36 / 41
結婚しようよ
3話目
しおりを挟む
毛玉と少年の登場に嫉妬と不安を感じてあんな行動に出てしまったというのがリゼルの言い分。それはわかる。オトーサンと呼んだのも、そのあたりの感情からだろう。
リゼルは終わったあと、本当にたくさんゴメンナサイしてくれた。ゴメンナサイのしかたがちょっとあざとい気もしたけど、わかっててもほだされてしまう。結局、惚れた弱味。
「それで……。リリっていうのはどうだ?」
「あ……。名前?」
「うん。そう。オレとシアンの名前、両方リがついてるし、そこから」
今では僕の本当の名前を呼ぶのは、リゼルだけだ。自分しか呼ばない名前をつけることに、独占欲めいたものを感じる。
いや、そんなことないか……。自意識過剰すぎだな。リゼルはもっと単純だ。むしろ適当につけた可能性のが高い。
でも可愛いし、呼びやすいし、悪くはない名前。
……もし。もし、本当に……いつか毛玉じゃなくなって、人か、狼か。そんな姿を形作ったとしても、そのまま呼べる気がするし。
「どうだ?」
「うん。いい名前だね」
「だろー?」
牙を見せて笑ういつものドヤ顔、ほんと可愛い。
褒める時は頭を撫でるまでがセットだ。僕より背が高くなったので、撫でやすいように屈めてくれるのも愛らしい。
僕もついニコニコしてしまうし、リゼルも満面の笑みなので空気が一気にふんわりする。
その柔らかい空気を壊す、獣の唸り声のような低い轟音が部屋に響き渡った。
「何か食べに行こうか、リゼル」
「ウン……」
ここのところ、携帯食ばかりだったしな。その上、宿について早々始めてしまったから無理もない。
久しぶりのきちんとした食事にありつくべく、僕らは階段を降りて食堂へ向かった。
「あっ! シアンさん、リゼルさん! やっとおりてきた! モフモフもいっしょいる?」
待ち構えていたらしいミシェルくんが駆け寄ってくる。
やっぱりリゼルを思い出すなあ。こうやって尻尾でも振るように近づいくる、この感じ。……それは今でもか。
「名前、決まったんだよ。リリっていうんだ」
「かわいい」
ニコーって笑う君のほうが可愛い。そして隣にいるリゼルの顔は怖い。おとなげなく睨まないでくれ。ミシェルくんが泣き出したらどうするんだ。
「ご飯を食べに来たんだけど、何か出してもらえる?」
「わかった。そこに座ってて」
4卓しかないこじんまりとした食堂。部屋も4つしかなかったところを見ると、客の入りはいいとは言えなさそうだ。
でも掃除は行き届いていて清潔感もあるし、自分の家に帰ってきたような懐かしさがある。
席について食事を待つ間、リゼルは度々、お腹で返事をしていた。どうやら限界が近いらしい。鳴ると少し恥ずかしそうにして、他に客がいなくて良かったって呟いてるのが可愛かった。
「ミシェルくん、もっとリリで遊びたがると思ったけど、戻ってこないね」
「食事作んの、手伝ってんじゃないか?」
「そうか。偉いな」
「オ、オレも料理、してるけどなぁー?」
リゼルは野宿中のご飯を作ったりしてくれてる。
手伝うより凄いことしてるし! とでも言いたげだ。
「うん。いつも助かってるよ」
「でも昔、家にいた頃は……。あんまり、手伝ってなかったな……。もっとやっとけば良かった」
「リゼルは充分、やってくれてたよ。僕の自慢の息子だった」
「今は?」
「これくらいで拗ねる可愛い恋人かなー」
「へへー」
幸い他に客もいない。僕はリゼルを甘やかすことに関してはプロなので、思う存分、頭を撫でてあげた。部屋なら耳のひとつでもモフッと出して、尻尾を振ってるところだ。
「お待たせー。ご飯できたよー」
「お待たせしました」
小さめのトレーで軽そうな料理をフラフラ運びながら、ミシェルくんが僕らのテーブルへ近づいてきた。その後ろから、母親も料理を運んでくる。
パンにグラタン、サラダとスープだ。ミシェルくんはサラダとか、切ったのかな。
「なあ。肉はないの?」
僕はこれで充分だけど、確かにリゼルには物足りなさそう。
食事付きの宿はメニューが決まってしまってることが多いけど、ここは頼めばリクエストに答えてくれそうな雰囲気がある。
「今からですと、ただ塩こしょうで焼くだけ……になりますが、それでよろしければ」
「ウン。それでいい。別料金払うからよろしく。あっ、もちろん、これも全部食べるから。大食いなんだ。ごめんな」
母親はペコリと頭を下げて、奥の部屋へと戻っていった。
「オレは生肉でも問題ないくらいだからなー。でも肉がないのはツライ」
「あって良かったね。最近、まともな食事ができてなかったし」
僕は、まずはサラダから。ミシェルくんがジッと食べるところを見てる。
「これは、ミシェルくんが手伝ったの?」
「うん! ど、どうしてわかったの?」
そんな期待を込めた目で見られたら、誰でもわかる。
「美味しいよ」
そう言ってあげると、飛び上がるようにして喜んだ。尻尾があったらリゼルみたいに振ってそう。
「ボクと結婚したら、毎日食べれるよ!」
「切るくらいー。オレにもできるしー」
「リ、リゼル……」
可愛らしい取り合いをされて、にやけるのをこらえるのが大変だ。でもリゼルはちょっとおとなげない。
「ミシェルくん。ご飯を食べる間、リリと遊んでてくれる?」
「うん!」
おいで、とミシェルくんが言うと、リリはふよふよ浮いたまま、そちらのほうへ移動していった。
「僕ら以外にもああやってついてくんだ……」
「やっぱ言葉、わかってるみたいだよな」
さあ食事を再開するかと前を見ると、リゼルはすでにほぼ食べ終わっていた。僕はサラダもまだなのに。
物足りなさそうにしてたけど、ミシェルの母親……宿屋の女将さんがすぐに肉を運んできてくれたので、ちょうどいいバランスで食事を進めることができた。
「あの灰色のフワフワしたものは、魔道具か何かですか?」
ミシェルくんが遊んでいたのが気になったのか、女将さんがそう尋ねてくる。
「いえ。多分生物だと思うんですが……。森の中でついてきて、それからずっと一緒にいるんです」
さすがに僕が産んだとは言えないので、他人に訊かれたらそう答えると決めてあった。でも訊かれたのはこれが初めてだ。
「ケサランパサランみたいですね」
「ケサランパサラン?」
「こちらの地方では結構有名な伝承なんですけど。持ち主に幸せを運ぶと言われてる、妖精のようなものです。白くてフワフワしてて、綿毛のような姿をしているそうですよ」
リリは灰色だけど、フワフワ綿毛の生物なんて、そうはいない。まさにそれっぽい。その伝承を調べてみたら、リリの謎がとけるかな。
「へえー。じゃあ、これから幸せになれるかもしれないね、リゼル」
「オレは今でも、充分幸せだぞ」
肉を頬張りながら言うので、思わず笑ってしまった。
「ふふ。リゼルは肉を食べていられれば幸せだもんね」
「何言ってんだ。シアンと一緒にいられるからだろー?」
まさかそうくるとは。てっきり肉かと。
女将さんは、アラアラウフフって顔で僕らを見てるし、恥ずかしい。
「それは僕もだけど……。今以上にってことだよ」
「……今、以上にかー……」
リゼルが僕から視線を逸らす。
肉を口に含んでる時はいつもずっと僕を見つめているのに、何を想像しているのやら。
……ま、また……、いやらしい、こととかかな……。
久々のご馳走に舌鼓を打ちながら、こんなことを考えてる僕も僕だ。反省しよう。
さしあたって、お腹いっぱい食べられることは幸せだな、と思った。
リゼルは終わったあと、本当にたくさんゴメンナサイしてくれた。ゴメンナサイのしかたがちょっとあざとい気もしたけど、わかっててもほだされてしまう。結局、惚れた弱味。
「それで……。リリっていうのはどうだ?」
「あ……。名前?」
「うん。そう。オレとシアンの名前、両方リがついてるし、そこから」
今では僕の本当の名前を呼ぶのは、リゼルだけだ。自分しか呼ばない名前をつけることに、独占欲めいたものを感じる。
いや、そんなことないか……。自意識過剰すぎだな。リゼルはもっと単純だ。むしろ適当につけた可能性のが高い。
でも可愛いし、呼びやすいし、悪くはない名前。
……もし。もし、本当に……いつか毛玉じゃなくなって、人か、狼か。そんな姿を形作ったとしても、そのまま呼べる気がするし。
「どうだ?」
「うん。いい名前だね」
「だろー?」
牙を見せて笑ういつものドヤ顔、ほんと可愛い。
褒める時は頭を撫でるまでがセットだ。僕より背が高くなったので、撫でやすいように屈めてくれるのも愛らしい。
僕もついニコニコしてしまうし、リゼルも満面の笑みなので空気が一気にふんわりする。
その柔らかい空気を壊す、獣の唸り声のような低い轟音が部屋に響き渡った。
「何か食べに行こうか、リゼル」
「ウン……」
ここのところ、携帯食ばかりだったしな。その上、宿について早々始めてしまったから無理もない。
久しぶりのきちんとした食事にありつくべく、僕らは階段を降りて食堂へ向かった。
「あっ! シアンさん、リゼルさん! やっとおりてきた! モフモフもいっしょいる?」
待ち構えていたらしいミシェルくんが駆け寄ってくる。
やっぱりリゼルを思い出すなあ。こうやって尻尾でも振るように近づいくる、この感じ。……それは今でもか。
「名前、決まったんだよ。リリっていうんだ」
「かわいい」
ニコーって笑う君のほうが可愛い。そして隣にいるリゼルの顔は怖い。おとなげなく睨まないでくれ。ミシェルくんが泣き出したらどうするんだ。
「ご飯を食べに来たんだけど、何か出してもらえる?」
「わかった。そこに座ってて」
4卓しかないこじんまりとした食堂。部屋も4つしかなかったところを見ると、客の入りはいいとは言えなさそうだ。
でも掃除は行き届いていて清潔感もあるし、自分の家に帰ってきたような懐かしさがある。
席について食事を待つ間、リゼルは度々、お腹で返事をしていた。どうやら限界が近いらしい。鳴ると少し恥ずかしそうにして、他に客がいなくて良かったって呟いてるのが可愛かった。
「ミシェルくん、もっとリリで遊びたがると思ったけど、戻ってこないね」
「食事作んの、手伝ってんじゃないか?」
「そうか。偉いな」
「オ、オレも料理、してるけどなぁー?」
リゼルは野宿中のご飯を作ったりしてくれてる。
手伝うより凄いことしてるし! とでも言いたげだ。
「うん。いつも助かってるよ」
「でも昔、家にいた頃は……。あんまり、手伝ってなかったな……。もっとやっとけば良かった」
「リゼルは充分、やってくれてたよ。僕の自慢の息子だった」
「今は?」
「これくらいで拗ねる可愛い恋人かなー」
「へへー」
幸い他に客もいない。僕はリゼルを甘やかすことに関してはプロなので、思う存分、頭を撫でてあげた。部屋なら耳のひとつでもモフッと出して、尻尾を振ってるところだ。
「お待たせー。ご飯できたよー」
「お待たせしました」
小さめのトレーで軽そうな料理をフラフラ運びながら、ミシェルくんが僕らのテーブルへ近づいてきた。その後ろから、母親も料理を運んでくる。
パンにグラタン、サラダとスープだ。ミシェルくんはサラダとか、切ったのかな。
「なあ。肉はないの?」
僕はこれで充分だけど、確かにリゼルには物足りなさそう。
食事付きの宿はメニューが決まってしまってることが多いけど、ここは頼めばリクエストに答えてくれそうな雰囲気がある。
「今からですと、ただ塩こしょうで焼くだけ……になりますが、それでよろしければ」
「ウン。それでいい。別料金払うからよろしく。あっ、もちろん、これも全部食べるから。大食いなんだ。ごめんな」
母親はペコリと頭を下げて、奥の部屋へと戻っていった。
「オレは生肉でも問題ないくらいだからなー。でも肉がないのはツライ」
「あって良かったね。最近、まともな食事ができてなかったし」
僕は、まずはサラダから。ミシェルくんがジッと食べるところを見てる。
「これは、ミシェルくんが手伝ったの?」
「うん! ど、どうしてわかったの?」
そんな期待を込めた目で見られたら、誰でもわかる。
「美味しいよ」
そう言ってあげると、飛び上がるようにして喜んだ。尻尾があったらリゼルみたいに振ってそう。
「ボクと結婚したら、毎日食べれるよ!」
「切るくらいー。オレにもできるしー」
「リ、リゼル……」
可愛らしい取り合いをされて、にやけるのをこらえるのが大変だ。でもリゼルはちょっとおとなげない。
「ミシェルくん。ご飯を食べる間、リリと遊んでてくれる?」
「うん!」
おいで、とミシェルくんが言うと、リリはふよふよ浮いたまま、そちらのほうへ移動していった。
「僕ら以外にもああやってついてくんだ……」
「やっぱ言葉、わかってるみたいだよな」
さあ食事を再開するかと前を見ると、リゼルはすでにほぼ食べ終わっていた。僕はサラダもまだなのに。
物足りなさそうにしてたけど、ミシェルの母親……宿屋の女将さんがすぐに肉を運んできてくれたので、ちょうどいいバランスで食事を進めることができた。
「あの灰色のフワフワしたものは、魔道具か何かですか?」
ミシェルくんが遊んでいたのが気になったのか、女将さんがそう尋ねてくる。
「いえ。多分生物だと思うんですが……。森の中でついてきて、それからずっと一緒にいるんです」
さすがに僕が産んだとは言えないので、他人に訊かれたらそう答えると決めてあった。でも訊かれたのはこれが初めてだ。
「ケサランパサランみたいですね」
「ケサランパサラン?」
「こちらの地方では結構有名な伝承なんですけど。持ち主に幸せを運ぶと言われてる、妖精のようなものです。白くてフワフワしてて、綿毛のような姿をしているそうですよ」
リリは灰色だけど、フワフワ綿毛の生物なんて、そうはいない。まさにそれっぽい。その伝承を調べてみたら、リリの謎がとけるかな。
「へえー。じゃあ、これから幸せになれるかもしれないね、リゼル」
「オレは今でも、充分幸せだぞ」
肉を頬張りながら言うので、思わず笑ってしまった。
「ふふ。リゼルは肉を食べていられれば幸せだもんね」
「何言ってんだ。シアンと一緒にいられるからだろー?」
まさかそうくるとは。てっきり肉かと。
女将さんは、アラアラウフフって顔で僕らを見てるし、恥ずかしい。
「それは僕もだけど……。今以上にってことだよ」
「……今、以上にかー……」
リゼルが僕から視線を逸らす。
肉を口に含んでる時はいつもずっと僕を見つめているのに、何を想像しているのやら。
……ま、また……、いやらしい、こととかかな……。
久々のご馳走に舌鼓を打ちながら、こんなことを考えてる僕も僕だ。反省しよう。
さしあたって、お腹いっぱい食べられることは幸せだな、と思った。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる