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執着旦那と愛の子作り&子育て編

王女。⑦

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部屋には小さな淡い光放つ玉が幾つも漂い優しい光で満たされている。
特にソファーの周りに光が集まり、そこに横たわるシャリオンを照らした。

シャリオンが欲しいのは口づけだけなのに、ガリウスが止まらなくなるという理由でキスをしてくれなかった。
口ではそんなことを言うのにバスローブをはだけさせたガリウスはとてもにこやかにしながらマッサージの続きをしたがった。
キスをしたらそれ以上のことをしたくなるため出来ないと逃げられてしまった。

それを聞いてガリウスに対して意地悪と感じるよりも、これまでの自分の振る舞いの所為だと反省した。
キス一つで熱くなり求めてしまうのはシャリオンだが、毎回キスを強請り「手加減して欲しい」とか、「明日は動けないと困る」だとか言って・・・ガリウスを困らせた。
シャリオンがガリウスの一つ一つに煽られるがガリウスも同じだろう。
何時だってガリウスもキスで興奮してくれているのだから。

『抱きたい』と言ってくれたガリウスを断ってしまったシャリオンに、今出来ることは意思を尊重してくれているガリウスのマッサージを感じてる様を見せない事。・・・なのだが、その気になっていたシャリオンにはガリウスのマッサージに感じないと言うのは難しかった。
オイルで滑る肌はシャリオンの想像以上に敏感にかんじとってしまう。
バスローブの紐が解かれ前をさらしている状態では、万が一恥ずかしい状況になってしまったらガリウスを困らせてしまう。

「あの・・・、この状態は・・・恥ずかしいのだけど」
「私には見せて頂けるのでは?」
「それは、」
「冗談です。マッサージすることに意味があるのです」

そうは言われてももたげはじめているシャリオンのモノが完全に勃ち上がってしまうのは時間の問題だ。
もう、こうなったら魔法で治してしまおうかと思ったときだ。

「私のマッサージでは気持ち良くありませんか・・・?」

悲しげな笑みを浮かべながら言われ、とても『性的に感じてるから隠したいんだ』なんて言えなかった。

「そんなこと、無いよ。とても気持ちいい」
「良かったです。マッサージは全身を解さねば意味がありません。しっかりと解しましょうね。明日の為に」

足のマッサージが終わったのか、上半身に暖かなオイルをトロリと垂らした。

「・・・、」

ただ、それだけなのに何故か落ち着かない。
オイルの入っている瓶が左右に振られ、胸を濡らしていく。

「っ・・・そこは、・・・疲れて、ないよ」

コリコリと芯を持った乳首を転がされる。

「んっ」
「しかし、凝っている様です」
「っ!」

指先で軽く弾かれると予期していなかった甘い疼きが広がる。

「っ」
「リラックスして下さい」
「っそっ・・・でも、・・・」
「我慢すると余計な力が入ってしまうでしょう?」

脇腹をなぞるように触れられびくつく。
そういいながらガリウスの指先に弄ばれる。
オイルを追加した指先にシャリオンは体を捩らせた。
しかし、その体の向きはすぐに戻され、高速で乳首を弾かれるともう我慢ができなかった。

「っぁぁっ・・・んぅぁぁ!・・・だめっ・・・そんなっ・・・ゆびっ・・・ぁぁぁっ」

全身をびくつかせながらくたりと動けなくなる。
射精せずに達したシャリオンはハァハァと呼吸を繰り返す。
心地よさに浸っているとアメジストが見えた。

口付けがしたいだけなのに。
してくれないからなのか遠くにいるガリウスにガリウスの首に腕を回す。

「っ・・・もう、こんなこと、したら・・・」
「なんですか?」
「したく、なっちゃう」

耳もとでクスリと笑う。
ガリウスの声は魔力がが乗って、それでシャリオンを可笑しくしているのだろうか?
そんなことを思ってしまうくらい、シャリオンは耳元で囁かれるこの声に弱い。
それは吐息にも適用される。
明日はハイシアに行くから駄目だと思っているのにグラグラと揺れる。

「・・・まだキスしたら駄目?」
「私の理性は薄氷です」
「っ・・・」

あまりにも悲しげに見上げると、ガリウスが顔を近づけてくる。

「・・・。では、舌を出して下さい」
「舌・・・?・・・こう?・・・!」

何をされるのかと思ったら、シャリオンの舌にペロリと舐めた。
直ぐ下がってしまおうとするガリウスに引き留め、ピチャリとなめ、そして舌先をちゅうっと吸った。

「っ・・・もう・・・がまん、しなくて・・・いいからぁ」

その言葉にガリウスは意地悪気に笑った。

「そんなことを言っては・・・ダメですよ。調子に乗ってしまいます」
「っ・・・」

するりと首に腕を回して抱きしめた。

「なにしても・・・いいから」
「・・・。約束ですよ」
「ん」

抱き上げられ連れていいかれたのは寝室ではなかった。
大きな鏡と椅子がある衣装部屋だ。
鏡の前に置かれている椅子に腰かけると、シャリオンを膝の上に乗せた。

「足を肘掛けに乗せて下さい」
「・・・こう・・・?」
「えぇ。少し腰を落として下さい」

言われるがままにその体勢を取る。
シャリオンはガリウスに抱き着いたままで居ると背中を撫でられ、ぞくりとした。
ガリウスはまっすぐ前を見ていて何気なく前を見ると、その理由がわかった。

「!!」
「良く見えますね」
「っ」
「シャリオンに可愛く動くここを見せてみたかったのです」

そう言いながら右手の中指で尻の穴を撫でた。
指にパクパクと動くが、それを見せつけるようように触れたり離したりする。

「ぁっ・・・んっ」
「ほら・・・見て下さい」

そう言いながら尻の穴をしたから上につぅっと撫でる。
恥ずかしい!・・・けれど、その指が欲しい。
もどかしくて腰をくねらせた。
ガリウスの指がそこをタッピングし、指に纏ったオイルのせいでぴちゃぴちゃっと音を鳴らす。

「はっ・・・はっ・・・んぅっ」

皺の淵を焦らす様に撫でた。
その度にくねらせているのが、自分で入れようとしているみたいで恥ずかしい。
以前はこんな事出来なかったのに。
重ねる度にますますいやらしくなっている気がする。

「ピッタリ閉じているここの皺が大きく広がって、私のモノを飲み込んでくれているのですよ?」
「っ」
「私を包み込み吸い付き甘やかしてくれるのです」

情事を連想させるように一本の指が入ってくるとすぐに出ていく。
オイルが纏った指ではそれが簡単で、繰り返していくことでほぐれていくのがあ解る。
そして、2本の指がシャリオンの中に入ってくると左右に開かれた。

「見て下さい。ピンクでとても愛らしい」
「っ~・・っ・・・ぁっ」

反動できゅうっと締め付けてしまう。

「そうやって私を締め付けて・・・私を愛してくれているのですよ」
「っ・・・が・・・りぃ」
「今日は貴方の全てを見ながら抱きたいのですが。・・・よろしいですか?」

お願いを断れるわけがない。
コクリと頷くと、鏡に向かって座るように言われる。
ガリウスにみられていることを意識しながら挿入するところを見たいというガリウスに、良くそんなことを思いつくと思いつつも、興奮していくガリウスにシャリオンは興奮した。
シャリオンの箍はもうセックスをすると言った時点で崩壊している。

腰を落としコツンと猛々しいモノがそこに当たると、まるでちゅぱちゅぱと鬼頭に吸い付く。

「ぁっ・・・んんっぅ・・・お、・・・きぃ」

何度肌を重ねても素面のうちは一瞬恐怖がチラつく大きさだ。
勿論、が、皮膚が引っ張る瞬間は怖いのだ。
だが、今日は普段以上にオイルを使われている。
そのことや高まった欲求に抗えずにゆっくりと腰を下ろした。
大きな鬼頭を飲み込んでいき途中で止めた。
チラリと鏡越しにガリウスを見ると意地悪気に笑みを浮かべている。

「意地悪ですねぇ」
「っ・・・ガリィ・・・にいわれたく、ない」

頑張っているシャリオンの乳首を爪でカリカリとはじく。

「意地悪・・・でしたか?・・・ここをしても。
・・・ここを中から愛しても・・・喜んでくれていると思っていましたが」

そう言いながら乳首とは逆の手は前に回されて、指先から糸が出てくる。
ゆっくりと割れ目を撫でられ、与えられる快感を思い出して震えた。

「嫌いですか?」
「っ・・・っ・・・解ってる、くせにっ」
「シャリオンから聞きたいです。ペニスのこの穴から・・・愛されるのは嫌いですか」

嫌いなわけがない。
気持ちよくてそれは麻薬の様に虜にしてくれる。
だが、それと同時に可笑しくなる自分が恥ずかしいのだ。
そう言うとガリウスはクスリと笑った。

「素直に言って下さったら・・・きっと気持ちいいでしょうね」

少し先端が丸くなると、穴を広げるように動いた。
数度されているうちに、その誘惑に羞恥は砕けた。

「っ・・・す・・・きぃ」
「では・・・シャリオンは腰を落とし私を愛してください。
私も同時にあなたのここを愛します」

いやらしいことを強いるのに『愛』という言葉で惑わしシャリオンを操る。
はっはっと吐息を漏らしたシャリオンはコクリと頷く。
ゆっくりとシャリオンが腰を下ろすのと同時に、ガリウスの指先の糸が棒状になりゆっくりと割れ目をなぞり尿道に入ってくる。
狭いのは入口だけでずるずると侵入してくる。

「シャリオン。ちゃんと見ていてくださいね。・・・・貴方と私しか知らない光景ですよ」
「っ・・・っ・・・ぁっ・・・んぅっ」

自分しか知らない『ガリウス』というのは蜜のようだ。
一番太いカリの部分を飲み込むと体勢的にこれが限度でガリウスにもう片腕で抱きしめられた。
そして、2つとも最奥までたどりつくと、ガリウスの指先から魔力の糸が分裂した。
だがシャリオンの中にあるのはそのままで、中でトントンと腹側に向かって動き出す。

「!ひぃぁっ・・・あぁっっ・・・んっ・・・ぁっぁっ・・・中ッ・・・つ・かないでぇっ」
「気持ち・・・良いでしょう?」
「っ・・・いぃっ・・・きもちいぃっ・・・けどっ」
「外から竿を扱いたらもっと・・・良いのでしょうね。・・・すみません。腕が足りないです」

そう言うと両腕でシャリオンの抱え込み上下に動かし始めた。
前から後ろから前立腺をゴリゴリ刺激すると可笑しくなりそうだった。

「んぁぁぁっ・・・ぁっぁぁあぅっ・・・あっあぁぁ」

喘ぎ乱れた姿を否応なしに見えてしまう。
だらしなくとろけた表情を鏡越しのガリウスは満足げに見ている。

「可愛いですよ。シャリオン」
「っ・・・んなことっ」
「シャリオン。・・・中・・・核が今動き出したらどうなってしまうのでしょうねぇ」
「!!!・・・だっ・・・だめぇっ」
「ふふ・・・シャリオン。そういう顔でいう時、してあげると貴方はいつも鳴いて喜ぶんですよ」
「っ」

そう言うと抱えていた足を片方下すと陰茎の根元からへそのあたりをつぅっと撫でた。

「っ・・・っ」
「本当に。・・・嫌ですか?」

耳が弱いと知っているのに判断を鈍らす様にチュッと口づけ、鏡越しのアメジストが誘う様に光った。

「それとも。・・・こんなこと嫌で・・・私の子種はいりませんか?」
「っ~っ・・・」

今日のガリウスは本当に意地悪だ。
やたらアンジェリーンを気にしているのも影響しているのだろう。

「・・・ほ・・・しぃっ」
「無理してはいけませんよ」
「っ・・・欲しい!・・・ガリウスのせぃ・・・しっ・・・僕の・なかにっ・・・」

そう言いながら半身をよじらせて見上げ訴える。
ジッと見てくるガリウスの首に腕を回して引き寄せると唇を重ねた。

「もうっ・・・早くっ・・・焦らさないでぇっ・・・好きにして、、良いって言ったのだから・・・もう奥も愛してぇっ」

その言葉をききたかったのだろうか。
にっこりと笑みを浮かべた。
口腔をむさぼりながらぐぐぐっと押し入ってくるガリウスのモノ。
その間も尿道からの前立腺のリズミカルな刺激は止まらせずに、体をえぐるように腰を動かされるとコツンと最奥に当たった。

「っ・・・ぁっ・・・ひぃっ・・・ぁっぁっ」

ゆっくりとした動きから徐々に早くなるにつれて声が止まらなくなる。
硬くすぼまっていた結腸は快感を思い出したようにゆるくなってきたのを狙うと、ガリウスがぐりぐりと大きなカリをねじ込んだ。

「んぁぁっぁぁぁっ・・・んっ・・・・んぅぅっ」


絶叫に似た喘ぎを唇で塞ぎながらがっぽりとはまるところまで押し込む。
その間にシャリオンは何度逝ってしまっただろう。
出せないままに繰り返し与えられる快感にろれつが回らなくなっていく。

「あひぃぅ・・・ぁ・・・ん・・あぁぁっ・・・が・・・りぃっ」

そして、少し勢いをつけて突き上げられるとついに入ったようだ。

「!!!!っ・・・ぁぁぁっ」

体を何度もビクつかせガリウスが腰を動かす度に、シャリオンのぺにすからトロトロと蜜をこぼした。
沐浴をしたというのに無駄になるほど2人はドロドロになる。
ガリウスはなじむまで待ちながら、シャリオンのへそを撫で始めた。

「いきますよ・・・」
「!っ・・・いま・・・だめぇっ」

しかし、先ほど欲した言質を受け取ったガリウスは抑えていた核への制御を止める。
じわじわとガリウスの先走りと魔力を受け取った核は反応し次第に振動が強くなっていった。

「ぁぁぁっ・・ひぃぁっ・・・んんっっ」

言葉にならない声を発し、次第にシャリオンも腰を淫らに揺らし始めた。

「あぁぁっ・・・がりぃっ・・・もっとぉ・・・もっと・・・おく、・・・ついてぇ」

くすんくすんと泣き声の様に甘えられると、ガリウスはゾクゾクと背筋に興奮が走る。
シャリオンの唇をべろりと名前、口腔を吸った後。

「っ・・・はぁ・・・、・・・気持ちいいです・・・シャリオン」
「っ・・・ぼくもぉ・・・がり・・・がりうす」
「愛しています・・・シャリオン」
「すき・・・っ・・・すきっ・・・愛しているっ・・・だから・・・がりぃのちょうだい・・・っ」

絶頂に近づくにつれ愛を囁きながら、2人はドロドロに溶けあう様に求めあい、そして。


「んあぁっぁあぁぁぁ・・・・!」
「・・・くっ」

勢いよく射精をした。
快感に酔いしれるシャリオンの陰茎を透明な飛沫をあげるまで扱き、強烈な快感の中。
数回目の絶頂を迎え、今度こそ意識を手放すのだった。

┬┬┬
脳みそのバックアップを作りたい。
一度書いたもの、特に3万文字書いた後に消えるとかなりショックで。。。
今回はエッチだけで上げます。。。
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