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第一章
2.
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電車から降り、改札口を出たら
「おはよ。かずちゃん」
其処に居るのは俺の天使こと凛茉。
俺と凛茉の電車は違う路線な為、毎日先に着いた方が此処で待つ。
凛茉の鞄を持ってやると
「行こ」
空いてる腕に凛茉が抱き着く形で歩き出した。
「でさ、アレ絶対おかしいよね。答えCだって」
昨日あったTVの話だが、自分が間違えてしまったクイズの問題を膨れながら言う凛茉に
「まぁ、そんな事もあるって」
宥めながら頭を撫でる。
常に学年1位の俺と違い、万年赤点の凛茉は少しおバカさんだ。
小学生でも解けそうな問題を間違ったりするし、2月は30日迄あるって勘違いしてる。
英単語もスペル余裕で間違える。
この前英語で当てられた時、Helloをヘニオって言った瞬間クラス中が吹き出した。
続けて教科書を読んだのだが、何か新しい暗号でも聞かされてるのか?って位何を言っているのか分からなかった。
周囲や先生の呆れ顔や笑いを堪える顔にキョトン。
何?
首を傾げる姿に、ぁあぁあぁぁああーーーっ!!激しく萌えた。
バカ可愛い。バ可愛い過ぎるよ凛茉。
思い出しニヤニヤしてると
「無視しちゃヤダ」
どうやら凛茉の話を聞いていなかったらしい。
可愛く拗ねられた。
あっ、クララが立った。じゃなくて、俺の愚息が勃った。
あ~もう、凛茉が可愛過ぎて朝から元気になっちゃったじゃないか。
トイレで抜かなきゃな、そう思ったが
「わっ、ヤバイ。遅れるっつ」
ゆっくり歩き過ぎてた様だ。
遅刻ギリギリになってしまい、慌てて2人で学校迄走った。
長い長い入学式。少しの睡魔に襲われながらも耐えていたら、やっぱりね。凛茉が爆睡していた。
大口開けて、キュピキュピ鼻息を鳴らしている。折角の美少女顔が台無し。
ほんっとバカ可愛い。
クスリ笑うと、睡魔が落ち着いた。
ん?
何だ?
何か一瞬視線を感じた様な。って気のせいか?
眠そうな凛茉を起こしながら戻る教室。
あっ、まただ。
何かを感じる。
が、振り向いても何もない。
気のせいか?
深く考えない事にした。
翌日も感じる視線。
何だ?誰を見てるんだ?
まさか、俺……じゃあない…よな?
チラリ横を見ると
「なぁに?」
視界に入るは可愛らしい顔。
そうか、凛茉だ。
凛茉に向けられてるのか、この視線。
可愛いもんなぁ。
ストーカーとかだったら危ない。
俺が守らなきゃ。
キュッ、軽く肩を抱き寄せると
「……何だ?」
ゾワリ変な悪寒を感じた。
ヤバイ。刺激したか?
視線を探したが、やはり何処から誰が見ているのかは分からなかった。
「おはよ。かずちゃん」
其処に居るのは俺の天使こと凛茉。
俺と凛茉の電車は違う路線な為、毎日先に着いた方が此処で待つ。
凛茉の鞄を持ってやると
「行こ」
空いてる腕に凛茉が抱き着く形で歩き出した。
「でさ、アレ絶対おかしいよね。答えCだって」
昨日あったTVの話だが、自分が間違えてしまったクイズの問題を膨れながら言う凛茉に
「まぁ、そんな事もあるって」
宥めながら頭を撫でる。
常に学年1位の俺と違い、万年赤点の凛茉は少しおバカさんだ。
小学生でも解けそうな問題を間違ったりするし、2月は30日迄あるって勘違いしてる。
英単語もスペル余裕で間違える。
この前英語で当てられた時、Helloをヘニオって言った瞬間クラス中が吹き出した。
続けて教科書を読んだのだが、何か新しい暗号でも聞かされてるのか?って位何を言っているのか分からなかった。
周囲や先生の呆れ顔や笑いを堪える顔にキョトン。
何?
首を傾げる姿に、ぁあぁあぁぁああーーーっ!!激しく萌えた。
バカ可愛い。バ可愛い過ぎるよ凛茉。
思い出しニヤニヤしてると
「無視しちゃヤダ」
どうやら凛茉の話を聞いていなかったらしい。
可愛く拗ねられた。
あっ、クララが立った。じゃなくて、俺の愚息が勃った。
あ~もう、凛茉が可愛過ぎて朝から元気になっちゃったじゃないか。
トイレで抜かなきゃな、そう思ったが
「わっ、ヤバイ。遅れるっつ」
ゆっくり歩き過ぎてた様だ。
遅刻ギリギリになってしまい、慌てて2人で学校迄走った。
長い長い入学式。少しの睡魔に襲われながらも耐えていたら、やっぱりね。凛茉が爆睡していた。
大口開けて、キュピキュピ鼻息を鳴らしている。折角の美少女顔が台無し。
ほんっとバカ可愛い。
クスリ笑うと、睡魔が落ち着いた。
ん?
何だ?
何か一瞬視線を感じた様な。って気のせいか?
眠そうな凛茉を起こしながら戻る教室。
あっ、まただ。
何かを感じる。
が、振り向いても何もない。
気のせいか?
深く考えない事にした。
翌日も感じる視線。
何だ?誰を見てるんだ?
まさか、俺……じゃあない…よな?
チラリ横を見ると
「なぁに?」
視界に入るは可愛らしい顔。
そうか、凛茉だ。
凛茉に向けられてるのか、この視線。
可愛いもんなぁ。
ストーカーとかだったら危ない。
俺が守らなきゃ。
キュッ、軽く肩を抱き寄せると
「……何だ?」
ゾワリ変な悪寒を感じた。
ヤバイ。刺激したか?
視線を探したが、やはり何処から誰が見ているのかは分からなかった。
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