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執着旦那と愛の子作り&子育て編

いや、それで怒られても!

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早朝。
王都に与えられた部屋。

練習気分で高揚していた魔法も、何が起きるかわからない事を考えると気持ちも入れ替わった。
以前は不安に思い願うことしか出来ないが、今はシャリオン自身でも出来るようになったことにはガリウスに感謝をしている。
そのガリウスにはシャリオン自身にも効果があるように全体を掛けるようなイメージでと言われ、ガリウスとそして子供達にも『パーフェクトレジスタンス』を掛ける。
魔力を抑えている子供達も加わったのだが、ガリウスは少し不満気に『私の特権だったんですよ?』と、大人気なく子供達に主張する。
子供達はなれた様子で『ごめんなさい』と言いつつも、ガリウスの腕の中でキャッキャッと喜んでいる。
シャリオンがアシュリーを抱き、ガリオンがガリウスが抱いてくれている。
無邪気に喜ばれるそれにガリウスも毒気が抜かれたのかシャリオンの準備が整うまで2人の気を引くように帆を撫でたりして遊んでやる。
子供達はまだ朝でここにはウルフ家の者しかいないから少し気が抜けているようだ。
シャリオンの腕の中ではは大人しくしているガリオンもガリウスの腕の中では動きに遠慮がない。
見ているアシュリーもシャリオンの服をしっかりとつかみながら、そちらに興味を示している。
シャリオンの腕の中で嬉しいがガリウスの方も楽しそうに見えるのだろう。

それに笑みを浮かべながら、今日も何もなく無事に過ごせるように祈る。

☆☆☆

ハイシア領。
今日は領で執務だ。
子供達についていたい気持ちが無いわけでもないが、シャリオンが仕事中は子供達はよっぽどのことが無い限り部屋には来ないし、子供達も習い事だ。
だったら仕事が捗るのは断然領である。

領で仕事をしていると怒るのはアンジェリーン。
彼の過保護はレオン並みにあれこれ注意してくれるのだ。勿論すべてシャリオンのためであり、鬱陶しいなどとは思わない。
ルークも心配していたがガリウスが大丈夫だと、言ったことや、必ずタリスマンやワープリングを所持するように、そもそもゾルを必ず連れて歩くように言われた。

あ。そう言えば『友達』になるって言ってなかったかも

ヴィスタのガーディアン発言に気を取られていてわすれていた。
こればかりはガリウスに怒られるかもしれない。
いや怒らないだろうか。
とにかく言うの忘れていると隠していると思われてしまっても困るので今夜にでも言おうと思う。
思考共有で言えるが出来れば会って話したい。



領主城につくと城壁にいるヴィスタのところに向かう。
領地で仕事をするにあたり、彼に挨拶する事が加わった。
子供達にヴィスタは友達と言ってしまった手前、このままでは良くないと判断したのだ。

訪れたシャリオンに驚いていたが、理由を素直に言えばおかしそうに尻尾をぶんぶんと振り笑った。
巨体を揺らすと城壁が揺れ、流石にヴィスタも慌てたようだった。
過去に王都の屋敷を壊しシャリオンを泣かせてしまった理由は未だによくわかっていないが、シャリオンを泣かせたいわけではなく、すぐに謝ってきた。

そんなわけで、領地に戻ったときは挨拶に来ることを伝えつつ、ガーディアンの事を聞いてみれば、子供達はシャリオンとガリウスの愛に疑いはなく何故そんな約束をしたのか、真の理由が他にあるのじゃないか?と信じないことや、暇潰しにそうする事にしたと言いだした。
ではヴィスタが具体的に聞いてみると領地を飛び回ることにしたらしい。
ヴィスタが飛ぶ事により凶暴な魔物の動きが不活発になるのだと教えてくれる。
ハイシアにはそれほど危険な魔物はいないが、人がいない場所に湧きやすい。
領地内には村や町を繋いだワープゲート(領地を繋いでるものより小さく一度に送れる人数は少ない)を置いたため、もしかしたら魔物が活性化するかもしれないが。
領主としてはありがたくお礼をつたえた。

するとシャリオンをみて笑っているようすに自分の格好をみる。
おかしな様子はないのだが、ゾルに振り返った。

「どこか可笑しいところある?」
「いいえ。なにか言われたのですか?」

ドラゴン状態のヴィスタの言っている事は、シャリオンや子供達しかわからない。
ガリウスは・・・どうなのだろうか。
ドラゴン状態で対面しているところは見たことがないが、なんだか今のガリウスなら出来そうな気がするが。

「くるるる(いや。やたら魔法がかけられているからな。シャリオンのことが余程心配なようだ)」
「僕自身のじゃなくて?」
「くぁくぁ(違う。ガリウスと子供達からだ)」
「ガリウスと・・・子供達から?」

コクコクとうなづくヴィスタにシャリオンは驚いたがクスクスと笑った。

☆☆☆

そんなやり取りを終えた後。
シャリオンは自分の執務室に戻った。
王都の屋敷であったり、ここ領地であったり。
専用の部屋での仕事は捗る。

至急の書類を先にこなすと、仕事を任せてる各所に出向いた。
特に問題はないようで続いて、完全非公開で契約をしている魔術師と技術者のところにも久しぶり顔をだした。
技術者はもともと街で工房を開いていた者たち。
セレスの提示する薬や道具を作れるくらいの器用さと、秘密を守れる者かどうかが必須である。
もちろん、魔術師も技術者にも秘密厳守は魔法紙で最高レベルの誓約で契約を結んだ。
破れば五感を奪うものだ。
募集には能力があれば身分は関係なく、内容もさほど難しくないが、契約不履行になった時の罰が厳しいため、ワープリングやワープゲートに関わることだと勘づいているだろう。
ここにきた時は、緊張し過ぎだと言えるほどだったが、慣れたせいか笑顔もみえた。
ワープリングは需要が多くフル稼働だ。
就労に関しては決めているが改めて労って回った。
それから、全体を見回ると一息を入れるために部屋に戻った。


午後を過ぎていたので、軽食をとり書類に目を通していると、ゾルに声をかけられた。

「休憩時間では?」
「ちゃんと食べたよ?」

目の前で食べていたのに不思議そうに返せばため息をつかれる。
そんなシャリオンには諦めると本題に入った。

「ドラゴンに過剰反応しているものですが」
「あぁ・・・やっぱり諦めないよね」

ガーディアンになると言ってくれたが、果たして領民が納得するかどうか。
そもそもハイシアにそんな危険がおとずれたことはなく、むしろヴィスタが襲来したきたことがハイシアにとって恐怖だったわけで。
領地全体に告知をしたわけだが、未だに領民から苦情が来ているそうだ。
しかし。

「どうやら特定の人間から送られている事がわかりました」

どうやったら領民のイメージを変えられるだろうかと考えていると、ゾルの言った言葉に顔を上げた。

「どういうこと?」

相変わらず仕事が早い。

「一見執筆や氏名は別人のものですが、同じ人間の魔力を感じます。複数人が多人数に見せかけて出しているのでしょう」
「そう。・・・別の思惑がありそうな気配がありそうだね。調べてくれてると思って良い?」
「明日には確実な報告が出来ます」
「おねがいね。
あと、実際の領民の声も聞いてみたい」
「わかりました。あのドラゴンも、シャリオン様の前では猫のようなのですがね」

見た事がないが、どうやら鳴き声は可愛らしいものらしい。
たしかに、ドラゴン状態のヴィスタは見た目は凶暴だが反応は動物のようで可愛く見えている。

「いっそうのこと、街を散歩されては如何ですか」

それが皮肉だとはシャリオンは気付かずに、少し考えたあとにうなづいた。

「それは良いかも知らないね。
流石にあのサイズを街を連れて歩けないけれど。
城が駄目と言うのなら、街の外に新たな住処を作ってそこに住んでもらって、帰ってくるときに僕が出迎えるの。
領主の僕がやったら皆んなも怖いものじゃないってわかってくれないかな」

ゾルはその言葉に眉を顰めた。
口調はいつも通りになる。

「はぁ・・・。
お前は俺達と違って1人しかいない事を忘れてないか?」

朝夕の挨拶に出迎え、お領主としての仕事に公爵の仕事まで本格的にするようになったなら確実にシャリオン1人では足りない。

「王配の相談役としての仕事も、あまりにも放置しておくと、拗ねられるぞ」
「そうだった」

忘れてた事実を思い出すように言うと、隣でため息ついた。

☆☆☆

その日の仕事を終えて王都に帰ってきた。
王城に向かう前に王都の屋敷にある資料に目を通すため執務室に向かった。

そんな時だった。

何があったわけじゃない。
ふと、呼ばれたような気がして視線を落とした。

「?」

執務机の1番上の引き出しを開けると、見覚えのある小箱。
ヴィンフリートに渡された核だ。
声が出そうになるのを寸前で抑える。

どうして、こんなところに・・・

渡されて自室に置いたと思ったのだが、何かの拍子に持ってきてしまったらしい。


・・・
・・



気になった書類を確認していると気付けば夕方を過ぎていた。
それでもシャリオンは気付かなかったのだが、ゾルにガリウスが来たと言う知らせに顔を上げた。

そんな遅い時間になったのかと思ったが、どうやら違うら心配をかけたらしい。
ガリウスにヴィスタのことを正直に話すと、それは想定通りだったようだ。
予想は出来てもシャリオンから言われるのを待っていたようで気にさせてしまったから、迎えにきてくれたのだろうか。

それからたわいもない話をして、今日も一日を終えようとしていたところだった。
それまで話していたガリウスがピタリ止まる。

「どうかした?・・・あ。それは」

ヴィンフリートに渡された核だ。

「自分の部屋で見つけたんだけど、なんか持ってきちゃった」

恥ずかしい事ではないのだが、少し頬が熱くなる。
咄嗟に隠そうとしたのだが手を取られた。

「てっきりそう言うおねだりなのかと思いました」
「っ」

違うともそうだとも言えなくて思わず息を飲んでいると、ゾルが静かに部屋を退室して行った。

「王城に残る者たちに知らせるのと、
この屋敷の執事に知らせに行ったのでしょうね。
わざわざ思考共有をせずに」
「っ」

改めて言われると恥ずかしい。

「顔が赤いですね。・・・何を想像したのですか?」
「っ・・・それ、は」
「私はそれを見ると、初めての夜を思い出します」
「っ!」

ガリウスを意識をしすぎて、シャリオンが巻いた種であるが、とても恥ずかしい事をする羽目になった。
耳までまっかにするシャリオンの隣に立つと、視線を逸らしたのに首筋に口付けられた。

「っ・・・まって」
「あの子達に兄弟が必要ではありませんか・・・?」

まだシャリオンを独り占めしていたいと言ってたのに、こんな時ばかりそんな事を言う。

「っガリィは・・・そう思ってくれてるの?」
「本音を言えばまだシャリオンを独占していたいですが。無意識に持ってきてしまうほど私との子を望んでくれているのでしょう?」

首筋にくちびるを当てられながら、黙っていると返事を求められるように吸われた。

「んっ・・・」

するりと回った腕が前に回ると腹を撫でられる。

「っ・・・ガリィ・・・湯浴みしたい」

答えずにそう言ったのだが後々後悔する事になる。
逃げれば追われもっと強い要求になると言うことをまだわかっていないのだった。

☆☆☆

湯浴みに2人で入ると、そこから既に始まっていた。
ガリウスの大きな手で洗われたシャリオンはあっという間に体が熱くなる。
シャリオンの赤く実った果実のような乳首を弄びながら肝心の熱は与えてくれず焦らされた。

寝室に戻ってもガリウスの意地悪は止まらない。

ベッドの上でガリウスに背を向け尻を突き出す格好をしながら、シャリオンは羞恥のあまり震えていた。
『初めての夜』に気分がのってしまったらしく、ほぐすところを見せて欲しいと言われたのだ。

見られるのもその事に熱くなる体も恥ずかしく堪らないのに、指を止められない。

「んっ・・・」

オイルをたっぷりと含ませた指が動くたびに、くちゅくちゅと音がベッドの上でひびかせる。

「っ・・・」
「指を付け根までいれてください」
「んっ・・・」
「まずは上下に動かして。
・・・シャリオンの気持ち良いところはまだ触れては駄目ですよ?」
「っ」
「私のモノで愛せるように」
「んっ・・・っっ・・・!」

尻に手を置かれて見やすいようにグッと掴まれた。
ガリウスの目にはシャリオンの指が飲み込んでるその瞬間をまじまじと見られていると思うとヒクヒクと勝手に肉が動く。

「っ・・・ひぁっ」

奥深くまで飲み込んだ指と穴のきわにチュッと口付けられた。
そして、指と境目を舐められる。

「ぁっ・・・んっ」
「・・・指、増やさなくて良いのですか?
ちゃんと解さないと核は勿論、私のモノで愛す事も出来ませんよ」
「!っやぁだぁ」
「では、舐めて濡らすのでほぐしてください」

肉厚の下がシャリオンの細い指に絡む。
何かを連想させるように音を立てて舐め濡らされた指を、シャリオンはひくつく穴に指を増やしていく。
その視線にも感じながら話し続ける。

触るなと言われても掠る指にシャリオンの体は反応し、蜜を纏わせ余裕がなくなっていく。
結婚する前も自慰を数えるほどしかした事がないシャリオンはもうガリウスが欲しくて堪らなくなっており、焦れたようにサイドテーブルに乗せられた小箱を取り出すと核を取り出した。
その途端ガリウスが眉を顰めたが、それに気付けずにシャリオンはそれを入れようとするが止められてしまう。

「っ」
「待ってください」

止められうるむ瞳にガリウスは首を振る。

「・・・意地悪で言ってるわけではないのです。
はやめませんか?なにか様子がおかしい気がします」
「っやだ・・・っ・・・」
「・・・。貸して見せてください。シャリオン」

その視線は揶揄っている様子なく、シャリオンの体に疼く熱とは裏腹に冷静だ。
そんな様子を見ていると寂しくなってきてしまう。
それでもガリウスの手に核を乗せる。
しばらく観察して、シャリオンに気付くと抱き寄せてきた。

「・・・すみません。勘違いでした」

そういうと慰める様に口付けをされる。
シャリオンの機嫌を取る様に甘やかされた。
本当になにか気になることがあったのだろう。拒否をされた訳ではないのだと思えた頃。
ガリウスに内股を撫でられる。

「ふっ・・・っ・・・っ」

溢れた蜜と香油で撫でられただけでぞくぞくする。

「足を開いてください。・・・そうです。
力を抜いていて下さいね」
「っ・・・うん」

言われるがまま力を抜くと、ガリウスの掌で温められた核が当てられた。
六角のつるっとした物がゆっくりとはいってくる。
その異物感はガリウスの指や彼自身には感じないものだ。

「息を吸って下さい。シャリオン」
「っ・・・が、りぃ」

ガリウスが挿し込む指がなかったらきっと押し出してしまっていただろう。
最奥までたどり着き馴染ませていたころだった。

「ひぃあ!」

核がどくんと動き出したかと思うと、小刻みに震えだした。

「!?」

ガリウスも指先で感じたらしい。
咄嗟に掴み取り出そうとするが、ぬるつくそれはなかなか掴めない。

「っ・・・悪い物ではないです」

それはヴィンフリートからもらった物であり、間違いが無い。
しかし、言われてなかったことや、相手がシャリオンであるため焦っている様だった。
捉えようと魔力で動く触手を作り出すが、中の動きが激しくなる。

「ひぁっ・・・あぁぁぁっ」

シャリオンの感じるそこにへばりつくように、そこで震える。
形状は固形ではなく柔らかくなっていた。
挿入した後、核を取り出そうなどとしたことが無い。
それに前回はこんな意思がある様な動きはしなかった。
頭で冷静に考えながらもシャリオンが次第に乱れるその姿にムッとし始める。

「そんなに気持ちが良いのですか?」
「!ち、ちがっ」
「本当に?」
「!んぁぁっ」

ガリウスの指が核を押すと、そこで振動が強くなる。
あまりの快感にシャリオンはベッドの上で腰をくねらせた。

「やぁっだめっ・・・いっちゃっがりぃっ・・・はなひてっ」
「私ではないものにそんなに感じるのは駄目ですよ」
「!!」

そんな風に言うのに、ガリウスの手は一切緩むことがなかった。
取り出せないそれはまるでガリウスの一部の様に思うままに動かしながら、シャリオンを射精の伴わない絶頂を繰り返された。
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