使用人の我儘

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バレンタイン(R15

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 俺は秋尋様にバレンタインのチョコレートを渡したことがない。感謝の気持ち、くらいの軽さで渡せれば良かったけど、絶対に愛が溢れ出るだろうから我慢していた。

 でも今年は違う。すでに愛は伝えているから、形でも示すべきだ。お金さえあればプールいっぱいのチョコレートを渡しても足りないくらいの愛を。
 平坂くんなら、量より質だね。とか言うだろう。ゼロが5つもつくチョコをオススメしてきたし。金井くんはすっかり貰う立場でいるので参考にならず、広川くんは任せろ自分で買うことに関してはもうプロだとか言うから悲しすぎて聞いてられなかった……。

 屋敷では使用人たちがチョコレートを配っていたりしたから、バレンタインにはそれなりに馴染みがある。毎年くれている人にオススメの店を教わって、なんとか当日までに用意することができた。

 カバンには秋尋様に渡すチョコレートが入ってる。
 誰よりも早く渡したくて、朝、ソワソワしながら秋尋様の部屋へ行った。
 起こさなくていいと言われたけど、念のため毎朝部屋へ行く。ちなみに秋尋様、3日に一度は寝過ごしてる。相変わらず自分でのお着替えを続けていて、済んでない時は終わるまで部屋を追い出されてしまう。

 今日は……。

「おはようございます、秋尋様」
「ああ。おはよう」

 起きているパターンだった。寝顔が見られなくて残念。
 でも着替え終わっているから時間に余裕もあるし、今日に限っては運がいいと言えよう。

「朝香、ネクタイ」
「はい」

 とりあえずネクタイを締めてあげてから……。
 首に手を回していると秋尋様がふっと笑ったので、少し顔を上げた。

「ほら……」
「んむっ!?」

 口の中に押し込まれたのは、甘いチョコレート。
 ……チョコ? 秋尋様が? こ、これってバレンタインの!?
 あげることばかり考えていて、貰える展開は考えていなかった。
 だって……。秋尋様から俺に、なんて。
 甘い。美味しい。甘い。口の中がトロッとする。

「ば、馬鹿。食べながら泣くやつがあるか」

 これ以上溶かすのがもったいない。ずっと口の中に入れてたい。むしろ吐き出して冷凍しておくべきか。でも俺の唾液と混ざってしまってる。いや、ある意味、愛のハーモニー……?

「いつまでモグモグしてるんだ。ちゃんと飲み込め」
「んんっ」
「……イヤイヤって、子どもか、お前は。命令だぞ」

 ああ。その言葉は狡い。俺は泣く泣くゴックンした。

「ん……」
「よし」

 秋尋様は飲み込んだのを確認するように、俺の頬をフニフニしている。なめらかな手のひらが気持ちいい。ただでさえ感動のあまりちんちんがヤバイのに、このままではガーッと押し倒してしまいそうだ。
 というか、これで我慢しなきゃならないっていうのが本当に無理なんだけど。少し前までは許されていたから、よけいに。

「秋尋様、どうして俺に……チョコをくださったんですか? もしかしてついに、俺の気持ちに……」
「違う。お前がどれほど喜ぶのか、見てみたかっただけだ」
「こんなにも喜びます」
「ああ。罪悪感すらわいたな……」

 それが目的だったのなら、俺の反応はきっと満足いただけたと思う。秋尋様が引いてしまうほどですし。
 素直じゃない言い方だけど、俺の喜ぶ顔が見たかった……ってことでいいんだよな。これ。
 はあ……。秋尋様からのチョコ。まだ口の中、じんわり甘い。

「途中でしたね、ネクタイ。今……」

 締めたく、ないなあ……。このまま服も……脱がせて……。

「どうした?」
「……あの。あ、秋尋様に触りたいです……。少しで、いいので」
「今、触ってるだろう」

 わかってるくせに、そんなシレッと。はぐらかしているのが表情でバレバレだ。前までなら本当に気づかず返事をしてたろうけど、告白をしたあとはそういう気配にやたらと敏感になった。
 さりげなく触ることができなくなったのは残念だけど、意識されてると思うと、胸のあたりがじんわりする。

「秋尋様……お願いです」
「……いや、だが、もう……そういうことは……」
「前までもしてましたし、秋尋様も気持ちいいのだから、お互い幸せになれていいじゃないですか」

 俺の幸せのほうが、かなり大きいとは思うけど。

「これから学校なんだぞ」
「でも、俺……。秋尋様からチョコ貰って、嬉しくて。この喜びを身体で伝えたいんです」
「つ、伝わってるから押し当てるな。ボタンも外すな。せっかく着替えたのに」
「俺がきちんと直します」

 時計を見る。まだ少し、時間に余裕はある。秋尋様を気持ちよくさせて、そのあとで俺がひとりで抜くのなら、充分間に合う。

「だから、舐めてもいいですか?」
「……それじゃ、お前が気持ちよくないだろう」
「秋尋様が良さそうにしてくれたら、充分気持ちいいんです、俺」

 抵抗の手が弱い。ボタンを外して開いた胸元に何度かキスを落としてから跪く。久しぶりの秋尋様。早く舐めたい。チョコの味を残したまま、秋尋様を味わいたい。飲み干したら胃の中で、チョコと混ざるかな。飲みたい。

「んッ……」
「あっ……。床へ座ったらダメですよ。ズボンが汚れます」

 秋尋様を抱き上げて、ベッドへ座らせた。このほうが、俺も舐めやすい。

「軽々と、こういうことを……身長差もあるのに……」
「秋尋様を支えられるように鍛えているので」

 足の間に再び顔をもふっと埋めると、今度は柔らかく頭のあたりを抱きしめてくれた。
 想いを伝えたあとに触れさせてもらうのは、これが初めて。朝のせわしない時間帯じゃなくて、もっとジックリしてあげたいけど、考える時間を与えるとかわされそうだから、こうやって隙間をぬうのが正解かもしれない。

「んん……」

 フニャッとしたそれが、俺の口でおっきくなってくのが嬉しい。いつまでも含んでいたくなる。
 チョコの味が薄くなっていくのは寂しいけど、それが秋尋様の味に塗り替えられていくのは幸せだ。
 先端から滲み出る雫を舐めてから、口いっぱいにソレを頬張って搾り取るように喉の奥でぎゅうっと締めた。

「あ、あッ……。そんな、吸うな……」

 あー……。久しぶりの秋尋様の声、腰にくるなぁ……。
 この甘い声を聞いてるだけでイケちゃいそう。
 でも今日は時間もないから、とりあえず秋尋様を先にイカせないと。
 俺の口で気持ちよくなってるのが嬉しくて、本当はもっと丁寧に味わうようにねっとりと舐めあげたいけど……。吸い上げながら唇で絞めて、何度も扱いた。

「っあ……。朝香、も……ッ」

 ビクビクッと秋尋様が震えて、溢れる。思ったよりも速かった。濃いし、やっぱりおひとりではそんなにしてないのかも。

「は、吐き出せ」

 チョコは飲み込めって言ってくれたのになあと思いながらゴックンした。

「なんで飲むんだ、そんなもの。僕は嬉しいどころか……嫌だぞ、飲まれるの」
「秋尋様の大事な精液を吐き出すなんてもったいないことできません。それに、いただいたチョコと胃の中で混ぜたかったのもあります」
「意味がわからない。変態か。変態だな」

 2回も言われた。
 秋尋様は俺から少し距離を取りながら衣服を正している。

「あの、ネクタイ……」
「……ああ」

 それでもこうやって、ネクタイは俺に締めさせてくれるんだもんな。こういうとこ、本当に愛おしい。

「はい、できました」
「ありがとう。……それで……本当に……お前はいいのか?」

 そんなふうにまじまじと股間を見られると、少し恥ずかしい。興奮もするけど。

「はい。貴方のやらしい姿を見られただけで、大満足です」
「そ、そうなのか……」

 恥ずかしがってるの可愛いな。ここから先をさせてくれるならいくらでも喜んでするけどさ。時間がないのが本当に残念。

「それより秋尋様。俺からもチョコです……。どうぞ」

 俺はカバンからチョコを取り出して秋尋様に渡した。

「買ったやつか……。お前のことだから、手作りでもしてくるかと思った」
「せっかく食べていただくなら美味しいものがいいですから」

 料理はしたことがないし、お菓子作りなんてもう未知の世界。
 愛を込めただけで美味しくできるわけがないって知ってる。

「ありがとう。朝香から貰うのは、初めてだな……」
「そうですね。ずっと……気持ちがバレないようにしてきましたから……。でも本当は毎年、あげたかったんです。ようやく渡せて嬉しいです。何よりも、秋尋様から貰えたことが……。また泣きそうです」
「泣くな。たった一粒のチョコなんかで」

 量は問題じゃないし、何より秋尋様の手ずから食べさせてくれたというとんでもない付加価値がある。
 突然でなすがままだったけど、指までしゃぶっておくんだった……。それだけが残念。

 泣きそうになってる俺を見かねたのか、秋尋様が宥めるようにヨシヨシってしてくれた。

「あの……。秋尋様が朝食をとられている間、少しお部屋にいてもいいですか?」
「そ、それは……。ぼ、僕の部屋で、する……のか……?」

 こんな状態で部屋から出て、誰かに見られたらそれこそ変態扱いされる。同じ男として秋尋様も無体なことは言わないだろう。
 それでもどこか抵抗があるのか、少し複雑そうな顔をしている。

「はい。秋尋様を想って抜きます」
「ば、馬鹿。そういうことを……言うな」
「でも秋尋様もおひとりでする時は俺の指を思い出してしてくださってるのでしょう? 同じではないですか」
「違う。お前のはなんか違う」

 まあ。秋尋様は、俺がそうした……っていうのがあるからな。
 それでも、実際してるんだと思うと、たまんないな。ほんと。

「部屋を使ってもいいが……。あまり、変なことはするなよ」
「……枕の匂いを嗅いだりとかはセーフですか?」
「アウトだ! お前……、告白してからグイグイ来すぎなんだよ。僕は……戸惑ってるのに。こんな……や、やらしいことまでしてくるし、言うし!」
「秋尋様……」

 そんなに戸惑っていらしたのか。悪いことをしたな……なんて、思うはずがない。もっと俺のこと、たくさん考えて、そのまま流されてしまえばいい。そしていつか、俺のことを好きになってくれたら……。死ぬほど、嬉しい。

「申し訳ございません。でもこれからも押します」
「ッ……。反省してないなら、謝るな。僕はもう行くからな」
「はい。それではまたあとで」

 秋尋様の背を見送って、さあ抜くかとベッドに座ってズボンをくつろげたところで、秋尋様が戻ってきた。

「……するところ、見たかったんですか?」
「ち、違う。その……。この僕が、わざわざお前にチョコをやったんだからな。他の奴からは貰うなよ。いいな?」

 それだけ言い捨てるようにして、またすぐに出て行った。
 どういう独占欲ですか、それ。嬉しさしかない。男として俺だけ貰ってたら悔しいみたいなライバル心からかもしれないけど……。
 そんなこと言われたら、俺が期待してしまうってわかるでしょ?
 新鮮なオカズをありがとうございます。さっきの脳内秋尋様とあわせて楽しみます。

 俺は尊さに悶えながら、秋尋様の枕に顔を埋めた。




 秋尋様が、他の奴からは貰うなよと言ったから、全部断った。それがなければ、食料は食料だからなって頂いてしまってたと思う。
 去年動画が出回ったせいか、登下校時、他校の女子に校門で待ち伏せされたりなどもした。同い年くらいの女子なんて、本当に今までまったく縁がなかっのに、こんなところでモテるなんてビックリだ。
 俺は境遇の割には女嫌いになったりしてないけど、どんな可愛い子に言い寄られても心は少しも動かなかった。まあ、秋尋様のほうが全然可愛いし……世界一可愛い……。
 そんな秋尋様にチョコを貰えたり、僕以外からチョコを貰うなよと言っていただけたりして、俺は最高に幸せ者だ。これはもう、両想いになれる日も近いな。

 ……まあ。秋尋様のほうは、紙袋にいっぱいのチョコ、抱えてるけどね。

「僕が貰ってこないとは言ってない」

 それはそうなんですけれども。
 でも秋尋様のことだからもっと……、お前は本当に貰ってこなかったのか? まあ、貰えもしなかったんだろうけどな。とかマウントをとってくるかと思ったのに、車窓からぼんやり外を見ているだけだ。今だって、俺の視線がうるさすぎたからしかたなく反応したって感じだった。
 チョコ、貰ってきてるし、バレンタインだし……これは、色々心配になる。でも車の中じゃ、答えてくれなさそう。小松さんいるし。

「あの、秋尋様……。部屋までチョコ、お運びしますね。重いでしょうし」
「ああ、頼む」

 ここで秋尋様がドヤッてこないなんて明らかにおかしい。
 俺にとって嬉しい内容だったらいいんだけど。たとえば……『他の奴から貰ったけど朝香から貰ったのが一番嬉しかった。ハッ、もしや僕は朝香のことを……?』なーんてっ!
 ……さすがにちょっと悲しくなってきた。

 それから屋敷について、部屋へつくまで秋尋様はずっとぼんやりしてて、俺が必死に話しかけても生返事ばかりだった。質問はずっとスルーされ続けた。

 今ならお尻を触っても気づかれないかもしれない……。
 下心7割、好奇心3割で手を伸ばしかけてやめ、紙袋を床へ置いてから秋尋様をギュッと抱きしめた。
 さすがに身体への刺激があれば無視もできないはずと思ったんだけど、酷く驚かせてしまったらしい。
 慌てて俺を引き剥がそうとする秋尋様。ただ悲しいかな、俺はここ一年でますます力をつけていて、体格差による不利も前より少なくなっていたので、ビクともしなかった。

「ば、馬鹿力め……」
「秋尋様が無視するからですし、離せって命令されたら素直に離しま」
「離せ」

 だからって喰い気味に命令しなくても。名残惜しい。

「離すんだろう?」
「わかってます。少し遅れただけです」

 離したくないと訴える自分の腕をなんとか宥めて拘束を解いた。

「それで、何かあったんですか?」
「ああ。告白を……されて……」

 バレンタインだし、予想の範囲内。とはいえ秋尋様に告白しやがった相手を殺したくはなるけど。
 でも言い寄られるのが鬱陶しくて俺が恋人役をしていたくらいなのに、今更告白されたくらいで……。

「まさか、告白だけではなく、秋尋様に手を出した輩が……?」
「人を殺しかねない顔をするな。今日のは……ずっと友人だと思っていた、相手だったから……」

 俺で言えば、広川くん、平坂くんあたりに告白されるようなものか。
 確かに、それはちょっと……困るかもな。応えるって選択肢だけは、ないとしても悩みはする。秋尋様もきっとそんな感じ……。

「あ、秋尋様、受け入れるかどうかで迷ってる、などということはありませんよね?」
「ありえないな」
「良かった……」

 男は恋愛対象外だと知ってても、やっぱり不安になる。
 もし……男でもいいなんて特別な相手ができてしまったとしたらって。
 
「断りはした。だが、友情も終わった。告白をされる前の関係には戻れない」
「友達でいられなくなるくらいならいっそ、とか考えたりしてませんよね!?」
「だから、ありえないと言ってる」

 我ながら必死すぎて恥ずかしい。

「自分の感情を殺してまで友人という関係に縋るつもりはない」

 やや冷たい口振りだった秋尋様が、唐突に頬を染めた。
 な、なんだ? 口ではそう言いながらも、実は……みたいな展開だったりするのか。俺以外の男になんて、そんなの許されない……。

「だが、朝香が……。僕から離れるというのであれば、少し、考えるかもしれない……」
「えっ……!?」

 俺だと……。俺だと、考えてくれちゃうの?
 この前、出て行くなと言ってくれた時、実はすんごい惜しいことをしたんじゃ……。
 もし、俺が秋尋様のお傍を離れると言ったら……。

 ……? んん? あれ……。

「たとえ想像でも、秋尋様から離れたがる自分が想像できない」
「そういうお前だから、僕も安心していられるんだが」

 まだ足を開いてくれるような妄想のがきちんとできる。
 とか、安心の欠片もないこと考えてるけど……。

「でも嬉しいです、秋尋様! それほどまでに俺のことを!!」
「ちが、違うぞ。お前は小さい頃から傍にいるから、さすがに……。いなくなると調子が狂うというか。……だから、そのニヤニヤした顔をやめろ!」
「俺の喜ぶ顔が見たいと言ってくださったじゃないですか」
「そういう意味じゃない」

 ツレない。でも元気が戻ってきたみたいでホッとした。
 俺以外のことで頭を悩ませている秋尋様なんて見ていたくないもの。

「チョコ、床に置いてしまってすみませんでした。テーブルへ移動させますね」
「ああ」

 好きな人が貰ってきたチョコを甲斐甲斐しく運ぶ俺……。
 俺には他人から貰うなよって言っておきながら、こんなにたくさん……。やはり単なるライバル心だったか。うん、そんな気はしてた。
 でも、秋尋様からチョコを貰えたし、朝から舐めさせてもらえたし、最高のバレンタインだった。

「朝香は……。本当に、貰ってこなかったんだな」
「貰えなかっただけですよ」
「それは嘘だろう」
「……秋尋様以外からチョコを貰っても、嬉しくないですから」
「お前はなんだかんだで優しいところがあるから、断りきれずに貰ってくると思っていた」

 確かに食料としてなら、頂く予定だった。でもお返しをするつもりはなかった。それっきりにする。そんな俺がはたして優しいと言えるのか。

「俺が優しいのは、秋尋様に対してだけです」
「そんなことはないだろう。屋敷のみんなに親切にしているのをよく見る」
「俺のこと、見ててくれてるんですね。嬉しいです……」
「なっ……そ、そこは別に気にするな」

 そこが重要なんだけど、俺にとっては。
 屋敷の人に愛想よくしてるのも、突き詰めれば秋尋様の傍にいたいがためだしなあ。むしろ多分、冷たいほうだと思う。
 訂正しておくか。いや、愛が重すぎて逃げられてもアレだから、やめておこう。

「しかし見事に、全部男からだというのがな」
「やっぱり、女の人から欲しかったですか?」
「それはそうだろう」

 そうなんだ……。もしかして、そこからお付き合いが始まったりするのかな。ツライな。
 秋尋様のモノでいられるだけでよかったはずなのに、ここのところやたらと欲が出てきた。

 告白だって断られたのになあ。全然、諦めきれない。

「秋尋様の結婚相手は、俺より貴方のことを好きで、才色兼備で、家柄もあう方……がいいです」
「中々厳しい条件だな」
「そうでしょうか」
「ああ。一番目が特に」


 ……本当に、諦めきれませんよ、秋尋様。


 朝食べたチョコの味が、じんわりと口の中に滲んだ気がした。
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