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第一期 1話~40話
第十話 よみがえる太古の川
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翌日も朝から良い天気で、雲一つない快晴だった。村人が世話をしてくれたおかげで、馬も元気そうだった。再び枯れ川の上流を目指した。
キャサリンが何やら朝から騒いでいる。
「お兄様、わたくし虫に刺されましたわ。もう痒くて痒くて。あのボロ小屋のベットを見て嫌な予感がしましたの。三箇所も刺されましたわ。お兄様は刺されませんでしたの?」
「刺されなかった」
「何よ、わたくしだけ刺されるなんて不公平ですわ。お兄様も刺されなさい」
「むちゃくちゃだな。いったい、どこを刺されたんだ」
「なぜか、おしりばかり刺されましたわ」
「尻を丸出しにして寝ていたんじゃないのか」
「まあ、酷い言い方ですわお兄様、昔はそんな人じゃありませんでしたの。毒で記憶喪失になる前のお兄様は、もっと優しくしてくれましたわ・・・今はまるで別人になったようです。そう、まるで別人のように冷たいわ・・・」
何やら話の雲行きがあやしくなってきたぞ。おれが転生者だとバレたら一大事だ。この場は何とか取り繕わねば。
「そ、そうなのか。昔の俺はキャサリンが虫に刺されたときは、どうしていたんだ」
「虫刺されの跡を、お兄様がやさしく舐めてくれましたの」
どこの変態兄妹だよ。傷をなめて治すとか犬かよ。というか、これは絶対ヤバいシチュエーションだ。虫刺されのおしりだよ、おしり、しかも妹の。文字で書くのも危険なレベルだ。いやいや、そんなの絶対に何かの罠だろ。
そのやり取りを見て、ルミアナがポーションバックを手元に引き寄せながら言った。
「お嬢様、虫刺されの治療ポーションがございます。つけて差し上げましょうか」
「あら、ルミアナは意外と気が利くわね」
「お褒めいただき、ありがとうございます。他にもいろいろなポーションがありますので、困ったことがありましたら、何でもご相談ください」
「そうですわね、わたくし、お兄様を調教するポーションが欲しいですわ」
「お兄様を調教するポーションですね、作れますよ」
マジ? 作れるのかよ、つか、絶対に作るなよ。キャサリンの目が期待に輝いているし。そんなポーションを渡されたら、アルカナ王国が立派な国に生まれ変わる前に、こっちが別の何かに生まれ変わっちまうだろ。
「・・・作れますが、竜の耳垢が必要になりますので、今は無理です」
「あらそう、とても残念ですわ」
とても残念じゃねえだろ、永久に作れなくて結構だ。
王都を出てから四日目になった。川の跡は不明瞭となり、すでにわからなくなっていたが、とりあえず川が流れてきた方向、つまり北に向かって進んでいた。この辺りは見るからに荒地である。樹木が少なく、枯れた草が石の間から生えているだけだ。地面には丸い石が無数に転がっている。丸い石は川が運んで堆積したものだろう。このあたりを川が流れていたことは確かだ。
川をこれ以上遡るのは無理かもしれないと諦めかけていたころ、わずかに高くなった丘を登りきると視界が開け、眼下に大きな川が見えてきた。馬を止めると、ゆっくり周囲を見渡した。川は俺がいる丘から斜面を下ったところを、東へ向かって流れている。その川上に目をやると、東西に大きく広がる丘陵地帯が見え、丘陵と丘陵の間から川が流れだしているようだ。ミックが俺の横に馬を進めると、額に手をあてて彼方を眺めながら言った。
「これはおそらく『エニマ川』でしょう。東のエニマ国へ流れる大河です」
エニマ川はとても大きな川だった。俺が住んでいた日本では見られないほどの大きさだ。東へ悠々と流れる大河を見ているうちに、突然すべてが理解できた。俺は興奮してミックに言った。
「わかったぞ。昔、エニマ川は東ではなく、南のアルカナ王国の王都へ向かって流れていたんだ。だから昔のアルカナは水が豊富で今より豊かだった。いつしか川が流れを変えて東に流れるようになり、王都に水が来なくなった。ということは人工的に川の流れを一部だけ南に戻してやれば、再び王都へ向かって川が流れるはず。それなら長大な灌漑用水路を王都まで建設する必要はないから、工事を短期間で終わらせることができる」
「エニマ川の流れを変えてしまうのですか」
「いやいや、エニマ川の流れを変えるのではなく、エニマ川の水を二割ほど取水して、その水で王都へ流れる川を復活させるだけだ。だからエニマ川が枯れてしまう心配はない。取水するのは、ここからもっと上流の、エニマ川が丘陵地帯から出たあたりだ。そこに水門を設置して川の水を引き込み、古い川筋に水を流す。建設しなきゃならない用水路は、水門から古い川筋までだから、水路は短期間で完成できる」
「すばらしい、それは良い考えです。王都に川が復活すれば食料問題は一挙に解決できます。間違いなくアルカナに大きな繁栄をもたらすでしょう。陛下、これは興奮しますね。さっそく技師を派遣して詳しく調査させましょう」
キャサリンが驚いて俺の顔を見た。
「王都に川を復活させるですって?お兄様すごいですわ。よくそんなことが思いつきますわね、さすがは一度、死にそうになっただけのことはありますわ」
どういう褒め方だよ。
「どうだい、見直したかい?」
「見直しませんわ、だって、お兄様がすごいことは前からわかってましたの。だから、わたくしは事あるごとにお兄様のお世話をしてきたのですわ。全身クモの糸だらけになっても、虫にお尻を刺されても、お兄様に付いて来た甲斐がありましたわ」
お世話してくれるのはありがたいのだが、キャサリンの場合は「お世話」と「いじめ」と「ストーキング」の区別が無いのが困るんだよね。
俺はミックに言った。
「そうだ、復活させる太古の川を『アルカナ川』と命名しよう。アルカナ川を復活させ、アルカナ国を他国に負けない大国に押し上げるんだ」
これは大きなチャンスである。とはいえ一つ気掛かりな事がある。エニマ川から水を取水すれば、下流にあるエニマ国が黙っているとは思えない。しかし王都に川を復活させる以外にアルカナが生き残る道はない。城に戻って準備をすすめよう。
キャサリンが何やら朝から騒いでいる。
「お兄様、わたくし虫に刺されましたわ。もう痒くて痒くて。あのボロ小屋のベットを見て嫌な予感がしましたの。三箇所も刺されましたわ。お兄様は刺されませんでしたの?」
「刺されなかった」
「何よ、わたくしだけ刺されるなんて不公平ですわ。お兄様も刺されなさい」
「むちゃくちゃだな。いったい、どこを刺されたんだ」
「なぜか、おしりばかり刺されましたわ」
「尻を丸出しにして寝ていたんじゃないのか」
「まあ、酷い言い方ですわお兄様、昔はそんな人じゃありませんでしたの。毒で記憶喪失になる前のお兄様は、もっと優しくしてくれましたわ・・・今はまるで別人になったようです。そう、まるで別人のように冷たいわ・・・」
何やら話の雲行きがあやしくなってきたぞ。おれが転生者だとバレたら一大事だ。この場は何とか取り繕わねば。
「そ、そうなのか。昔の俺はキャサリンが虫に刺されたときは、どうしていたんだ」
「虫刺されの跡を、お兄様がやさしく舐めてくれましたの」
どこの変態兄妹だよ。傷をなめて治すとか犬かよ。というか、これは絶対ヤバいシチュエーションだ。虫刺されのおしりだよ、おしり、しかも妹の。文字で書くのも危険なレベルだ。いやいや、そんなの絶対に何かの罠だろ。
そのやり取りを見て、ルミアナがポーションバックを手元に引き寄せながら言った。
「お嬢様、虫刺されの治療ポーションがございます。つけて差し上げましょうか」
「あら、ルミアナは意外と気が利くわね」
「お褒めいただき、ありがとうございます。他にもいろいろなポーションがありますので、困ったことがありましたら、何でもご相談ください」
「そうですわね、わたくし、お兄様を調教するポーションが欲しいですわ」
「お兄様を調教するポーションですね、作れますよ」
マジ? 作れるのかよ、つか、絶対に作るなよ。キャサリンの目が期待に輝いているし。そんなポーションを渡されたら、アルカナ王国が立派な国に生まれ変わる前に、こっちが別の何かに生まれ変わっちまうだろ。
「・・・作れますが、竜の耳垢が必要になりますので、今は無理です」
「あらそう、とても残念ですわ」
とても残念じゃねえだろ、永久に作れなくて結構だ。
王都を出てから四日目になった。川の跡は不明瞭となり、すでにわからなくなっていたが、とりあえず川が流れてきた方向、つまり北に向かって進んでいた。この辺りは見るからに荒地である。樹木が少なく、枯れた草が石の間から生えているだけだ。地面には丸い石が無数に転がっている。丸い石は川が運んで堆積したものだろう。このあたりを川が流れていたことは確かだ。
川をこれ以上遡るのは無理かもしれないと諦めかけていたころ、わずかに高くなった丘を登りきると視界が開け、眼下に大きな川が見えてきた。馬を止めると、ゆっくり周囲を見渡した。川は俺がいる丘から斜面を下ったところを、東へ向かって流れている。その川上に目をやると、東西に大きく広がる丘陵地帯が見え、丘陵と丘陵の間から川が流れだしているようだ。ミックが俺の横に馬を進めると、額に手をあてて彼方を眺めながら言った。
「これはおそらく『エニマ川』でしょう。東のエニマ国へ流れる大河です」
エニマ川はとても大きな川だった。俺が住んでいた日本では見られないほどの大きさだ。東へ悠々と流れる大河を見ているうちに、突然すべてが理解できた。俺は興奮してミックに言った。
「わかったぞ。昔、エニマ川は東ではなく、南のアルカナ王国の王都へ向かって流れていたんだ。だから昔のアルカナは水が豊富で今より豊かだった。いつしか川が流れを変えて東に流れるようになり、王都に水が来なくなった。ということは人工的に川の流れを一部だけ南に戻してやれば、再び王都へ向かって川が流れるはず。それなら長大な灌漑用水路を王都まで建設する必要はないから、工事を短期間で終わらせることができる」
「エニマ川の流れを変えてしまうのですか」
「いやいや、エニマ川の流れを変えるのではなく、エニマ川の水を二割ほど取水して、その水で王都へ流れる川を復活させるだけだ。だからエニマ川が枯れてしまう心配はない。取水するのは、ここからもっと上流の、エニマ川が丘陵地帯から出たあたりだ。そこに水門を設置して川の水を引き込み、古い川筋に水を流す。建設しなきゃならない用水路は、水門から古い川筋までだから、水路は短期間で完成できる」
「すばらしい、それは良い考えです。王都に川が復活すれば食料問題は一挙に解決できます。間違いなくアルカナに大きな繁栄をもたらすでしょう。陛下、これは興奮しますね。さっそく技師を派遣して詳しく調査させましょう」
キャサリンが驚いて俺の顔を見た。
「王都に川を復活させるですって?お兄様すごいですわ。よくそんなことが思いつきますわね、さすがは一度、死にそうになっただけのことはありますわ」
どういう褒め方だよ。
「どうだい、見直したかい?」
「見直しませんわ、だって、お兄様がすごいことは前からわかってましたの。だから、わたくしは事あるごとにお兄様のお世話をしてきたのですわ。全身クモの糸だらけになっても、虫にお尻を刺されても、お兄様に付いて来た甲斐がありましたわ」
お世話してくれるのはありがたいのだが、キャサリンの場合は「お世話」と「いじめ」と「ストーキング」の区別が無いのが困るんだよね。
俺はミックに言った。
「そうだ、復活させる太古の川を『アルカナ川』と命名しよう。アルカナ川を復活させ、アルカナ国を他国に負けない大国に押し上げるんだ」
これは大きなチャンスである。とはいえ一つ気掛かりな事がある。エニマ川から水を取水すれば、下流にあるエニマ国が黙っているとは思えない。しかし王都に川を復活させる以外にアルカナが生き残る道はない。城に戻って準備をすすめよう。
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