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お初編
ブラザーコンプリート
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あれよあれよと言う間に兄貴が引っ越してしまった。
待ち遠しくてたまらない気持ちもあったし、兄貴が家を出てていくのが寂しくて、もう少し先でもいいような気もしていた。俺もたいがいブラコンだ。
でも、気持ち以上に性欲が限界だった。
兄貴が可愛すぎて何度タガが外れそうになったことか。
で、今日は初めて兄貴の新居にお邪魔する日。泊まりで。
つまり、ヤる日だ。
相手は兄貴で、しかももう突っ込む以外のことはほとんどしている仲だから今更気取る必要もない。
ようやく最後までできるなー、なんて平気で言ってみたりして。
兄貴はそれを聞いて少し恥ずかしそうにしてた。
でも実は、俺もすっげー緊張してる。お前童貞かよっていうくらい。
しかたないだろ。ただセックスするのとはわけが違う。
いろんな線を、踏み越えちまう。
普通にしていたら大半の人間が通らない道をあえて進む。
兄貴に重い枷をかけることになる。
それでも俺は……兄貴としたい。もうぶっちゃけヤりまくりたい。我慢を強いられすぎた。
それがいよいよってことになって興奮しないわけないだろ、なあ?
そうなったら緊張なんて凌駕しちまうっての。
駅まで迎えに行くというのを断って、少し道に迷いながら途中のケーキ屋でホールのココアタルトを買った。
そして兄貴の住むマンションへ到着。オートロックを解除してもらって中へ入る。
これからヤられるってわかってるだろうし、兄貴も緊張した感じで出てくるかなと思ったのに。
「よく来たな、和彰。さあ入ってくれ」
いつもと変わらない涼しい顔で出迎えられた。
「う、ウン」
なんか俺のほうが動揺してしまった。経験者の余裕とか見せたかったのに。情けない。
って……寒ッ! そりゃ顔も涼しくなるわ!
「兄貴、クーラーきかせすぎ!」
「すまない。和彰が来るから途中でスイッチを切ったんだが……」
とめててこれなの? さっきはどんだけだよ。風邪引くぞマジ。
「まあこれから俺が暖めてやるから、これくらい涼しいほうがちょうどいいかもな」
「じゃあつけるか」
「ごめんなさい、やめてください」
そこは照れようぜ、兄貴!
煽りモード入った俺の引っ込みがつかなくなるだろ……。
「今あたたかい紅茶を煎れるから、少し座って待っていてくれ」
くすりと笑って、兄貴がダイニングへ案内してくれる。
リビングを兼ねているのか、思った以上に広い。テーブルも立派な四人がけが用意してある。
家賃高そうじゃね? 大丈夫なんかな。
「あ、そうだ。ケーキ買ってきた」
「和彰が? わざわざありがとう。嬉しいよ」
「ホールケーキなんだけど。引っ越し祝いみたいな感じで」
「そうか。なら切り分けよう」
なんだか落ち着かない。そわそわする。
兄貴はこれから、ここで暮らしていくんだ。この誰もいない部屋で。
なんだか寂しいな……。でも俺もいつかは家を出るんだろう。
その時は兄貴を説き伏せて一緒に暮らそう。うん。
座って待っていると、ほどなくしてシルバートレイを持った兄貴がやってきた。
「お待たせ」
喫茶店で出てくるみたいなティーセットに、琥珀色の紅茶。ケーキの切り分け方も完璧だ。
目の前にティーカップと皿が置く動作も流れるように綺麗で、指先をうっとりと見つめてしまう。
「ケーキ、凄い美味しそうだな。本当にありがとう、和彰」
焼いてきたわけでもない、買ってきたケーキひとつに大袈裟だなってくらいの喜びよう。
兄貴は俺が買ってきたケーキを美味しいと何度も絶賛し、ニコニコ笑いながら食べた。
ココアタルトは確かに凄く美味しかったが、俺は兄貴のその嬉しそうな顔だけでお腹いっぱい、幸せいっぱい。
……そして、下心もいっぱい。
でも来たばっかでさすがにそれはマズイという気持ちはある。
ただでさえ、ムードがないと兄貴にはしょっちゅう言われるし、初エッチの時くらいはこう、自然な流れで寝室へ連れ込みたい。
普通に考えれば残っている荷ほどきを手伝ったりゆっくり話したりして夜を待つとか。
せっかく恋人同士二人きりなんだから、キスやイチャイチャくらいは普通だろう。
そのまま気分が盛り上がれば雪崩れ込むのも有りだ。
がっつかないよう気をつけながら……。
「和彰、するか?」
悶々としていたから、まさか兄貴から切り出してくれるとは思わなくて、俺は思わず固まった。
「持ってきているんだろう?」
確かにいろいろ持ってきてはいる。見透かされているようで恥ずかしいが、そんなことよりも早く兄貴に触れたかった。
「い、いいのか?」
「ああ、もちろん。じゃあ今接続ポイントとパスワードを教えるから……」
「えっ」
「え?」
やっちまった。
ネ、ネトゲかあぁあ! まあそりゃそうだよな、うん。
てか普通に考えりゃわかるのに、頭の中がそっちにばかりいってたから、誘われているとしか思わなかった。明らかに健全な空気だったってのにな。
兄貴が俺のことを好きだと勘違いしていた黒歴史的な記憶も思い出しちまったぜ。ハハ……。
まあ今ではそれが真実になったけどな……。
「あー、もちろん持ってきてるぞ、ノートパソコン! せ、設定していい?」
こんなスタートはさすがにカッコ悪いと、気づかれないように慌てて取り繕う。
だが目の前には、頬を染める兄貴の姿が!
完全にバレバレじゃねーかよ……。
こうなったらあえて俺のほうが気づいてないふりをしてやる。
何事もなかったように鞄を探ろうとした手を、兄貴が掴む。見上げると相変わらず頬を染めたままの兄貴。目があった瞬間、空気がねっとりと重くなったのがわかった。
「……そっち、でも、いいぞ」
また主語はなかったが、今度は間抜けな俺の勘違いじゃないはずだ。
「……まだ陽も高いけど、本当にいい?」
兄貴に近づいて頬を撫でる。過敏に反応して眉を寄せるのが色っぽい。
「よ、ようやくだしな。ずっと我慢させていたし……我慢、した」
俺だけががっついてるわけじゃない。それがわかって嬉しくなる。
いや、我慢していたと言われるのが初めてなワケじゃないが、兄貴の我慢っていうのは……『僕も我慢してるんだからお前もしろ』みたいな、そんな俺を言い含めるためという部分が大きいと思っていたから。いざこれからって時にも伝えてくれるとは思わなかった。
本当に、兄貴も我慢してくれてたんだ……。
「寝室は?」
「向こうの扉だ」
「よーし、兄貴をたっぷり可愛がってやるからなー」
「はは……お手柔らかに頼む」
俺よりも兄貴のが緊張してんだろうな。
初めてで、しかも抱かれる側だ。
兄弟の線を一歩越えてしまうことになる罪悪感も、俺より兄貴のほうが強そうだし。
それでも、今更引き返せない。
俺は決意を固めるように、固めさせるように、兄貴の手をぎゅっと握って笑顔を作る。
「いこ?」
「ああ」
兄貴もこくりと頷いて、微笑んだ。あまり上手く笑えてはいなかった。
そして俺たちは二人、扉の内側へ。
「寝室も、結構広いんだな」
壁紙は白。水色のシーツ。ベッドの材質は黒。寒色系な部屋だ。寒そう。いや実際、涼しいを通り越して寒い。
ベッドの傍には性能のよさそうなパソコンが置いてある。モニターが置いてある部分は、稼動してベッドの傍まで伸びそうだな。寝ながらネトゲする気満々だ。
持ってきた鞄から用意していたアイテムを取り出す。ローションとか、ゴムとか。
後ろを見ると、兄貴はシーツの上にバスタオルを敷いていた。
シワなく上手く敷けたみたいで、少し満足気なのが可愛い。
可愛いけどムラッとする。
腕を引き寄せて、啄ばむようなキスをした。
兄貴はハァ……と小さく息を吐いたあと、長い睫を伏せた。
俺は少し俯き気味になっている額に額をコツンと押し当てる。
「へへ……。やっぱ少し、緊張するな」
「僕は少しどころではないぞ」
「だよなー」
よいしょ、と自分より少し細い身体を押し倒し、シーツへ沈めた。
首元に鼻先を埋めると、爽やかなボディソープの香りがする。
「ん? 兄貴、もしかしてシャワー浴びたばっか?」
綺麗な黒髪を指ですいてみると、やっぱり少し湿っている。
これってつまり、俺とするから……だよな?
なんか生々しくて興奮する。
俺としては兄貴の匂いを堪能したかったから少し残念だったりも。
「……準備も少し、してある」
「準備! 男同士のやり方、調べたりしたんだ?」
「何故意外そうに言うんだ。予備知識くらいは、その……」
風呂場で中を洗う兄貴を想像するだけでチンコが凄いことに。
俺がしてやりたかった気もするが、これはこれで。
それに、次する時はいきなり訪れて最初から最後までたっぷり堪能させてもらえばいい。
「ほら、兄貴って攻略サイトとか嫌いだし、こっちも手探りでしたいタイプかと。実地で教えるの楽しみにしてたんだけどなー」
「ゲームとは話が別だろう。それに、やり方以外での攻略法は自分で見つけていくことになるんだ」
「こ、攻略法?」
「どこをどう触れたら気持ちいいのか、感じさせることができるのか、などだな」
凄いドヤ顔。何これ可愛い。
自分が割りと凄いこと言ってんの、気づいてないんだろうな。
「なら、たっぷり兄貴の身体を攻略させてもらうかな。きっちり覚えるから、気持ち良かったら声上げて」
そう言って兄貴のシャツのボタンを外すと、わかったという返事の代わりに頬を染めた。
そういう反応も何もかも、いっぱい心に書き込んでやるから覚悟しとけよ?
待ち遠しくてたまらない気持ちもあったし、兄貴が家を出てていくのが寂しくて、もう少し先でもいいような気もしていた。俺もたいがいブラコンだ。
でも、気持ち以上に性欲が限界だった。
兄貴が可愛すぎて何度タガが外れそうになったことか。
で、今日は初めて兄貴の新居にお邪魔する日。泊まりで。
つまり、ヤる日だ。
相手は兄貴で、しかももう突っ込む以外のことはほとんどしている仲だから今更気取る必要もない。
ようやく最後までできるなー、なんて平気で言ってみたりして。
兄貴はそれを聞いて少し恥ずかしそうにしてた。
でも実は、俺もすっげー緊張してる。お前童貞かよっていうくらい。
しかたないだろ。ただセックスするのとはわけが違う。
いろんな線を、踏み越えちまう。
普通にしていたら大半の人間が通らない道をあえて進む。
兄貴に重い枷をかけることになる。
それでも俺は……兄貴としたい。もうぶっちゃけヤりまくりたい。我慢を強いられすぎた。
それがいよいよってことになって興奮しないわけないだろ、なあ?
そうなったら緊張なんて凌駕しちまうっての。
駅まで迎えに行くというのを断って、少し道に迷いながら途中のケーキ屋でホールのココアタルトを買った。
そして兄貴の住むマンションへ到着。オートロックを解除してもらって中へ入る。
これからヤられるってわかってるだろうし、兄貴も緊張した感じで出てくるかなと思ったのに。
「よく来たな、和彰。さあ入ってくれ」
いつもと変わらない涼しい顔で出迎えられた。
「う、ウン」
なんか俺のほうが動揺してしまった。経験者の余裕とか見せたかったのに。情けない。
って……寒ッ! そりゃ顔も涼しくなるわ!
「兄貴、クーラーきかせすぎ!」
「すまない。和彰が来るから途中でスイッチを切ったんだが……」
とめててこれなの? さっきはどんだけだよ。風邪引くぞマジ。
「まあこれから俺が暖めてやるから、これくらい涼しいほうがちょうどいいかもな」
「じゃあつけるか」
「ごめんなさい、やめてください」
そこは照れようぜ、兄貴!
煽りモード入った俺の引っ込みがつかなくなるだろ……。
「今あたたかい紅茶を煎れるから、少し座って待っていてくれ」
くすりと笑って、兄貴がダイニングへ案内してくれる。
リビングを兼ねているのか、思った以上に広い。テーブルも立派な四人がけが用意してある。
家賃高そうじゃね? 大丈夫なんかな。
「あ、そうだ。ケーキ買ってきた」
「和彰が? わざわざありがとう。嬉しいよ」
「ホールケーキなんだけど。引っ越し祝いみたいな感じで」
「そうか。なら切り分けよう」
なんだか落ち着かない。そわそわする。
兄貴はこれから、ここで暮らしていくんだ。この誰もいない部屋で。
なんだか寂しいな……。でも俺もいつかは家を出るんだろう。
その時は兄貴を説き伏せて一緒に暮らそう。うん。
座って待っていると、ほどなくしてシルバートレイを持った兄貴がやってきた。
「お待たせ」
喫茶店で出てくるみたいなティーセットに、琥珀色の紅茶。ケーキの切り分け方も完璧だ。
目の前にティーカップと皿が置く動作も流れるように綺麗で、指先をうっとりと見つめてしまう。
「ケーキ、凄い美味しそうだな。本当にありがとう、和彰」
焼いてきたわけでもない、買ってきたケーキひとつに大袈裟だなってくらいの喜びよう。
兄貴は俺が買ってきたケーキを美味しいと何度も絶賛し、ニコニコ笑いながら食べた。
ココアタルトは確かに凄く美味しかったが、俺は兄貴のその嬉しそうな顔だけでお腹いっぱい、幸せいっぱい。
……そして、下心もいっぱい。
でも来たばっかでさすがにそれはマズイという気持ちはある。
ただでさえ、ムードがないと兄貴にはしょっちゅう言われるし、初エッチの時くらいはこう、自然な流れで寝室へ連れ込みたい。
普通に考えれば残っている荷ほどきを手伝ったりゆっくり話したりして夜を待つとか。
せっかく恋人同士二人きりなんだから、キスやイチャイチャくらいは普通だろう。
そのまま気分が盛り上がれば雪崩れ込むのも有りだ。
がっつかないよう気をつけながら……。
「和彰、するか?」
悶々としていたから、まさか兄貴から切り出してくれるとは思わなくて、俺は思わず固まった。
「持ってきているんだろう?」
確かにいろいろ持ってきてはいる。見透かされているようで恥ずかしいが、そんなことよりも早く兄貴に触れたかった。
「い、いいのか?」
「ああ、もちろん。じゃあ今接続ポイントとパスワードを教えるから……」
「えっ」
「え?」
やっちまった。
ネ、ネトゲかあぁあ! まあそりゃそうだよな、うん。
てか普通に考えりゃわかるのに、頭の中がそっちにばかりいってたから、誘われているとしか思わなかった。明らかに健全な空気だったってのにな。
兄貴が俺のことを好きだと勘違いしていた黒歴史的な記憶も思い出しちまったぜ。ハハ……。
まあ今ではそれが真実になったけどな……。
「あー、もちろん持ってきてるぞ、ノートパソコン! せ、設定していい?」
こんなスタートはさすがにカッコ悪いと、気づかれないように慌てて取り繕う。
だが目の前には、頬を染める兄貴の姿が!
完全にバレバレじゃねーかよ……。
こうなったらあえて俺のほうが気づいてないふりをしてやる。
何事もなかったように鞄を探ろうとした手を、兄貴が掴む。見上げると相変わらず頬を染めたままの兄貴。目があった瞬間、空気がねっとりと重くなったのがわかった。
「……そっち、でも、いいぞ」
また主語はなかったが、今度は間抜けな俺の勘違いじゃないはずだ。
「……まだ陽も高いけど、本当にいい?」
兄貴に近づいて頬を撫でる。過敏に反応して眉を寄せるのが色っぽい。
「よ、ようやくだしな。ずっと我慢させていたし……我慢、した」
俺だけががっついてるわけじゃない。それがわかって嬉しくなる。
いや、我慢していたと言われるのが初めてなワケじゃないが、兄貴の我慢っていうのは……『僕も我慢してるんだからお前もしろ』みたいな、そんな俺を言い含めるためという部分が大きいと思っていたから。いざこれからって時にも伝えてくれるとは思わなかった。
本当に、兄貴も我慢してくれてたんだ……。
「寝室は?」
「向こうの扉だ」
「よーし、兄貴をたっぷり可愛がってやるからなー」
「はは……お手柔らかに頼む」
俺よりも兄貴のが緊張してんだろうな。
初めてで、しかも抱かれる側だ。
兄弟の線を一歩越えてしまうことになる罪悪感も、俺より兄貴のほうが強そうだし。
それでも、今更引き返せない。
俺は決意を固めるように、固めさせるように、兄貴の手をぎゅっと握って笑顔を作る。
「いこ?」
「ああ」
兄貴もこくりと頷いて、微笑んだ。あまり上手く笑えてはいなかった。
そして俺たちは二人、扉の内側へ。
「寝室も、結構広いんだな」
壁紙は白。水色のシーツ。ベッドの材質は黒。寒色系な部屋だ。寒そう。いや実際、涼しいを通り越して寒い。
ベッドの傍には性能のよさそうなパソコンが置いてある。モニターが置いてある部分は、稼動してベッドの傍まで伸びそうだな。寝ながらネトゲする気満々だ。
持ってきた鞄から用意していたアイテムを取り出す。ローションとか、ゴムとか。
後ろを見ると、兄貴はシーツの上にバスタオルを敷いていた。
シワなく上手く敷けたみたいで、少し満足気なのが可愛い。
可愛いけどムラッとする。
腕を引き寄せて、啄ばむようなキスをした。
兄貴はハァ……と小さく息を吐いたあと、長い睫を伏せた。
俺は少し俯き気味になっている額に額をコツンと押し当てる。
「へへ……。やっぱ少し、緊張するな」
「僕は少しどころではないぞ」
「だよなー」
よいしょ、と自分より少し細い身体を押し倒し、シーツへ沈めた。
首元に鼻先を埋めると、爽やかなボディソープの香りがする。
「ん? 兄貴、もしかしてシャワー浴びたばっか?」
綺麗な黒髪を指ですいてみると、やっぱり少し湿っている。
これってつまり、俺とするから……だよな?
なんか生々しくて興奮する。
俺としては兄貴の匂いを堪能したかったから少し残念だったりも。
「……準備も少し、してある」
「準備! 男同士のやり方、調べたりしたんだ?」
「何故意外そうに言うんだ。予備知識くらいは、その……」
風呂場で中を洗う兄貴を想像するだけでチンコが凄いことに。
俺がしてやりたかった気もするが、これはこれで。
それに、次する時はいきなり訪れて最初から最後までたっぷり堪能させてもらえばいい。
「ほら、兄貴って攻略サイトとか嫌いだし、こっちも手探りでしたいタイプかと。実地で教えるの楽しみにしてたんだけどなー」
「ゲームとは話が別だろう。それに、やり方以外での攻略法は自分で見つけていくことになるんだ」
「こ、攻略法?」
「どこをどう触れたら気持ちいいのか、感じさせることができるのか、などだな」
凄いドヤ顔。何これ可愛い。
自分が割りと凄いこと言ってんの、気づいてないんだろうな。
「なら、たっぷり兄貴の身体を攻略させてもらうかな。きっちり覚えるから、気持ち良かったら声上げて」
そう言って兄貴のシャツのボタンを外すと、わかったという返事の代わりに頬を染めた。
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