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第一章
11.
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「……そう、ですか」
ん?
閉じられた瞳。
綺麗な目が見えない。
「青葉?」
突然黙った青葉に声を掛ける。
どうした?
「先輩。本当はまだ何もしないつもりだったんですが、気が変わりました。まぁ、熱が引いてなかったら少しする気でしたが」
えっと、青葉?
トンッ、軽く倒された身体。
再びふわふわのベッドに寝かされた。
「先輩。少しだけ触ります」
シュルリ青葉が自分のネクタイに手を掛けた。
うっわ、イケメンがするとヤバイなその仕草。
「すみません、最初に謝っておきますね。本当は優しくしたいんですが、嫉妬のせいで出来そうにありません」
えっ、ちょっ、青葉ぁ!?
ネクタイで縛られ、そのままベッドに固定された手首。
あの、何故俺固定されたんだ?
これじゃあ動きにくいぞ?
「泣かせたり、酷くしたらすみません」
うん。そうする事前提なのね。
つか、何するんだ?
まさか、…………いや、まさかねぇ?
脳裏に過ぎった組み敷かれる姿。
いやいやいやいや、ない。絶対ない。
俺、男。コイツも男。
こんな超絶男前が俺に勃つ筈ない。
って、待て。
俺コイツに告白されてるよ、嫉妬しました言われたよ。
ならこれって、ヤバイ状態なんじゃ?
「あ、青葉。一旦落ち着こ?」
しどろもどろに口を開いたら
「先輩、好きです」
開いたままの口に舌が差し込まれた。
ちょっ、これディープじゃん。
ヤバイって。
逃げようと試みるが、手首のせいで身を捩る事しか出来ない。
「…………せん…ぱい……」
チュッ、チュプッ、ピチャ、チュ。
キスの合間に呼ばれる名前。
「好き…です。先輩、好き」
何度も告げられる想い。
低くて甘い美声が脳を溶かす。
熱を持った瞳が、抑情しきった表情が、熱い吐息と身体が、全てが俺を欲している。
「どうしよう、我慢出来ない。………………抱きたい。抱かせて?」
耳元に囁かれる艶を増した低音。
「先輩を感じたいです」
触れられる頬。
「お願いします。拒絶……しない…で?」
潤んだ瞳で見られコクリ無意識に頷いた。
「ん、あ、や。ああ、ぁつ、あ」
指が手が唇が舌が、触れる度声が零れる。
「ヤダ、青葉、待って。ゃぁっ、おかしくなる」
全身が性感帯になったみたいに気持ち良くて
「あ…おば、青葉ぁ」
声が止まらない。
触れ合うだけで、キスだけで、こんなに感じたのは初めてだ。
凛茉を抱く時、俺は凛茉を感じさせる事のみに集中するからラストスパート位でしかイけない。
フェラもした事はあるけれど、させたら天使を汚してしまいそうでさせていない。
つまり常に心は大満足だが、身体の方は挿入時しか満足してないって事だ。
まぁ、さっきの屋上では色々ヤバかったけれど。
「今、何考えてました?」
ぅっわ、なんか怒ってる。
「余裕ですね先輩。他の事考えないで?俺だけを見てて下さい」
「ね?」
あざとく甘エロい声で、ね?って言われ
「……ぅっ」
有り得ない位バクバクバクバク心臓が暴れた。
ヤバイ、イケメンのエロさパネェ。
死ぬわ俺。
心臓持たなくて死ぬ。
ドキドキし過ぎて棺桶に足突っ込んじゃうって。
チュッ。チュウゥゥウ。
嗚呼、何故俺乳首吸われてんだ。
何故
「ひぁあん、ゃら、もぉ、やぁ」
こんなキモイ声出してるんだ。
可愛くない野郎の甘ったるい声なんてキモイだけなのに
「可愛い。先輩、可愛いです」
アバタもエクボなのか、青葉は大喜びで笑顔を振り撒き、抑情した。
胸なんて初めて触られた。
今迄触りたい舐めたいって思った事は多々あったが、触れられたいって思った事は無い。
なので指で触られたり抓まれたり、口や舌で舐められたり吸われたりなんて、絶対自分にはない体験だと思ってた。
つか、ヤバイなコレ。
気持ち良過ぎ。
頭ん中真っ白になる。
「ひゃあぁっ、やっ、待っ、……ダ…メ、ひぅ、ぃあぁっ」
唯でさえ感じ過ぎてヤバイのに、触られた下半身。
爆発寸前になっていたアレが指先が触れただけで爆ぜそうになった。
あと僅かでイク瞬間
「やっ!!」
強く戒められたアレの根元。
イキたい、イキたいって、激しく脈打っているのに
「まだダメです」
青葉は指先で俺のを戒めると無理矢理何かをソレに取り付けた。
何だ、コレ?
つか、痛い。ちょっ、何これ、スッゴイ痛いんだけど???
アレに着けられたのは透明なプラスチック製の変わった形のチューブみたいなヤツ。
強制的にアレの形が水道の蛇口みたいに固定される。
さっき迄勃っていたのを無理矢理下に向けられた上に膨張していたサイズよりもソレのサイズが小さいせいで、苦しくて堪らない。
尚且つ先端部分に何か不思議な刺激物でもあるのか、脈打つ度常に擦られる様な刺激が来る。
外したくて堪らないが、手首は戒められたままな為不可能だ。
「ヤダ、青葉。外して?」
痛くて苦しいが鎮まらない身体の熱。
時折先端から細い糸みたいに垂れる白い液体。
限界に達しているソレはもう解放されたくて助けを求めている。
なのに青葉は
「一緒にイキたいから、それ迄我慢して下さい」
無慈悲に笑うとカチャリ近くの机に鍵を置いた。
ん、鍵?
よく見るとなんか鍵付いてる。
コレ鍵ないと開けれないのか。
まぁ、どちらにせよ今の状況じゃ何も出来ない。
ん?
閉じられた瞳。
綺麗な目が見えない。
「青葉?」
突然黙った青葉に声を掛ける。
どうした?
「先輩。本当はまだ何もしないつもりだったんですが、気が変わりました。まぁ、熱が引いてなかったら少しする気でしたが」
えっと、青葉?
トンッ、軽く倒された身体。
再びふわふわのベッドに寝かされた。
「先輩。少しだけ触ります」
シュルリ青葉が自分のネクタイに手を掛けた。
うっわ、イケメンがするとヤバイなその仕草。
「すみません、最初に謝っておきますね。本当は優しくしたいんですが、嫉妬のせいで出来そうにありません」
えっ、ちょっ、青葉ぁ!?
ネクタイで縛られ、そのままベッドに固定された手首。
あの、何故俺固定されたんだ?
これじゃあ動きにくいぞ?
「泣かせたり、酷くしたらすみません」
うん。そうする事前提なのね。
つか、何するんだ?
まさか、…………いや、まさかねぇ?
脳裏に過ぎった組み敷かれる姿。
いやいやいやいや、ない。絶対ない。
俺、男。コイツも男。
こんな超絶男前が俺に勃つ筈ない。
って、待て。
俺コイツに告白されてるよ、嫉妬しました言われたよ。
ならこれって、ヤバイ状態なんじゃ?
「あ、青葉。一旦落ち着こ?」
しどろもどろに口を開いたら
「先輩、好きです」
開いたままの口に舌が差し込まれた。
ちょっ、これディープじゃん。
ヤバイって。
逃げようと試みるが、手首のせいで身を捩る事しか出来ない。
「…………せん…ぱい……」
チュッ、チュプッ、ピチャ、チュ。
キスの合間に呼ばれる名前。
「好き…です。先輩、好き」
何度も告げられる想い。
低くて甘い美声が脳を溶かす。
熱を持った瞳が、抑情しきった表情が、熱い吐息と身体が、全てが俺を欲している。
「どうしよう、我慢出来ない。………………抱きたい。抱かせて?」
耳元に囁かれる艶を増した低音。
「先輩を感じたいです」
触れられる頬。
「お願いします。拒絶……しない…で?」
潤んだ瞳で見られコクリ無意識に頷いた。
「ん、あ、や。ああ、ぁつ、あ」
指が手が唇が舌が、触れる度声が零れる。
「ヤダ、青葉、待って。ゃぁっ、おかしくなる」
全身が性感帯になったみたいに気持ち良くて
「あ…おば、青葉ぁ」
声が止まらない。
触れ合うだけで、キスだけで、こんなに感じたのは初めてだ。
凛茉を抱く時、俺は凛茉を感じさせる事のみに集中するからラストスパート位でしかイけない。
フェラもした事はあるけれど、させたら天使を汚してしまいそうでさせていない。
つまり常に心は大満足だが、身体の方は挿入時しか満足してないって事だ。
まぁ、さっきの屋上では色々ヤバかったけれど。
「今、何考えてました?」
ぅっわ、なんか怒ってる。
「余裕ですね先輩。他の事考えないで?俺だけを見てて下さい」
「ね?」
あざとく甘エロい声で、ね?って言われ
「……ぅっ」
有り得ない位バクバクバクバク心臓が暴れた。
ヤバイ、イケメンのエロさパネェ。
死ぬわ俺。
心臓持たなくて死ぬ。
ドキドキし過ぎて棺桶に足突っ込んじゃうって。
チュッ。チュウゥゥウ。
嗚呼、何故俺乳首吸われてんだ。
何故
「ひぁあん、ゃら、もぉ、やぁ」
こんなキモイ声出してるんだ。
可愛くない野郎の甘ったるい声なんてキモイだけなのに
「可愛い。先輩、可愛いです」
アバタもエクボなのか、青葉は大喜びで笑顔を振り撒き、抑情した。
胸なんて初めて触られた。
今迄触りたい舐めたいって思った事は多々あったが、触れられたいって思った事は無い。
なので指で触られたり抓まれたり、口や舌で舐められたり吸われたりなんて、絶対自分にはない体験だと思ってた。
つか、ヤバイなコレ。
気持ち良過ぎ。
頭ん中真っ白になる。
「ひゃあぁっ、やっ、待っ、……ダ…メ、ひぅ、ぃあぁっ」
唯でさえ感じ過ぎてヤバイのに、触られた下半身。
爆発寸前になっていたアレが指先が触れただけで爆ぜそうになった。
あと僅かでイク瞬間
「やっ!!」
強く戒められたアレの根元。
イキたい、イキたいって、激しく脈打っているのに
「まだダメです」
青葉は指先で俺のを戒めると無理矢理何かをソレに取り付けた。
何だ、コレ?
つか、痛い。ちょっ、何これ、スッゴイ痛いんだけど???
アレに着けられたのは透明なプラスチック製の変わった形のチューブみたいなヤツ。
強制的にアレの形が水道の蛇口みたいに固定される。
さっき迄勃っていたのを無理矢理下に向けられた上に膨張していたサイズよりもソレのサイズが小さいせいで、苦しくて堪らない。
尚且つ先端部分に何か不思議な刺激物でもあるのか、脈打つ度常に擦られる様な刺激が来る。
外したくて堪らないが、手首は戒められたままな為不可能だ。
「ヤダ、青葉。外して?」
痛くて苦しいが鎮まらない身体の熱。
時折先端から細い糸みたいに垂れる白い液体。
限界に達しているソレはもう解放されたくて助けを求めている。
なのに青葉は
「一緒にイキたいから、それ迄我慢して下さい」
無慈悲に笑うとカチャリ近くの机に鍵を置いた。
ん、鍵?
よく見るとなんか鍵付いてる。
コレ鍵ないと開けれないのか。
まぁ、どちらにせよ今の状況じゃ何も出来ない。
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