幸せなんだよ、律。
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